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東大・玉井克哉先生と小倉秀夫弁護士との対話

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玉井克哉(Katsuya TAMAI) @tamai1961

著作権が生きてますよね。 @Hideo_Ogura: このまま著作隣接権の保護期間が延長されなければビートルズ作品はこれから隣接権の保護期間が一つ一つ終了していきますが、ビートルズ作品にはきちんと投資ができていますね。RT : 「2012年あたりを限度にフリーになるのが前提なら

2014-05-18 16:54:19
小倉秀夫 @Hideo_Ogura

音楽の場合、著作権はジャスラックが管理しているので、どこかが独占的に投資をしようというインセンティブをもたらしにくいですね。RT @tamai1961: 著作権が生きてますよね。

2014-05-18 16:57:21
小倉秀夫 @Hideo_Ogura

実際、現役のアーティストの作品ですら、音楽出版社はプロモーションにコストをかけてくれないではないですか。RT @tamai1961: 著作権が生きてますよね。

2014-05-18 16:58:45
小倉秀夫 @Hideo_Ogura

ジャスラックにあたるものがない著作物類型においては、保護期間の延長って、絶望的なまでに古い作品の利用を困難にするのだけど。

2014-05-18 17:01:25
小倉秀夫 @Hideo_Ogura

例えば、Jコミが「作者は死んだが著作権は保護期間内にある作品」に手を広げようと思ったら、かなりの法務コストが必要になりますよ。

2014-05-18 17:03:27
玉井克哉(Katsuya TAMAI) @tamai1961

「あまり売れない」とは、何を想定しておられるのでしょう。 @Hideo_Ogura: 民間企業は、保護期間内であっても、あまり売れない作品にお金をかけられないのですが。無理に理由をお示し下さいとは言いませんけど。RT 逆です

2014-05-18 17:06:15
玉井克哉(Katsuya TAMAI) @tamai1961

音楽CDでいえば、固定ファンが100万人いたら、他から嫌われても商売になるでしょう。しかし、政治的な決定方式だと、人口の1%にしか支持されず、99%から嫌悪されるような作品が生き残る確率は、極めて低い。市場による決定は、そうやって多様性を保障するのです。 @Hideo_Ogura

2014-05-18 17:10:46
小倉秀夫 @Hideo_Ogura

固定ファンが100万人なんて、ほとんど存在しない数字をおっしゃられても。RT @tamai1961: 音楽CDでいえば、固定ファンが100万人いたら、他から嫌われても商売になるでしょう。

2014-05-18 17:12:12
小倉秀夫 @Hideo_Ogura

公的な図書館や類似の団体なら、100万部も売れない作品だって保管しますよね。RT @tamai1961: 音楽CDでいえば、固定ファンが100万人いたら、他から嫌われても商売になるでしょう。

2014-05-18 17:13:29
玉井克哉(Katsuya TAMAI) @tamai1961

そうおっしゃると思っていました。まさしく「ないものねだり」です。著作権法は、投資を回収できる作品が生き残る手助けしかできません。 @Hideo_Ogura 実際、現役のアーティストの作品ですら、音楽出版社はプロモーションにコストをかけてくれないではないですか。

2014-05-18 17:16:10
小倉秀夫 @Hideo_Ogura

過去作品の収集・保管の所管が文化庁になるか国会図書館になるかわかりませんが、個々の作品に対する担当者の好き嫌いで、保管するか否かが決定されるとは思っていないのですが。RT @tamai1961: 音楽CDでいえば、固定ファンが100万人いたら、他から嫌われても商売になるでしょう。

2014-05-18 17:16:31
小倉秀夫 @Hideo_Ogura

したがって、広く作品を残すという目的を実現する手段としては、著作権の保護期間の延長という手法は効果的ではないということになりますね。はRT @tamai1961: まさしく「ないものねだり」です。著作権法は、投資を回収できる作品が生き残る手助けしかできません。

2014-05-18 17:18:15
玉井克哉(Katsuya TAMAI) @tamai1961

またまたお得意の、論点のすり替えですか。プロモートとか投資とか言っているのは、本を一冊保管するのとは、まったく別の話なのですが。 @Hideo_Ogura: 公的な図書館や類似の団体なら、100万部も売れない作品だって保管しますよね。

