古鷹青葉を見守る衣笠さんbot　#21

古鷹青葉を見守る衣笠さんbot改 @dairokusentai

振り向いて加古に訴える。 「加古！青葉は……っ！」 「わかってる。でも、青葉が先に進むって決めた。あたしらは青葉の選択を尊重してやらなきゃいけない」 加古にきっぱりと言い切られ、私はそれ以上何も言えなかった。いかにも不安そうな顔をしていたのだろう、加古がぽんと私の頭を叩いた。

古鷹青葉を見守る衣笠さんbot改 @dairokusentai

「大丈夫、青葉がヘマしそうになったらあたしらがフォローしてやればいい。そのためにあたしらはここにいる。でしょ？」 「でも……」 「そんな顔しなさんな、古鷹が心配するよ」 加古がにっと笑い、青葉に追いつこうと走り出す。見れば、古鷹ねーさんが不安げな表情で私たちを見ていた。

古鷹青葉を見守る衣笠さんbot改 @dairokusentai

私はぶんぶんと頭を振った。そうよ、古鷹ねーさんにこんな顔はさせてられない。それに、青葉が自分で乗り越えようとしてるんだ。妹の私が見届けなきゃ。古鷹ねーさんの手を取り、私も走り出す。 「ごめんね、もう大丈夫。行きましょ、古鷹ねーさん！」 「う、うん！」

古鷹青葉を見守る衣笠さんbot改 @dairokusentai

～続く～