三日目、夜の出来事 - 異世界奇譚婚礼祭

2014/04/29から2014/05/01までの、王子王女殿下方の記録です。
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カメリア @camellia_onibi

「リェンいたー!」 リェンを見つけたカメリアが駆け寄ってくる。 「部屋で待ってるから、ゆっくりお話してくるがええよ」 ぽふぽふと相手の腕を叩き、送り出す。 「あ、あんまりゆっくりしてて夜が明けそうでも、おらは怒んねえよ。飛び蹴り一発で許したげるから」 にひ、と笑い。

2014-04-29 00:03:27
リェン @lyenrow

「うん、わかっ……え、飛び蹴り?」 幾度か瞬きを繰り返した後、困ったように笑い。 「僕、肉体的にそんな頑丈じゃないから耐えられるかなぁ」 笑い声はどこか乾いて。 「とりあえず、話をしなきゃね」 ちら、と視線をやる。――先には、癒角の王女。こてり、首を傾げて大丈夫かと問うように。

2014-04-29 00:08:53
ニルファタ @Nirfata

あまり時間をかけるつもりはなかったから、部屋に戻ってもいない。昼の装いのまま、リェンの部屋を訪れていた。一言を言いに来たらしいカメリアに、頭を下げる。 「いましばらく、伴侶どのをお借りする。逢瀬の邪魔をして、すまぬ」

2014-04-29 00:11:35
カメリア @camellia_onibi

ニルファタに頭を下げられ、すこしわたわたとしながらも微笑む。 「はいはいー。大丈夫ですっ、しっかりお話するですよーニルファタ」 それじゃ、と言って、カメリアはぱたぱたと自室に向かった。

2014-04-29 00:14:46
ニルファタ @Nirfata

去るカメリアの背中を見送る。それから、伺う様子を見せるリェンに、頷いて。 「……話を、聞かせてほしい。此方は、殿下が何を知って、何のために申し出てくれたのか、わからぬで、そこから」

2014-04-29 00:15:55
ミルウェル @mill_well

@aryphoerix_bird 然様ですか、とその時に声を返したきり、翼と裏腹の笑顔に向けるべき言葉が、思いつかなかったもので。 そっと布に包んだ硝子の器を、部屋の扉の前に。 良い夢のお供に、と刺繍の文字を共にして。

2014-04-29 00:40:23
ミルウェル @mill_well

@genevra_s 紺青の布を縫いて、リボンで結ぶ髪飾り。種を結べぬ花一輪、うかべた硝子の器に括り。 「ゆくゆく、お話させて下さいませね」 綴った刺繍の文字列と一枚絵。話そうと告げた事、忘れえぬとの証拠と共に、部屋の入口の傍に。

2014-04-29 00:50:10
ミルウェル @mill_well

@Nirfata 「背を押して頂きました故」 と、緑の糸にて記した布と。共に添えた透き布は、国に少ない空色染め。くるり巻いた硝子の器、内には二輪の睡蓮花。 そろり置いては後にして。

2014-04-29 00:57:01
ミルウェル @mill_well

@sousaku_asobi  ちいさな硝子に睡蓮ひとつ、今宵迄の開花を包んだ布地には、 「願わくば、次に迷宮をご案内頂ける際は、4人で参れませば」 戯れを示す様に、少し踊る装飾文字。扉の取っ手に、ゆらり揺れる小物入れ。

2014-04-29 01:36:20
ミルウェル @mill_well

@Bruyerre_w 「蜂蜜、楽しみにしておりまするね」  生成の生地に、うこんの色が花模様を縫い取る三角布。花活けの器を包んでぷらり。花の香を、先のお届けに。

2014-04-29 01:44:49
ミルウェル @mill_well

@camellia_onibi  少しくすんだ朱赤の布は、元より持ち来た刺繍布。 隅に小さく縫い足した、白糸縢りの花椿。 「お幸せに」  何れ取引する布の参照に、との実益も兼ねた其れ。包んだ中には、ふたつ花を寄り添わせて、置き土産。