2014-05-18 17:18:39
玉井克哉(Katsuya TAMAI) @tamai1961

だんだんと慣れてきたので、論点ずれた段階で打ち切ることにします。 @Hideo_Ogura 過去作品の収集・保管の所管が文化庁になるか国会図書館になるかわかりませんが、個々の作品に対する担当者の好き嫌いで、保管するか否かが決定されるとは思っていないのですが。

2014-05-18 17:19:50
小倉秀夫 @Hideo_Ogura

著作権の保護期間が切れていれば、国会図書館等で音源を保存できていれば、これを必要とする人に配信すれば足りますね。それ以上何が必要でしょうか?RT @tamai1961: プロモートとか投資とか言っているのは、本を一冊保管するのとは、まったく別の話なのですが。

2014-05-18 17:20:27
小倉秀夫 @Hideo_Ogura

過去作品の保存については国が管理すればいいと言っている人で、政治家が恣意的に管理する作品を決める方式を提唱している人はいないと思うので、むしろ、論点をずらされているような思いがしています。RT @tamai1961: だんだんと慣れてきたので、論点ずれた段階で打ち切ることにします

2014-05-18 17:22:55
玉井克哉(Katsuya TAMAI) @tamai1961

本道に話を戻します。先ほどからのツイートのお付き合い下さった方には、権利者がどこにいるのかわかっていれば、著作権法システムが割とよくできたものだということが、おわかりだと思います。ところが、人の寿命が延び、権利処理の要る作品が増えたために、前提が揺らいできました。(続く)

2014-05-18 17:24:06
小倉秀夫 @Hideo_Ogura

著作権の保護期間が切れた作品を国の機関(国会図書館等)が管理するというシステムにおいては、その時々の政治家の意向によって保管する作品と保管しない作品とを切り分けることを回避する仕組みが作られるだろうという程度には、私は日本の役人を信頼しているのですね。

2014-05-18 17:25:50
玉井克哉(Katsuya TAMAI) @tamai1961

(続き)権利者がどこにいるかわからない、あるいは、そもそも権利者がいるかどうかもわからないという作品が、増えてきたわけです。「孤児著作物」「孤児作品」です。これこそが大問題です。日本の現状はで著作権の存続期間は死後50年ですが、国会図書館での作品の保存に支障を来たしています。

2014-05-18 17:28:01
小倉秀夫 @Hideo_Ogura

実際に、許諾を受けて過去の作品を使用しようと思ったときに、著作者の死後50年、60年が経った後に誰と誰が著作権を共有しているのかを調べて、それら全員から許諾をもらうことのコストの大きさというのが、ややもすると軽視されがちです。

2014-05-18 17:31:15
小倉秀夫 @Hideo_Ogura

著作者から見て1代下に下がると、通常、許諾を受けなければいけない相手が数倍レベルで増えていくのです(著作権まで遺産分割協議をしているケースは少ないので、特定の相続人が「全部相続させる遺言」を受けた場合を除くと、著作権については通常法定相続のまま放置されていますので)。

2014-05-18 17:33:07
小倉秀夫 @Hideo_Ogura

尾崎豊と同期デビューのアーティストのうち、レコード会社が今でも音源を管理してくれているのってどのくらいあるのだろう。

2014-05-18 17:35:29
玉井克哉(Katsuya TAMAI) @tamai1961

要するに、喫緊の問題は孤児著作物問題であって、死後50年だろうと70年だろうと日本国として解決せねばならない、逆にそれさえ解決すれば、死後50年でも70年でも大勢に影響はない。所在がわかっている権利者から、許諾を得ればいいことになるので。それが小生の考えです。

2014-05-18 17:38:47
小倉秀夫 @Hideo_Ogura

25年で一世代とし、著作者が75年で死亡するとすると、保護期間を死後75年とした場合、(75+75)÷25-1=4世代目まで保護されるって言うことだよね。各人が子どもを平均3人産むとして、3^4=81人から許諾を得ないといけないと言うことだよね。

2014-05-18 17:45:23
小倉秀夫 @Hideo_Ogura

「著作権者が誰であるのかがわかるなら、許諾をもらいに行けば良い」というのは抽象的にはその通りなんだけど、相続を重ねることにより著作権が多くの人に共有されるようになると、現実的には困難になっていくんですよ。

2014-05-18 17:46:43