【TRPG】「ロールプレイ」への言及をわかりやすくするために
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ロールプレイという言葉はちょっと厄介だ。人によって、時によって指しているものが違う。その混乱が議論をややこしくするし、話の焦点がぼやけてしまうこともままある。
2014-05-08 21:29:14後輩に対して「ロールプレイ」という言葉が関係する話をするとき、うっかりすると、自分でもこのあいまいさを忘れそうになるし、気をつけていても、いちいち相手に伝わるように話すのは骨が折れる。
2014-05-08 21:31:33第一に、この話をするためには馬場理論、馬場理論におけるRPG(のゲーム性)について解説しなければならない。しないと用語法に違和感を感じてしまうだろうから。 第二に、そこまでやっても馬場理論の用語法が不経済に思える(つまり面倒くさい)
2014-05-08 21:41:42「ロールプレイ」「狭義のロールプレイ」 「弱いキャラクタープレイ」「強いキャラクタープレイ」 この用語法に従って話をしてみると結構面倒くさい。特に誤解を避けるために「狭義のロールプレイ」を何度も口に出すのが。
2014-05-08 21:43:22また、馬場理論自体がそうなのだが、この用語法はむやみに挑発的だ。 「ロールプレイ」という一語でまとめられているものを、一方はそのままロールプレイと呼び、片方を別の名前をつけて呼ぶのは、いらぬ反感を買う恐れがある。
2014-05-08 21:47:19現在周囲の人間の言葉づかいを聞き、出版物を読む限りでは、広く「ロールプレイ」という言葉を使うのはなんら間違いではない。 学問的な正しさを求めているのならともかく、そもそも馬場理論のもととなるテキスト自体が論文でもなければ、学術的な論証を目的としたものでもない。
2014-05-08 21:53:46まず、「ロールプレイ」という言葉自体には手をつけずにいた方がよいだろう。 きちんと定義するには非常にコストがかかるし、それに見合う成果が得られるようにも思えない。
2014-05-08 22:04:03また、発言一つ一つを切り取って分類するような印象をあたえる用語はあまり好ましくない。馬場理論における「狭義のロールプレイ」「キャラクタープレイ」にしても、実際のセッションでは一回の発言で同時に行っているようなことも多く思われる。
2014-05-08 22:15:47結局、PCの言動、PLの発話、ふんわりとした「ロールプレイ」という言葉が含む範囲、そうしたものを評価するパラメータとして使える語を用意するのが適しているのではないだろうか、というところに落ち着く。
2014-05-08 22:17:22しばらくどんなものがいいか、ということを考えた結果、 「resolution」 「performance」 という二つを使うのはどうだろうか、と思いつく。 頭文字をとるとRPになるのもそれらしい感じで好ましい。
2014-05-08 22:20:29「resolution」は馬場理論における「狭義のロールプレイ」に対応する要素であり、PCの言動、決断等の可否から、セッションの運営、進行を円滑化できたか、というようなものまでを含むものだ。(サークルにおいて、「仕事」といわれるようなもの)
2014-05-08 22:24:43一方、「performance」は「キャラクタープレイ」に対応する要素で、キャラクターのセリフの巧拙をはじめとする、演劇的な要素や、「セッションの場を盛り上げる」という観点から評価するものだ。
2014-05-08 22:28:30この二つは、先に行ったようにPLの発言一つ一つを分類するためのものではなく、たとえば、 「この発言はperformanceとしては良いがresolutionは低いな」とかいう風に、評価軸として使うためのものであり、双方を同時に高めることを志向されるべきものだ。
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