【横山光輝「三国志」講座12「勅使」】

横山光輝「三国志」の解説をするコーナー。第12話「勅使」の巻。 ナンバリングで15が重複してます。すみません。 なお、本講義の見解は、あくまでもbotさんの私見でございます。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座12「勅使」-01】 横三講座、第12話でございます。黄巾賊討伐の褒美として劉備が赴任した安喜県でのお話です。功労に対してあまりにも小さな恩賞、そしてそこでも漢帝国の腐敗を目の当たりにした劉備・関羽・張飛の三人がとった行動とは…。

2014-05-13 12:45:16
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【横山光輝「三国志」講座12「勅使」-02】 劉備玄徳が安喜県の警察署長になってからはや4カ月経過します。赴任後の劉備の仕事ぶりは素晴らしかったと見えて、強盗ややくざは影をひそめ、領民は平和を心から楽しみ、劉備を慕うようになっています。そんな折、帝の使者が来るという連絡がきます。

2014-05-13 12:47:45
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【横山光輝「三国志」講座12「勅使」-03】 名目としては、黄巾賊平定で手柄を立てたものが政治をうまくやっているかどうかを調べにくるというもの。劉備は丁寧にお迎えしなくてはいけないと思います。やってきた使者の名は明かされず、督郵という官名で呼ばれています。

2014-05-13 12:50:57
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【横山光輝「三国志」講座12「勅使」-04】 この督郵というのは、官吏を監察する役目。監察官ということです。地方役人が不正をしていた場合、それを中央に告発することができる立場なので、地方役人としては頭が上がらない存在といえましょう。この督郵普段は都に仕えているようです。

2014-05-13 12:53:45
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【横山光輝「三国志」講座12「勅使」-05】 安喜県に入るなり、乞食の集落だの、臭いから近寄るななど言いたい放題の督郵様ですが、その前に劉備と関羽、張飛がそろってお出迎えをします。宿の用意をしている旨を言うと、督郵は「お主のもてなし次第じゃ」と言います。

2014-05-13 12:56:43
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【横山光輝「三国志」講座12「勅使」-06】 督郵を酒席でもてなす劉備。しかし、絵を見る限り、ささやかなものです。これで精一杯だという劉備に督郵は怒り出します。都ではうまいものしか食ってない自分に、まずい酒を出してもてなしだと思っている神経が気に入らん、というのです。

2014-05-13 12:58:59
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【横山光輝「三国志」講座12「勅使」-07】 「都では、こういう物は豚か馬しか食わんのじゃ」と机をバーンと蹴飛ばします。このキック力を見る限り、督郵の戦闘力は侮れません。 それはともかく、劉備のもてなし方に問題はなかったのでしょうか?という疑問をあえて出します。

2014-05-13 13:01:23
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【横山光輝「三国志」講座12「勅使」-08】 劉備が一度も接待を受けたことがない、というのなら知らなくて当然です。しかし、前回、黄巾賊討伐の際、張宝を倒した後に、朱儁将軍から豪華なもてなしを受けています。また、立ち上げの際に劉焉からも接待を受けています。

2014-05-13 13:07:52
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【横山光輝「三国志」講座12「勅使」-09】 都からの監察官を迎えるのにあたり、簡素な食事にしてしまったのは、相手の立場を見誤った劉備のミス、という見方も出来ます。少なくとも、督郵が劉備のことを無神経と言ったのはあながち間違いではないのかもしれません。

2014-05-13 13:13:48
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【横山光輝「三国志」講座12「勅使」-10】 横柄な督郵の態度に業を煮やした張飛は思わず剣を持って立ち上がります。掃討頭に来ていますが、この時の張飛のセリフが奮っています。自分が主君と決めた男が侮辱されている、自分が心からほれ込んだ人物が侮辱されているということは…

2014-05-13 17:49:10
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【横山光輝「三国志」講座12「勅使」-11】 …自分が侮辱されるより頭にくるもんだぜ。といいます。関羽が必死に止めようとしますが、今にも督郵を叩きのめさんという態勢。督郵は張飛を取り押さえるように命令します。一触即発の状況ですが、劉備が張飛に控えるように言い渡します。

2014-05-13 17:52:55
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【横山光輝「三国志」講座12「勅使」-12】 劉備の詫びによって一度は収めることを了解した督郵は退場します。腹の虫が収まらない張飛を関羽がなだめます。劉備は都の役人のもてなし方を共のものに聞くことにします。最初から聞いとけばまだ少しはマシな結果だったかもしれませんね。

