記事「キリスト教の正統は、ローマではなくロシアにある」への部分批判と部分肯定まとめ
- suzutuki1980
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後半は、ある種のステレオタイプ的観方の紹介としては評価できます(日本ではステレオタイプすら知られて無いので)。但しあくまでも「一つのステレオタイプ」という前提は外せませんが。
http://t.co/tZJd041Jhc 承前)ただ…後半についてはこの記事、「ロシアにおける一つのステレオタイプな歴史観」を知る上では、結構スタンダードが書かれており、そこも高ポイントです。ただ、あくまでステレオタイプである事は重々念頭に置く必要はありますが。続
2014-05-16 00:06:09承前)一つ目のステレオタイプは「第三のローマ」論です。被征服者のプスコフ人修道士フィロフェイが最初に言い出した(時代背景:終末論の流行)時点から、ロマノフ朝に至るまでの間での「第三のローマ論」は、様相が変遷します。また、全世界の正教会が認める「教義」ではありません。続
2014-05-16 00:09:17承前)二つ目のステレオタイプ、というか言及不足なのはウクライナ問題についてです。「ロシアの中にウクライナが含まれる」視点の妥当性と、「ウクライナはロシアに含まれない」視点の妥当性を、中立的に並べるまでには、この文章は至っていません(これも専門外の方に要求するのは大変酷ですが)。続
2014-05-16 00:12:41http://t.co/tZJd041Jhc 承前)但し初期キリスト教史に述べられた前半の「???」に比べれば、後半については「ステレオタイプ的ではあるものの、一つの『ロシア側』の観方について、入門的説明にはなって」います。昨今の偏向報道の中では(後半は)光る記事だと思います。了
2014-05-16 00:14:41補足。「カトリック教会も正教会も、第七回までの全地公会議は有効と認めている」と語られる事が多いのですが。あまり知られていませんが、先に述べましたように、個別の条文(特にローマ総主教以外の総主教の特典にかかる条文)については、ローマカトリック側は認めて居ないものが結構あります。
2014-05-16 00:17:31補足:「隠蔽している!」系の「陰謀論」的な見解について
「ローマカトリックは××を隠蔽している」「キリスト教は××を隠蔽している」っていう日本のネット上における意見の大半は、「いや、日本語でも本探せば普通に教会側の本に書いてありますし、英語媒体に至ってはネットで無料で詳細に書いてあるんですが…」って感じのものが結構あって…。続
2014-05-17 21:12:02たとえば http://t.co/0X0RtkLIDT で紹介しました、「ローマカトリックはかくかくしかじかの歴史を隠蔽している」といった見解についてですが、ググればあっさり公式見解が分かるものです。続
2014-05-17 21:13:47承前)ただ一般信徒に対して、「カルケドン公会議(第四全地公会議)第28条、トゥルーリ公会規則第36条を巡る、東西両教会における教会法上の見解と運用の差異」について説明するかと言えば、正教でもローマカトリック教会でもしないわけですが、それを「隠蔽」と言って良いかどうかは疑問ですね続
2014-05-17 21:15:25承前)たとえば一般日本人の大半は、心裡留保とか虚偽表示とか、善意の第三者への対抗問題とか、大学の法学部生だったら民法の初歩の初歩として習う用語を知らない筈です。高校でも教えません。でもだからといって「民法が国民に隠蔽されている!」とか言われるでしょうか?言われませんよね。続
2014-05-17 21:17:40承前)教会法学も法学の一つですし、教会組織も一つの組織です。難解な理論について一般信徒に説明していないとしても、「隠蔽」している訳ではありません。適切な図書館に行ったりググったりすれば、結構簡単に資料とか公式見解はわかる。「隠蔽してる」と言われますと大概(?_?)になります。
2014-05-17 21:20:55「三位一体とは究極的には分かり切れないものです」をまず大大大前提としませんとあらゆる誤解の元になるのですが、なぜか「分かり易い説明」に走って失敗・誤る人と、失敗し誤った説明を珍重する人とで、ピタリと需要と供給が一致してしまうのが悩ましいところです。 @Kolya_0207
2014-05-17 21:57:53