- usa_hakase
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こないだの「ボルケーノinポンペイ」に引きつづき「エンド・オブ・ワールド」も自分の本棚に未開封のDVDを発見。どちらも買ったことをまったく覚えてない…
2014-05-02 15:55:27ハヤカワ文庫の小説「ポンペイの四日間」のベスビオ噴火のとこを拾い読みしてるけど、火山学的な描写が正確でひたすら感心してる。とくに大プリニウス艦隊がポンペイ沖で降下軽石の雨と、海をおおう浮遊軽石層に行く手を阻まれる場面がリアルで素晴らしい。
2014-05-02 17:48:37エンド・オブ・ワールド [DVD] http://t.co/awa3tyCCmb 拾い見したが、表紙は全くの偽装で現代の噴火は起きない。物語の大半はベスビオ79年噴火とポンペイ。噴火場面も陳腐で、火山弾が燃えながらいっぱい降ってくる(;´Д`) 火事場じゃあるまいし…
2014-05-02 18:40:38結局ベスビオ79年噴火を正確に描いた映画はまだないということだな。「ポンペイの四日間」をそのまま映画化してくれればいいのになあ。
2014-05-02 18:59:55みんな似てるんだよ。ローマ時代ステレオタイプでもあるのか。ポンペイの噴火被災にも火山弾ボコボコおとさんといけないステレオタイプがあるらしい。
2014-05-02 19:54:21メモ:The eruption of Vesuvius of 79 AD and its impact on human environment in Pompei (Giacomelli et al., 2003) http://t.co/tG9ZxcGwaK
2014-05-02 22:47:56メモ:Impact of the AD79 explosive eruption on Pompeii, I. http://t.co/UfwRiApk1F II. http://t.co/KPspOsiVGa
2014-05-02 22:56:38そういえば先日ラクリマ・クリスティ・デル・ベスビオの赤白セットを頂いたが、べつにどうというほどのワインじゃなかった。
2014-05-03 09:53:04映画の描写を評じてるときりがないので、背景の解説に徹することにして原稿を送った。描写の大幅な誇張は、まあ映画なので仕方ないね。映画館いくの楽しみにしてるよ。
2014-05-03 10:47:56小プリニウスがナポリ湾対岸のミセヌムで津波みたんだから、ヘルクラネウムに突っ込んだ厚い火砕流が津波おこして、それがポンペイの港を襲ったとしてもおかしくないよね。
2014-05-03 12:17:08「降ってくる石はそれほど危険じゃない。危険なのは、石の雨がやんで、火が山を駆け降りてくるときだ。この目で何度も見てる。その通り道のものをすべて破壊し尽くしてしまう」ハヤカワ文庫「ポンペイの四日間」432頁
2014-05-03 12:28:30続「三十秒足らずのうちに、二千人以上が死んだ。燃える雲が去ったあとには、彼らの死体が並べ置かれていた。その一連の奇怪な場面を、後世の人たちが呆然と見つめることになった。というのは、髪の毛や服は瞬時に燃え上がったが、酸素不足のために火炎が急速に燃え尽きたからであり、」
2014-05-03 12:33:31続「それに代わって、厚さ二メートルの微細な灰が火砕サージの通過した跡に流れ込んできて、都市のその景観に厚くおおいかぶさり、斃れた犠牲者たちの細部をあますことなくかたどったからである。その灰が固まり、さらに軽石が降り積もった。体にぴったり合った穴のなかで、彼らの肉体は朽ち果て」
2014-05-03 12:35:53続「それとともに、何世紀もが経過するうちに、かつてそこに都市があったという記憶も朽ちていった。ポンペイは、完璧な空洞の形を取る市民たちの町になった。しっかりと身を寄せ合った者、孤立した者、吹き飛ばされた服、頭上に持ち上げられた服、大切な物をつかもうとして虚しく伸ばされ」
2014-05-03 12:38:48続「何もつかめずにいる手。町の屋根の高さに、無数の真空の穴が浮かんでいた。」ハヤカワ文庫「ポンペイの四日間」439-440頁
2014-05-03 12:39:38@usa_hakase 考古学者とベスビオ山麓で調査していましたが、基本的に安ワインの産地だと思います。デイリー用としては十分で、地元民用のはラベルなし、プラスチックキャップで一瓶2ユーロ未満。かつてゲーテがラクリマ・クリスティを絶賛したそうですが、その後の技術的発展が弱そう。
2014-05-03 12:39:55「彼が苦労して歩いているのは、屋根の高さになった通りだった。軽石の深さは二メートル以上はあるにちがいない。これほどの量の石が激しく降りそそいだなかで、人々が生き延びられたと考えるのは不可能だった。しかし、彼らは生き延びていた」ハヤカワ文庫「ポンペイの四日間」419頁
2014-05-03 12:49:41続「山の斜面を駆け降りてくる燃える雲の規模が大きければ大きいほど、嵐のエネルギーをより多く消費するので、次の襲来までの小康状態が長くなるようだ。燃える雲もまたいま力を蓄えているのは間違いない。第一波はヘルクラネウムを襲ったようだった。第二波はあの町を越えて、海まで達した」
2014-05-03 12:52:25続「第三波はもう少しでポンペイに届くところまで来た。次のは、この町をわけなく一掃してしまうだろう」ハヤカワ文庫「ポンペイの四日間」421-422頁
2014-05-03 12:53:33