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2014年5月21日

周木 律さんによる数学者ツイート

周木 律さん(@shuukiritsu http://www.amazon.co.jp/s/ref=ntt_athr_dp_sr_1?_encoding=UTF8&field-author=%E5%91%A8%E6%9C%A8%20%E5%BE%8B&search-alias=books-jp)による数学者ツイートのまとめと、面白い数学読み物を蛇足。
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周木 律 @shuukiritsu

01ピタゴラス(BC582-BC496) ソクラテスより前の時代の人物で、プラトンにも大きく影響を与えた数学者。多くの人が誤解しているかもしれませんが、彼は数学者というより哲学者・宗教家に近い人物であったと考えられています。→ pic.twitter.com/M2q5YUkwil

2013-11-14 18:44:36
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周木 律 @shuukiritsu

実際、彼は「アルケー(物事の根源)は数である」という思想のもと「ピタゴラス教団」という学派を率いていました。戒律も厳しく、無理数を発見した仲間を口封じのため溺死させたことさえあります。教団そのものも(理由はわかりませんが)市民により迫害の憂き目に遭っていたといいます。→

2013-11-14 18:45:02
周木 律 @shuukiritsu

彼の最期は諸説ありますが、どれも殺されたか断食で餓死したかで、あまり幸せな死に際ではなかったようです。なお彼は、いわゆるピタゴラスの定理(三平方の定理)で有名ですが、それ以外にもピタゴラス音律を発見し、現在の12音階の基礎をつくったと言われています。(了)

2013-11-14 18:45:17
周木 律 @shuukiritsu

02ユークリッド(BC300頃-?)有名な「原論」の著者にして幾何学の父。ただし彼の生涯についてはほとんど何もわかってはいません。確実に言えるのは、彼が古代ギリシャの数学者であり、アレクサンドリアで数学を教えていたということくらい。→ pic.twitter.com/NFmpOcuMNN

2013-11-15 18:53:55
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周木 律 @shuukiritsu

とはいえ彼の著した「原論」がその後の数学の発展に大きく影響を及ぼしたことは言うまでもありません。原論は「すべての直角は互いに等しい」といったごく当たり前の事柄(公理)を定義することからスタートして幾何学を体系づけた金字塔であり、公理系という数学の考え方の基礎をつくったものです。→

2013-11-15 18:55:13
周木 律 @shuukiritsu

アルキメデスは、ユークリッドに関してこんな逸話を伝えています。「プトレマイオス1世が彼に『幾何学を学ぶのに、「原論」よりも近道はないのか?』と聞いたところ、彼はこう答えました。『王よ、幾何学に王道はないのです』と」……これが世に言う「○○に王道なし」の元祖です。(了)

2013-11-15 18:57:03
周木 律 @shuukiritsu

03アルキメデス(BC287-212)古代ギリシャの数学者。密度を調べるには水の中にそれを沈めればよいことに入浴中思いつき、街中を裸で「エウレーカ(わかった!)」と叫びながら走った逸話は有名(もちろんストリーキングとは無関係)。→ pic.twitter.com/eJfrHFAyx4

2013-11-18 18:28:58
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周木 律 @shuukiritsu

彼は数学者ですが、何かを発明するという実学的なことも好んだようで、例えば「アルキメデスの鉤爪」という兵器を考案しています。これはクレーン状の腕部の先に鉤爪がついたもので、近づいた敵船を引っかけて持ち上げ、転覆させるという機能を持っていました(実際に戦の役に立ったそうです)。→

2013-11-18 18:29:41
周木 律 @shuukiritsu

そんな彼は、ローマがシラクサを占領した際に亡くなっています。思案中のアルキメデスを連行しようとしたローマ兵に「邪魔するな、私は考えているんだ」と言い、激昂され殺されたのだとか。なおアルキメデスの最期の言葉は「私の円を踏むな!」だそうです。彼は根っからの数学者だったのですね。(了)

2013-11-18 18:32:09
周木 律 @shuukiritsu

04ブラーマグプタ(598-668?)インドの天文学者にして数学者。インドは時として規格外の数学者を生みますが(たとえばラマヌジャンなど)ブラーマグプタはおそらくそのはしりだろうと思われます。→ pic.twitter.com/08v3DkTSMc

2013-11-19 18:50:10
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周木 律 @shuukiritsu

彼は著作「ブラーマ・スプタ・シッダーンタ(宇宙の始まり)」で「0」について述べました。おそらく0について体系的に著述した書籍としては世界で最初のものです。とりわけ0の加減乗除について明確に定義した点において、大変に大きな意義があります(0÷0=0という誤りを犯してはいますが)。→

2013-11-19 18:50:49
周木 律 @shuukiritsu

この概念がイスラム・ヨーロッパ世界に紹介されることで、数学は大いに発展しました。「0」の恩恵は普段あまり感じることもありませんが、それまでのヨーロッパ世界ではローマ数字「ⅠⅡⅢⅣⅤⅩLCDM」で煩雑な計算をしていたことを考えると、偉大な発明であることが理解できると思います。(了)

