【腐向け】黒髪の軍人と金髪の青年

なんか増えそうな気がしたので
2
@kai3years

情を吐き出し、くたりと突っ伏した背中に、柔らかなものが触れる。鍛え上げられた体には、柔な部分などほとんどないから、オリビエはすぐに当てられたものが、彼の唇だと悟る。「労いのキスならねだらなくてもしてくれるんだよね、キミは」やや無理をして振り向き睨んだ相手は、微かに笑うのみだった。

2014-05-23 02:04:39
@kai3years

キスの日ということで。ミュラオリ

2014-05-23 02:05:13
@kai3years

オリビエからは隙あらばちゅっちゅしてそうなんだけど、ミュラーさんはピンポイントで爆発を起こす男なので、オリビエがミュラーは全然ちゅーしてくれないとストレスを溜めてきたあたりで、いきなり部屋に連れ込み壁に押し当ててディープをかますタイプ

2014-05-23 02:12:58
@kai3years

手の甲にだけは頑なに唇を寄せてくれない彼に、返る答えを判っていながら、理由を尋ねたことがある。「公式の場でもないというのに、臣下の礼などしてたまるか」その言葉はオリビエの胸を掻き乱すだけでなく、彼に凭れて、甘えるための、小さな口実を与えてくれる。「それじゃ、こっちにお願いしよう」

2014-05-23 23:51:53
@kai3years

ミュラオリ、二本目。オリビエの言う「こっち」は頬でも唇でも

2014-05-23 23:52:30
@kai3years

【1/2】十年前に比べれば、数そのものは、ずいぶん減った。それでも、半年に一度くらいは、彼を失う夢を見る。この、誰よりも高潔な男は、あらゆる誇りを剥奪され、紫紺の軍服を襤褸に替えられ、終いには銃殺されていく。それをオリビエはただ見ている、一の護衛に誑かされた、気の毒な皇族として。

2014-05-25 13:52:59
@kai3years

【2/2】正夢の可能性は消えない。二人の望みを叶えるために、生き残らなくてはならないのは、ミュラーではなく、オリビエだ。「よく解っては、いるんだけどね」ミュラーの前に身を晒し、刃を受けて、死んでいく夢。十年前に比べると、その数は、ずいぶん増えた。

2014-05-25 13:53:22
@kai3years

不意に浮かんできたので。ミュラオリ

2014-05-25 13:54:04
@kai3years

【1/2】流石の道化も夢を見ている間は笑顔を繕えない。それでも寝言や涙は見せない根性にはいっそ呆れ返る。シーツを掴んだ指をほどいて、こちらの手や肩に導いてやると、痛みを感じるくらいの強さで、爪さえ立ててくるくせに。「まだ見足りないか」今日は一日、片時も離れずにいたのだが。

2014-05-25 14:20:38
@kai3years

【2/2】いや、離れずにいたせいか。顔を見せすぎたかもしれない。もとよりミュラーの一存で決められる立場ではないのだけれど、それでも、夢でまで自分を近くに置くことはないのだと思う。「俺を失っても、お前には、多くの仲間がいるだろう」自分で聞いても驚くほどに、空々しい台詞が漏れた。

2014-05-25 14:21:02
@kai3years

ミュラオリ。アンサー

2014-05-25 14:22:11
@kai3years

【1/3】「何処かへ連れ去ってしまおうと思ったことはないのかい」仰向けになったミュラーの腹に遠慮なく寝そべり、オリビエは言う。「何を」「誰をって訊かないあたり、正確にボクを想定してるよね…」大仰に胸へ突っ伏した頭をぽんぽんと叩いてやると、ややあって、見慣れた笑顔を上げる。

2014-05-25 18:22:17
@kai3years

【2/3】「だってボクらはこのとおり、人目を忍ぶ仲じゃないか。自由にキスも抱き合うこともできないなんて、つらいだろう?」「確かにな」「あっ貴重なデレ」「だが、お前が言うようなことは思わん」長い金髪は、しかし滅多に、梳く指に絡むことがない。「この国には、お前が必要だ」

2014-05-25 18:22:45
@kai3years

【3/3】「国のため?」「今のところはな。このエレボニアという国に、お前が愛想を尽かせば、別だが」「…」こうして答えに困るうちは、攫うことなど叶わない。「…ボクは、あるよ」やがてぽつりと続いた言葉に、目を覆った。「これ以上、何処へ連れて行く気だ」「あはは」話は、それで終わった。

2014-05-25 18:23:08
@kai3years

ミュラオリ。今日は帝国コンビのターン

2014-05-25 18:23:40
@kai3years

オリビエの誕生日が明かされてんだからミュラーさんの誕生日も明かされたっていいじゃない。と思ったがそんなもの判明した日にはあいつ薔薇の花束を抱いて軍部の真ん中を突っ切って来るわ

2014-05-27 23:17:13
@kai3years

誕生日おめでとう親友! キミという存在を創りたもうた両親と空の女神に感謝を! そしてキミには心よりの愛とバラの祝福を! 第七機甲師団の諸君も共に寿いでくれたまえ! #CV子安

2014-05-27 23:21:24
@kai3years

ミュラーさんが誕生日に死ぬ

2014-05-27 23:21:38
@kai3years

年に一度の、どんな日よりも我が侭が通る夜だというのに、丁重に体をひらく手管は、いつもとまるで変わらない。「今日くらい好きにしていいのに」からかいを込めて囁くと、「何を今更。今日に限らず、俺はいつでも好きにしている」とんでもない答えが返って、そのうち殺されるな、と思った。

2014-05-29 12:04:10
@kai3years

ミュラオリ。ミュラーさんの誕生日

2014-05-29 12:05:11
@kai3years

彼と同様、男に生まれた。それを悔いたことはないけれど、「もしボクが皇女だったなら、今ほど苦労はかけずに済んだかな」「お前がお前である以上、たいして変わらんと思うがな」「恋人としては祝福されたかも」「それは周りの人間による」「キミとの子供はかわいいだろうね」この一点は、残念だ。

2014-05-29 16:23:58
@kai3years

ミュラオリ。することするたび割と本気で「孕めたらいいのに」と思うオリビエ

2014-05-29 16:25:14
@kai3years

萌えカプによって受けの受けスタンス(なんそれ)は大いに変わるのだが、オリビエは好んで受けに廻り、女役を楽しむタイプ。ミュラーさんに守られるのも抱かれるのも抵抗なく大好き。楽しみすぎて本当に女でないことがたまに残念。でも男だから楽しめることもあるよねとポジティヴ、表向きには

2014-05-29 16:33:17
@kai3years

眩しい陽の下、少し伏せられたところが、魅力的だと思う。僅かに緑を含んだ青い目は、さながら翡翠のようでいて、翡翠にはない透明さを持ち、黒い睫毛の影を映す。「…さっきから何をニヤついている」「キミは本当に美しいなって」素直に事実を答えたのに、思い切り渋面を作られた。

2014-05-30 10:43:29
@kai3years

ミュラオリ。オリビエはミュラーさんの魂も生きざまも見た目も大好き

2014-05-30 10:44:14
1 ・・ 20 次へ