【横山光輝「三国志」講座09「渡り鳥」】

横山光輝「三国志」講座、第9話「渡り鳥」です。 あの董卓が登場する回です。 見解はあくまでbotさんの個人的意見です。 通し番号12が重なってしまっていますが、ごめんなさい。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座09「渡り鳥」-01】 横三講座、第9話目でございます。今回も張飛の名台詞のオンパレード。そして、張飛のまっとうな訴えに対し、苦しい弁明をしなくてはいけない玄徳。義勇軍として立ち上がった玄徳の不遇な時期の始まりです。

2014-04-08 12:42:11
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【横山光輝「三国志」講座09「渡り鳥」-02】 曹操とともに黄巾賊を打ち破った劉備率いる義勇軍は、朱儁のいる陣営へと凱旋します。しかし、小心者の朱儁は、自分が長期間かけても撃退できなかったものを、劉備がわずか500の兵で奇襲を成功させたとあって、自分の無能を問われると考えます。

2014-04-08 12:45:11
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【横山光輝「三国志」講座09「渡り鳥」-03】 朱儁は劉備をねぎらうどころか、作戦を滅茶苦茶にしたと叱責をします。経過としては、劉備が単独で奇襲をかけました。ここに朱儁の命令はなかったので、朱儁が黄巾賊の大軍をあえて釘付けにしていた作戦を台無しにしたという合弁は成り立つわけです。

2014-04-08 12:49:39
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【横山光輝「三国志」講座09「渡り鳥」-04】 朱儁はすぐに盧植将軍を助けに行けと命令します。張飛は納得できませんが、結果的に厄介払いとも言えるこの命令が劉備と盧植を合わせ、官軍を救うことにつながります。張飛をなだめる劉備と関羽。一夜寝てからほどなく義勇軍は出発します。

2014-04-08 12:53:00
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【横山光輝「三国志」講座09「渡り鳥」-05】 義勇軍の一行は、檻を引っ張っている官軍の一隊に遭遇します。「こらっ、お前達は何者だ?」と横柄に聞く官軍兵士に対し、超飛は「なにい。なんだ虫けら!」と答えます。逆に官軍も怒って「官軍に対して虫けらとは何事だ」と旗を指さします。

2014-04-08 12:55:38
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【横山光輝「三国志」講座09「渡り鳥」-06】 人は寄って立つところがあると強気になるようですが、官旗の威光を背に威張る官軍に対し、超飛は「礼儀を知らねえ奴は虫けらも同然だ」と言い、自分達の旗を指さしながら「俺達にだって俺達の旗がある。おめえらにおいこら扱いされるいわれはねえ」

2014-04-08 12:59:08
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【横山光輝「三国志」講座09「渡り鳥」-07】 張飛「礼をもって問えば礼をもって応えてやらあ。それとも俺達のようなうす汚え人間には礼儀はいらねえというのか」と凄みます。しかしながら、この官兵。物分かりが良いと見えて、自分の非礼を詫び、事情を説明します。

2014-04-08 13:00:44
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【横山光輝「三国志」講座09「渡り鳥」-08】 なんと檻の中に入れられているのは盧植将軍ではないですか。朝廷からの命令で各地の軍隊を視察している左豊卿が、盧植将軍のやり方に不届きがあったとして、囚人として都に送る途中だというのです。

2014-04-08 13:02:45
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【横山光輝「三国志」講座09「渡り鳥」-09】 劉備は信じられないと言って、旧師である盧植に会わせてもらうように隊長に頼みます。のらりくらりとする隊長に対し、関羽が劉備にこれは賄賂を求めていると耳打ち。隊長、あからさますぎですが、まんまと劉備から賄賂を受け取ると、休憩を命じます。

2014-04-08 13:05:35
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【横山光輝「三国志」講座09「渡り鳥」-10】 盧植と対面した劉備。盧植は左豊卿に賄賂を渡さなかったために、見に覚えのない罪名を着せたと言います。真面目な盧植は腐敗した役人とは相容れない存在となってしまったようです。超飛は盧植を助けようと言いだしますが、盧植は一喝して止めます。

2014-04-08 13:09:23
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【横山光輝「三国志」講座09「渡り鳥」-11】 ここで張飛が暴れたら、劉備たち義勇軍も反乱軍と見なされてしまうと盧植は言います。劉備の将来を見据えた盧植の慈愛でしょう。出発する護送隊の後を見ながら、劉備は「素晴らしい世の中を作ってくれ」、という盧植との約束を果たすことを誓います。