2013-11-19 18:51:29
周木 律 @shuukiritsu

05アル=フワーリズミー(780?-850?)フワーリズミーは「ホラズム出身の人」を意味する通称。バグダードの知恵の館(図書館。ギリシャ語の書物をアラビア語に翻訳する事業も行っていた場所)で天文学者として働いていた人物です。→ pic.twitter.com/rYRxzS8wLa

2013-11-20 18:10:08
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周木 律 @shuukiritsu

彼の著した「ヒサーブ・アル=ジャブル・ワル=ムカーバラ」は、ブラーマグプタが整理した「0」の概念を用いた記数法による文献で、この書物を経由して西洋世界は0を知ることになりました。また、この書の「アル=ジャブル」の部分から、英語のアルジェブラ(代数学)という言葉も生まれました。→

2013-11-20 18:11:25
周木 律 @shuukiritsu

数学や天文学だけでなく、太陽の高度差を利用し緯度1度あたりの子午線長を測量する(つまり地球が丸いと知っていた!)など地理学における業績のほか、日時計なども作成したといわれており、彼が(その時代の知識人によく見られたように)極めて多才な人物であったことが窺われます。(了)

2013-11-20 18:12:21
周木 律 @shuukiritsu

06レオナルド・フィボナッチ(1170?-1250?)フィボナッチは「ボナッチの息子」の意。本名はレオナルド・ダ・ピサ(ピサのレオナルド)。彼は自著「算盤の書」の出版を通じてアラビア数字をヨーロッパに導入したことで知られています。→ pic.twitter.com/a5TwTfy0IO

2013-11-21 17:39:20
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周木 律 @shuukiritsu

彼は「フィボナッチ数列」で知られています。1,1,2,3,5,8,…と、前二項の和を続けていくことで得られるこの数列、もとは前述「算盤の書」において、「ウサギの出生率に関する数学的解法」を導くためにフィボナッチが使用したことがきっかけとなって、広く知られるようになったものです。→

2013-11-21 17:40:18
周木 律 @shuukiritsu

この数列に魅せられる人は多く、1963年には国際フィボナッチ協会なるものも設立されています。単純な規則に基づく数列が黄金比や自然の造形とも関係しているという不思議に、多くの人が惹きつけられているのでしょう。天国のフィボナッチ自身がこのことをどう思っているかはわかりませんが。(了)

2013-11-21 17:41:40
周木 律 @shuukiritsu

07ジェロラモ・カルダーノ(1501-1576)カルダーノは、主に三次方程式の解の公式と、四次方程式の解法によって知られるイタリアの数学者。もっとも、彼が自分のことを数学者と思っていたかどうかはわかりません。→ pic.twitter.com/dOAiYYE32A

2013-11-22 18:15:43
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周木 律 @shuukiritsu

当時イタリアでは数学は学問というより娯楽の一種でした。数学競技と称する問題を出し合い解答を競うという行為が行われ、賭博の対象となっていたからです。彼もまた自身を賭博者であると考えていたようです。とはいえ彼はやはり才能に恵まれた数学者。虚数の概念を最初に導入したのは彼でした。→

2013-11-22 18:18:12
周木 律 @shuukiritsu

三次方程式の解法の帰属について、彼はフォンタナという人物と長く争いました。数学の業績はその後も多くの数学者の間で争われましたが、これはそういった争いの最初のケースです。なお占星術にも凝っていたカルダーノは、占星術で自らの死期を予言し、その当日に自殺して予言を成就させました。(了)

2013-11-22 18:20:35
周木 律 @shuukiritsu

08ルドヴィコ・フェラーリ(1522-1565)ジェロラモ・カルダーノの召使いをしていたが、その後カルダーノから数学を教えられ才能を開花させた、イタリアの数学者。つまりカルダーノの弟子にあたる人物ということになります。→ pic.twitter.com/fwU6jqJcoN

2013-11-25 21:43:29
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周木 律 @shuukiritsu

カルダーノはフォンタナ(戦で顎を失っており、タルタリア(どもり)という俗称で有名)と三次方程式の解法の帰属について争っていました。しかし彼がタルタリアからの挑発に乗ることはなく、むしろ弟子であるフェラーリがその争いを引き継ぎ、結局は彼とタルタリア間で論争が続くことになりました。→

2013-11-25 21:47:43
周木 律 @shuukiritsu

最終的にはフェラーリとタルタリアが公開討論を行い、互いに31問ずつ問題を出し合ってその優劣を決することになりました。結果はフェラーリの勝利(しかも全問正解、タルタリアは全問不正解)だったそうです。そんなフェラーリですが、最後は実の姉によりヒ素で毒殺されてしまいました。(了)

2013-11-25 21:48:21
周木 律 @shuukiritsu

09ジョン・ネイピア(1550-1617)スコットランド(イギリス)の数学者。マーキストン城の城主にしてバロン(男爵)であったほか、熱心なプロテスタントでもあり、カトリック教会やローマ教皇を強く非難したことでも知られています。→ pic.twitter.com/L2pw7ba2gE

2013-11-26 19:44:22
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コメント

裏アキ @aki426_old 2014年5月29日
まとめを更新しました。
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