2014-05-13 17:55:53
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【横山光輝「三国志」講座12「勅使」-13】 夜になってやけ酒を飲む張飛。志の高さと現状とのギャップについ愚痴が入り、とうとう酔いつぶれてしまいました。 翌朝、劉備は一人勅使の随員に面会を要請します。ふと見ると督郵は女と戯れ、酒を飲んで遊んでいます。自分達で手配したんでしょうか。

2014-05-13 17:59:37
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【横山光輝「三国志」講座12「勅使」-14】 劉備は側近に、役人のもてなし方を教わろうとします。結論としては「賄賂ちょうだい」です。しかし、貧しい田舎村ではそんな予算はないとい劉備は訴えます。側近は、税金をもっと絞りとって一部を自分の懐に入れるとか方法はあるだろうと言います。

2014-05-13 18:02:16
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【横山光輝「三国志」講座12「勅使」-15】 「もてなし」とは「賄賂を贈れ」という意味だったことを知った劉備はその日以来、外に出なくなってしまいました。ほぼ職場放棄ですな。ここで適当にあしらうということができる男ならば、適度な出世はしたでしょうが、大成することはなかったでしょう。

2014-05-13 18:05:42
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【横山光輝「三国志」講座12「勅使」-15】 劉備が引きこもり、関羽も超飛も黙りこくる日が多くなりました。いいかげん、もてなされたい督郵はしびれを切らします。さっさと賄賂をもらって帰りたいところだったのに、何日も足止めされてオカンムリです。

2014-05-13 18:07:31
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【横山光輝「三国志」講座12「勅使」-16】 督郵は、県の役人をひとり捕らえ、劉備に罪を着せるために訴状を書かせるように強要します。劉備に恩義があるとはいえ、打ち首にするぞと脅されたため、役人は泣く泣く嘘の訴状を書いてしまいます。実に姑息な手段で劉備をはめようとします。

2014-05-13 18:11:35
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【横山光輝「三国志」講座12「勅使」-17】 そんなこととは知らない張飛は酒浸りの生活を続けていましたが、街の様子が変なことに気付きます。劉備を貶める訴状が都に送られたことを知った県民達が次々に訴えに向かっていたのです。督郵がいる屋敷は固く門が閉じられています。

2014-05-13 18:13:41
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【横山光輝「三国志」講座12「勅使」-18】 もう、堪忍袋の緒が切れた張飛。飛び蹴り一発で門をぶち壊し、中に入ります。すぐさま兵士達がやってきますが、張飛は素手で大暴れ。あっという間に兵士達を叩きのめしてしまいます。そして、女の子とウハウハ遊んでいる督郵の前に現れます。

2014-05-13 18:16:07
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【横山光輝「三国志」講座12「勅使」-19】 張飛は督郵を片手で持ち上げて庭に持っていきます。縄でしばり、大木に吊り下げます。ここから張飛のお仕置きタイムです。や〜っておしまい!

2014-05-13 18:17:43
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【横山光輝「三国志」講座12「勅使」-20】 「天下の乱れは天下の乱れにあらず、官の乱れにあるという お前のような腐った役人がいるから天下は乱れるのだ」「人のなしえぬ正義をなし、人の逆らえる権力に逆らう、それが張飛よ」と若干自分に酔い気味の前口上の後、棒を振り上げます。

2014-05-13 18:19:43
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【横山光輝「三国志」講座12「勅使」-21】 知らせを受けた劉備は関羽とともに現場に急行します。助けてくれとヒイヒイ言っている督郵に対し、容赦なく棒で叩きまくる張飛。かわいそうに、督郵さん、大分ボロクソになっています。ここでようやく劉備が止めに入ります。

2014-05-13 18:21:45
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【横山光輝「三国志」講座12「勅使」-22】 降ろしてくれれば願いは何でも聞き届けてやる、という督郵の姿を見て、権力をかさに威張り散らしている役人の本性を見た劉備。そして、関羽も、こんな人間を助けてやっても無駄なことと言い放ちます。

2014-05-13 18:24:32
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【横山光輝「三国志」講座12「勅使」-23】 賄賂を贈ってまでも警察署長の地位にしがみつくことはない…。天下万民のために幸せをもたらそうと立ち上がったはずだ、と関羽が訴えます。我々は住むべき場所を誤った、張飛はその怒りを行動に表してしまったにすぎない…

2014-05-13 18:27:53
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【横山光輝「三国志」講座12「勅使」-24】 もし、劉備が気を利かして督郵を接待しまくり、賄賂なんぞ送って、警察署長の地位を守ろうとしていたとしたら、おそらく、関羽も張飛も劉備から心が離れていったことでしょう。守るべきは地位ではなく大義。ここに桃園義兄弟の結束が深まったのです。

2014-05-13 18:30:33