竹熊健太郎氏「大長編漫画を見て育った若者達は、作品のプロットを書くことが出来ない」
- KogaUjisato
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@kentaro666 大長編に警鐘を鳴らすのならば、編集者の仕事はまず作家に「お前そんなに簡単に傑作長編は描けないよ」って納得させるのが仕事ですね。 ニコ生みたいに承認欲求が簡単に消費される時代だから作り手の謙虚な気持ちが無くなってるのかもしれませんね。
2014-05-25 09:50:04@Ed_Woood 私が問題にしているのは「編集者が長篇志向に陥っている」ことなのです。作家が長篇志向であることはある意味健全なのです。編集者の長篇志向は明確に商売の必要からです。その為、なまじ人気が出た場合、作家が終わらせたくても終わらせてもらえないのが問題なのです。
2014-05-25 12:00:25@kentaro666 漫画を描く環境や道具が揃っていても『物語』を作る練習をしたことがないのが原因かと。最近は漫画は絵が描ければ誰でもなれるのだと勘違いする人が多い気がします・・・私は話が描ける作家の作品が増えて欲しいなと思いつつ、既存の焼きまわしではない新しいモノが見たい
2014-05-25 19:51:12@kamifurano926 練習以前に、漫画業界が「物語を終わらせる」ことを作家に要求しないことが原因だと私は思います。編集が物語の終りを要求するとしたら、それは「打ち切り」を意味しているのです。但し90年代までにデビューした、一部の固定ファンがいる作家さんは例外です。
2014-05-25 20:15:57以前も私のツイートで、「学生に自由に作品を描いてもらうと、殆んどが学園モノかファンタジー、またはその両方。多分資料調べが要らないからだろう」と書いて、私のツイート史上3番目位のRTを集めた事があったがそれ以来の反響。
2014-05-26 05:49:16「プロットを書ける学生が少ない(結まで書ける学生が少ない)」については私は学生批判をしたいのではなく、「人気漫画の多くは今の学生が生まれる前から続いている大長編。打ち切り以外の終り方を若い人は知らない。プロットが書けない原因は業界の大長編主義にある」というのが私の意図です。
2014-05-26 06:02:19漫画が徐々に「長く」なり始めたのは、私の考えでは73年のオイルショックを過ぎてからです。ここで業界はビジネスモデルを変えたのです。それまでの、60年代までの漫画は、週刊連載でも大体1年で完結していました。手塚治虫先生の代表作の多くが3〜4巻で完結しているのはその為です。
2014-05-26 06:38:52@kentaro666 手塚治虫先生のマンガは、一ページの内容も濃くて、少ないページの中にストーリーが詰め込まれていますね。「紙が貴重だったから」と書いていますが、おかげで手塚治虫全集が4〜500冊で済んでいますが、今のスタイルだったらとのくらいの量になったでしょうか?
2014-05-26 06:47:56『デビルマン』は5巻、大長編『あしたのジョー』ですら21巻です。いずれもラストが印象的で、40年後の今も語り草になってます。どちらの作品も、現在連載されていれば100巻コースでしょう。不動明は果てし無くザコと戦い続け、矢吹ジョーは真っ白に燃え尽きる前に老衰で死んでしまいます。
2014-05-26 06:48:08@kentaro666 '73 頃の大長編といえば、「ドカベン」 をすぐ想いつきますねえ。学校スポーツ-スポ根物は登場人物と読者が同時に成長し、毎年春夏の大会があるから、5~10 年の連載にしやすそうだなあ ミ'ω ` ミ
2014-05-26 07:01:39ローリングストーンズみたいに別の尊敬を勝ち得るのでしょうね。 RT@kentaro666: 『デビルマン』は5巻、大長編『あしたのジョー』ですら21巻です。いずれもラストが印象的で、40年後の今も語り草になってます。どちらの作品も、現在連載されていれば100巻コースでしょう。
2014-05-26 07:04:52@uochoco あの作品あたりから業界全体が長編主義になって行ったのです。長篇を全て否定はしませんが、作者の意向にお構いなく版元が長篇を強要するのはやり過ぎだと思います。
2014-05-26 07:07:44私が「漫画の大長編主義」に疑問を持つようになった一つのきっかけが、『北斗の拳』の原作者・武論尊氏が、インタビューで「ラオウが死んだ後、どんなストーリーを書いたか、よく思い出せない」という発言を読んだ事です。原作者が自分の作品を思い出せない? 一体どういう事なのかと。
2014-05-26 07:30:16結局、私が出版界の「限度を超えた長篇漫画依存」を批判することと、日本社会の「原発依存体質」を批判することは、同根なんです。全く同じことを批判している。つまり一作品が30巻も40巻も続くから読者は漫画を買わなくなった。これが漫画不況の理由なんですよ。原発は言わずもがな。
2014-05-26 09:30:40【承前】原発止めたら経済に悪影響が、と言われますが、現時点で既に日本経済大打撃ではないですか。あと一基事故れば日本終了ですよ。子供でも分かる理屈。それでも、分かっちゃいるけど辞められない。病気だよね。漫画はまだいいですよ。漫画が滅んだって日本は別に滅びないから。
2014-05-26 09:32:58【承前】問題は「分かっちゃいるけど止められない」、これです。誰かが短期的な損を覚悟して止めればいいんですよ。これができないのが人間です。僕は原発を止める事は出来ませんが、一生反対しますし、漫画に関しては出版に代わるオルタナティブを提案しています。死ぬ迄には結果を出して見せます。
2014-05-26 09:40:35@kentaro666 竹熊さんのとぅぎゃを興味深く読みました。僕がデビューした雑誌は集英社、講談社の読み切り増刊で、その後も短編主体でした。当時はまだ「新人登竜門」的な「読み切り増刊」が多くありました。発表機会が失われている中で短編プロットを教えるのも至難の業かとふと思いました
2014-05-26 12:55:43.@johanne_DOXA そうですね。本当に今の商業漫画界は短篇がお呼びでない。短篇は大昔の四コマ漫画の位置付けと同じで「長篇の練習、エチュード」になっています。とんでもない話だけど、それほど各版元の尻に火が付いてる。なかなか本に出来ず、儲からない短篇は不要なんですね。
2014-05-26 13:17:18私も大学の創作論でプロット作ってみろという課題を出したら、ちゃんと作れた学生は百人中一人くらいでした。その結果は嘆かわしい反面、ホッとさせる面もある。誰もがストーリー作れるなら、誰もが作家になれてプロ作家の特権的優位性は崩壊してしまう。@kentaro666
2014-05-26 17:26:12.@komorikentarou やはりそうですか。私は創作学習の基本は独学だと思いますので、学ぶ人間は「学ぶ以前に」何らかの創作行為をしていて当然だと思います。創作教育が成立するのは、独学者が独学の限界を悟って経験者にアドバイスを求める場合です。
2014-05-26 17:39:20.@komorikentarou そういう学生は学校を「利用する」ものです。自分に欠けている物を自覚し、教師に教えを乞う。そこで初めて教育が成立すると思うのです。最悪なのは「何を創れば良いか分からない」学生です。こういう人に教える事は私には出来ません。
2014-05-26 17:46:11