2014-04-29 01:51:37
カメリア @camellia_onibi

カメリアはベッドで眠りに身を任せていた。 何やら外に人の気配がしたようで、一瞬意識は覚醒へと向かいそうだったが、まぶたが重く、手足も動かない。 「リェン、ではないんだろか」 ノックする気配もないので、あまり気にせずまた眠りに落ちる。

2014-04-29 02:02:04
ミルウェル @mill_well

@Delstella_  明日の朝には閉じたまま、実を結ぶ前に眠る蓮を各所に届けた後。直行したのは、昼にと言ったものの、話しそびれた人の所。  すれ違う可能性は危惧したものの。不在であれば自身の部屋へと真っ直ぐ戻れば良いかと、ノックを3度。 「ステラ様、いらっしゃいますか?」

2014-04-29 02:05:35
デルステラ @Delstella_

@mill_well すっかり日の落ちた、最後の夜。ひとりで中庭にでも出ていようかと考えていた頃に、扉が鳴った。続いた声に、来訪者はすぐに思い当たる。 扉を、淀みなく開け。 「ミルウェル姫」 自然と、その名を紡いだ。

2014-04-29 13:19:22
ミルウェル @mill_well

@Delstella_ 開いた扉に、慣れつつある高さへ自然と向いた顔が、和らいだ。 「今晩は。……何処か赴かれるか、お待ちの予定は御座いました?」 中庭へと馳せた思考を組んだ物では無いが。この時間の在室、誰そと会う予定の有無を、確認に含んだ問いをかけた。

2014-04-29 13:51:09
デルステラ @Delstella_

@mill_well 「今から、中庭にでも行こうかと思っていた。約束があるわけでは、ないが」 部屋に招き入れようと1歩引いてから、思い直して足を戻す。 「……共に出ようか?」 部屋よりも、月の見える外の方が良いだろうかと少々ずれている気がしなくもない、気を回して。

2014-04-29 14:03:35
ミルウェル @mill_well

@Delstella_ 「左様でございましたか。今宵の陽気でしたら風も心地ようございましょうね」 引きかけられた足の所作が、戻されるのに軽く首を傾げて。 「私、こちらに来てから屋外に出ておりませんでしたの。是非とも、お供させて下さいまし」 軽く膝を下げる、浅い礼。

2014-04-29 14:12:14
デルステラ @Delstella_

@mill_well 「では、ゆこうか」 微笑みは自然と零れた。部屋を出て戸を閉め、歩き出そうとしてから、自身と姫の身長差、いわゆるコンパスの差というものに気づき。一瞬の思案とともに、片腕を差し出す。自然に見えればよいが。 「エスコートしよう」

2014-04-29 14:21:19
ミルウェル @mill_well

@Delstella_ 「よろしくお願い致します」 見上げた笑みに、最初の様なぎこちなさは見当たらなかった。今度は少し大仰な辞儀の後、差し出された手を取って。 「何処へともお連れ下さったまし」 行き先はご随意に、と。

2014-04-29 14:45:41
デルステラ @Delstella_

@mill_well 手を引き、歩幅を合わせてゆっくりと歩く。目指したのは先程言った通り、中庭だ。花咲く庭は月光で、昼とはまた違った美しさを見せている。 「……ここをきちんと見たのは初めてだが……美しいな」 ふと、零れた。そんな様子の声音。

2014-04-29 16:11:37
ミルウェル @mill_well

@Delstella_ 歩くことを厭わぬ足は、それでも広い歩幅に追いつけないから、合わせられた歩調に甘えて自身の速度を保つ。 「ふふ、昼には広間から、中々出ませんものね。……月明かりとは存外、明るいのですね」 導きの侭に進み行き、静寂に自然、声を潜めて。 「……本当に、綺麗」

2014-04-29 16:22:21
ミルウェル @mill_well

ふと、月を見上げた視界に何かがよぎった気がして、氷色を瞬かせた。 「……あら?」 突然の事を目で追いきれず、軽く目を擦って。

2014-04-29 18:55:37
デルステラ @Delstella_

@mill_well 「三日というのはあっという間だな。もうこの祭も終わる」 月を見上げ、眩しげに目を細め。 「婚礼祭、だったが。姫は番いの方を見つけられたのか」 正直、相手がいるのであればここにはいないのだろうが。あえて訊ねてみる。

2014-04-30 01:26:17
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