2014-05 Twitter 140字で作文(BL仕様)
「密会記事?何これ」床の上に転がっていた雑誌をみた僕は激怒し彼をひっぱたいた。「根も葉もない噂だ。その日俺と一緒にいただろ、売り出し中のアイドル事務所がやったんだ。打ち上げの写真を都合よくトリミングされたんだよ」「ごめん」「いいよ、焼きもち嬉しい」彼が優しく僕を抱きしめた。
2014-05-01 10:16:22「彼に誕生日ケーキ買ったのに残業だって」やけ酒をした僕は公園のベンチで寝てしまった。「起きろ、俺が通らなかったらその格好でどうする気だったんだ」「え?」ふとみると胸元に潰れたケーキの箱。僕は生クリームまみれになっていた。「最高の誕生日プレゼントだ」ぺろりと彼が僕の胸を舐めた。
2014-05-02 12:40:43彼とドライブ。陽気な彼とのお喋りに僕の笑いが止まらない。「大丈夫か」「ごめん、ちょっとめまい」「喋り通しだったもんな休憩しよう」展望台で車を停め、外にでた。「空気美味しいね」「車内空気薄かったかもな。オープンカーにしてのんびりいこう」彼の笑顔で僕の気分はすっかりよくなった。
2014-05-07 07:38:31映画館入場時、飴をもらい僕は喜んだ。「レアキャラの絵だ」「チケットにお子様へのプレゼントって書いてあったけど?」「僕、子供に見えるのか、複雑な気持ちだな」「可愛いってことだろ?」「嬉しくない」「そうか?堂々と俺にくっついても平気ってことだぞ」彼が僕の腰を抱きよせ頬にキスをした。
2014-05-12 07:06:55庭の小山を見て泣く僕を彼が抱きよせた。「犬また飼う?」「いい」枕に顔を埋めた僕の耳を彼が舐めた。「ワン!俺が代わりになる」「君まで早死にしないでね」「可愛がってたもんな正直やけたぞ。お前に近づくと吠えるしさ」「そうだっけ?」「お前のナイトは俺で充分だろ?」彼が強く僕を抱きしめた。
2014-05-13 13:18:44「ごめんね」僕は雨の川縁で震える子猫に傘をさし、逃げるように走った。「ちょっと君!自己満足な上に傘の不法投棄」「すみません」「まぁ見なかったフリするよりましか」「え?」「君は優しいんだね中途半端だけれど。君込みなら拾ってもいいけど、どうする?」むっとした僕の顎を男が摘まみあげた。
2014-05-19 18:42:27「やあ」「どうも……」わざわざエロ本を買いに隣町の書店にきたのに、友達のお兄さんに会うとは。僕は以前、お兄さんに迫られた時のことを思い出し、嫌な汗をかいた。「その本、君やっぱりこっち側じゃん、俺の感当たったな。今夜つき合ってよ」耳元で囁かれ、僕は身を固めた。
2014-05-22 11:12:45ゆっくりと屋上の扉を開けた僕は一人寂しがる委員長を見つけた。「わざと席外したんですね」「いつも厳しくしている分、俺がいると活発な議論ができないだろ」「皆嫌っている訳ではありません尊敬していますよ、これ飲んだら戻ってください」「甘いな」蜂蜜レモンを渡すと一口飲んだ委員長が呟いた。
2014-05-27 14:05:29安普請のベランダから向かいの高層マンションを見て、俺は近い将来絶対にあそこに住むと自分に魔法をかける。「またあいつだ」毎朝目があう男を睨むと相手に微笑まれた。「くそっ、おい待てよ——」強がるぐらいなら落としてみてはどうだろう?思いつきでウインクした俺を見て男がぷっと吹き出した。
2014-05-30 13:08:51