忍殺二次創作「サンダーボルト・アンド・ライトニング」

Mill=O=Wisp @millowisp

ニンジャスレイヤー二次創作「サンダーボルト・アンド・ライトニング」 （せつめい：「マグロ・サンダーボルト」#3の更新中断中に行われた即興創作である。万一先の展開にかするようなことがあればセプクものであるため、深夜にひっそりと行う）

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走り始めて9時間。時速は既に270キロに達している。もはやこのスピードで走るスシ・バイクはいない。栄養を取れぬままではジリー・プアー。しかしニンジャスレイヤーはナンシーが敵の所在をつかむことを信じて走り続けた。そこに後方から聞こえるロケットエンジン音！ 1

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ロケットエンジンの主は急制動をかけ、ぴたりと併走する！この瓦屋根シュラインを背負ったクロームシルバーの車体はデッドムーンの駆る武装霊柩車ネズミハヤイだ！「ドーモ。ニンジャスレイヤー＝サン。お届けものだぜ。カメラは偽装してあるそうだ。まず後ろに回ってくれ。」 2

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ネズミハヤイの後ろに回ると幾分か楽になった。空気抵抗が軽減されているのだ。「そろそろペースが上がる。」「275キロドスエ」マイコ音声が告げる。「任せな。」加速！デッドムーンをペースメーカーに、ニンジャスレイヤーは走る。そして、ネズミハヤイの後部扉が開いた！ 3

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「ドーモ。」荷台スペースにいたのはガンドーだ。ガンドーは手元のスシ皿のマグロ・スシにショーユを垂らし、ニンジャスレイヤーに差し出す。「今回はちゃんとショーユを用意しておいたぜ。」これはそこらのチェーン店で握られたスシではない。確かな職人のワザマエによるオーガニック・スシだ！ 4

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ニンジャスレイヤーはマグロを口に含んだ。濃厚なオーガニック成分が全身に染み渡る！これまで走行しながらではショーユを使えなかったが、スシにショーユをつけて食べることで、ニンジャ治癒力がさらに倍点！「！　もしや、このスシは…」「気づいたか。」ガンドーが視線を荷台の奥に向ける。 5

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「そう、こいつはニギリタテだぜ」ニンジャスレイヤーが奥に目を向けると……ゴウランガ！　そこには調理道具と食材を持ち込み、スシを握るイタマエ着のエーリアス！すなわちこれは、高速走行するスシ屋台だ！ 6

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二人のニンジャ洞察力は、適切なスシを握り、適切なタイミングでチャを提供する。タマゴ。シロミ。トビッコ。チャ。マグロ。ウニ。アボカド。チャ。オキアミ。成形もの。タマゴ。「280キロドスエ」。加速。チャ。バイオアナゴ。グンカン。チャ。タマゴ。 7

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ニンジャスレイヤーの体調は大幅に改善した。ガンドーがチャを渡しながら語りかける。「まだまだ先は長いんだろ。」ここまでは通常のスシ屋のプロトコルで、味覚を飽きさせぬように握ってきた。しかし、この先の戦いに必要な栄養も効率よく摂取せねばなるまい。ならば必要なのは……。 8

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「マグロだ。」「いいぜ！」エーリアスが威勢良く返す。左手でマグロを切ると同時に、右手から繰り出したコメ弾丸と合わせ、スシにする！瞬く間に五つ！更に五つ！これぞ稲妻めいた高速でスシを握るワザ、ガンフィッシュ！ニンジャスレイヤーは高速提供されるマグロ・スシを次々と食べる！ 9

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マグロが全てアイスボックスから消えた。エーリアスは最後のスシを供しながら言う。「これで品切れだぜ。」「カメラの通信偽装もそろそろバレる。ここらで一度店仕舞いだな。」「かたじけない。」「また来るぜ。」「いや…その必要はないようだ。」IRC端末に着信。差出人はYCNAN。 10

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（ニンジャスレイヤー二次創作「サンダーボルト・アンド・ライトニング」終わり） 11