2014-04-08 13:15:35
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【横山光輝「三国志」講座09「渡り鳥」-12】 盧植を見送った義勇軍は、ともかく進みます。ジャーンジャーンの銅鑼の音が聞こえてきたので張飛が様子を見に行くと、黄巾賊にコテンパンにやられている官軍の姿が見えました。どうやら盧植将軍がいなくなったので総崩れになってしまったようです。

2014-04-08 15:43:07
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【横山光輝「三国志」講座09「渡り鳥」-12】 劉備は、朝廷を重んじ民の平和を守るという目的のためには、官軍の中に面白くない人物がいたからといって官軍が滅びるのを見ているわけにはいかないと、官軍に加勢することを決めます。一気に駆け下りて黄巾賊に攻撃を仕掛けます。

2014-04-08 16:29:32
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【横山光輝「三国志」講座09「渡り鳥」-13】 坂道を一気に駆け下りて攻撃する戦法といえば、源義経がやったと言われる「一ノ谷合戦」での逆落し戦法。駆け上がるより駆け下りるほうがスピードが乗るため、少人数でも攻撃力が高くなります。義勇軍は黄巾賊より高い位置だったことが幸いでした。

2014-04-08 15:52:42
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【横山光輝「三国志」講座09「渡り鳥」-14】 さらに機嫌の悪い張飛が暴れる暴れる。セリフはありませんが、関羽も胸に秘めた鬱憤を晴らすかのように剣を振り回します。この働きにより、黄巾賊は敵を過大評価し、援軍が何万もいるという噂が広まり、総退却を始めます。

2014-04-08 15:55:02
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【横山光輝「三国志」講座09「渡り鳥」-15】 その様子を聞いたのが董卓将軍でした。盧植将軍の後を引き継いだのが董卓ということでしょうか。着任早々、味方の総崩れを招いたということになります。自分のピンチを救ってくれた軍隊に礼を言おうと呼ぶように部下に言います。

2014-04-08 15:57:53
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【横山光輝「三国志」講座09「渡り鳥」-16】 董卓の使者は劉備を発見。董卓のもとへ案内します。董卓は劉備にどこの部隊に属するのかを聞きますが、義勇軍であることを聞くと態度が一変。雑軍ならば直々に会うこともなかったなと、横柄な態度に出ます。

2014-04-08 16:00:29
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【横山光輝「三国志」講座09「渡り鳥」-17】 もしもこの時、董卓が劉備に対して、自分を救ってくれたことに最大限の感謝をして、歓待でもすれば、まあ、普通の反応ということになります。しかし、これからの董卓の悪役ぶりを引き立たせるためには、出会いからして憎まれなくてはいけません。

2014-04-08 16:04:00
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【横山光輝「三国志」講座09「渡り鳥」-18】 他作品とは違い、スマートな絵柄の横山版の董卓。最初から最後までブレない悪役ぶりを発揮しております。そんな董卓に対して、超飛は実に真っ直ぐな怒りを表明させます。そのまま董卓に飛びかからん勢いで飛び出します。

2014-04-08 16:09:25
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【横山光輝「三国志」講座09「渡り鳥」-19】 必死に止める関羽。「官位が何だ、官職がない人間は人間じゃないというのか」「賊軍に蹴散らされ逃げてたくせに、助けてもらった人間が私兵なら礼も言えねえのか」というストレートな叫びは読者の心を揺さぶります。

2014-04-08 16:11:54
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【横山光輝「三国志」講座09「渡り鳥」-20】 そんな張飛に対し、劉備は我慢するように言います。張飛が騒ぎを起こしたら官軍が黙っていません。義勇軍が全滅したら、なんのために義勇軍を作ったのかわからなくなる、と。それを聞いた超飛はうなだれます。

2014-04-08 16:13:57
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【横山光輝「三国志」講座09「渡り鳥」-21】 官軍以上に一生懸命戦っているのに、いつまでこんな馬鹿にされてなくちゃならねえんだ、という張飛の問いかけに、劉備は沈黙をもって応えます。号泣する張飛を背にし、夕日と空を飛ぶ渡り鳥を見た劉備。自分達の境遇もさびしき渡り鳥と重ねます。

2014-04-08 16:16:41
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【横山光輝「三国志」講座09「渡り鳥」-22】 自分達が守ろうとしている漢帝国ですが、肝心の官軍、そして都が腐敗している現実を目の当たりにした劉備。それに怒る張飛の気持ちもわかるが、それよりも大義を優先させなければならない劉備の心はさぞ苦しいことでしょう。

2014-04-08 16:20:51
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【横山光輝「三国志」講座09「渡り鳥」-23】 第9話はこれにておしまい。この続きは第10話「鉄門峡の死闘」にて。 果たして、渡り鳥部隊のような義勇軍の運命は…?

2014-04-08 16:23:33