#変態不知火さん 天津風の初体験編

高峯みやび提督(@sukamelancholy)による、 #変態不知火さん の番外編、天津風の初体験編をまとめました♪ まとめ一覧→http://togetter.com/li/624713
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高峯みやび @sukamelancholy

天津風「お昼ご飯、出来たわ」 提督「あれ、俺だけ違うが」 不知火「精力が付く物ばかりですね」 天津風「それは……今夜、その……」 提督「……あー」 不知火「司令にお任せします」 提督「……」 天津風「ダメ、かしら……」 #変態不知火さん

2014-05-25 13:14:57
高峯みやび @sukamelancholy

提督「っていうか昼でこれか。夜は?」 天津風「勿論、今夜頑張って欲しいから、その」 提督「……Oh...」 天津風「あなたに、やっぱり……その、女の子に、して欲しくって」 提督「……あ、うん……そっか」 不知火「……浮かない顔ですね」 #変態不知火さん

2014-05-25 13:25:29
高峯みやび @sukamelancholy

天津風「やっぱり嫌、かしら」 提督「……初めてだからな。どうすりゃいいのかもわからん」 天津風「それなら心配いらないわ。ちゃんと綺麗にしたし、用意も、しっかりしてるのよ? だから、あなたは私を抱いてくれたら、それでいいの」 不知火「甲斐甲斐しいではありませんか」 #変態不知火さん

2014-05-25 13:27:20
高峯みやび @sukamelancholy

提督「そっか。うん、そっか。わかった。女の子として見るって言ったもんな」 天津風「ほんと? えへへ、嬉しいわっ」 不知火「よかったわね」 天津風「うんっ」 提督「なんというか、天津風は真っ直ぐな子だな……」 天津風「それが一番早いもの」 提督「……確かに」 #変態不知火さん

2014-05-25 13:34:15
高峯みやび @sukamelancholy

陸奥「天津風きゅんの筆下ろしをするって聞いたわ」 提督「いや、違うから」 陸奥「お姉さんも呼んでよぉー」 提督「やめてやれよ……嫌がってるんだから」 陸奥「心が嫌がってもおちんちんは正直なのよ♥」 提督「無理矢理する気かよやめてやれ」 #変態不知火さん

2014-05-25 15:47:32
高峯みやび @sukamelancholy

「待ってたわ、入って」 日中の約束通り、俺は消灯時間に天津風の部屋を訪れていた。部屋の灯りが外へ漏れぬよう、カーテンが閉められている天津風の部屋は、正に女の子の部屋だと感じられる程に綺麗だった。全ての艦娘の個室に入った事はないが、それでも可愛らしい部屋だった。 #変態不知火さん

2014-05-25 23:09:52
高峯みやび @sukamelancholy

インテリアや花、それに本棚には一年分の料理本やオーブンで出来るお菓子のレシピ本など家庭的な天津風を表すものもあった。 「そんなに見ないで。恥ずかしいんだから」 物珍しさに思わず部屋を眺めてしまった。デリカシーがないと反省する。 とは言え天津風は嬉しそうだった。 #変態不知火さん

2014-05-25 23:13:32
高峯みやび @sukamelancholy

天津風の頬が上気しているのはいつもの事だが、今ではそれも彼女の照れなのでは、と感じてしまう。それもそうか。今夜俺が天津風の部屋に居るのは、“そういう事を”する為に居るのだから。 だがいきなりなんてムードもへったくれもない。一応、雰囲気には気をつけているつもりだ。 #変態不知火さん

2014-05-25 23:19:52
高峯みやび @sukamelancholy

──その、つもりだったのだが。 俺よりも背が小さく、胸に丁度頭が来る天津風が、急に自身の身体を俺に預けたのだ。 「本当に……本当に待ってたんだから。あなたに、抱いてもらえる日を……」 思っていた以上に、彼女は自身の衝動や疼きを抑制していたようだった。 #変態不知火さん

2014-05-25 23:25:50
高峯みやび @sukamelancholy

「いつでもあなたに抱いてもらえるように、毎日、その…………あの……」 言いよどむ彼女の頭を、そっと撫でてやる。白銀の髪は細く、手で梳けばまるで上質な糸のようにすり抜けていく。それと同時に花の香りがした。香水、だろうか? いや、これは……? #変態不知火さん

2014-05-25 23:29:55
高峯みやび @sukamelancholy

そっと天津風の髪に鼻を近づけて、確かめる。……シャンプーのような、いやしかしここまではっきりとした香りはするだろうか? 「香油よ、提督」 いつの間にかバレていたらしい。誤魔化しに頬を掻くと、天津風は甘えた顔になり、 「……もっと抱きしめて。髪の香りも、沢山」 #変態不知火さん

2014-05-25 23:34:17
高峯みやび @sukamelancholy

腕の中にすっぽりと収まる彼女の身体はどんどんと熱くなっているように感じられる。普通の艦娘、人間よりも体温が高いが故に、大丈夫か? と声をかける。 「大丈夫なわけ……ないじゃない。あなたの体温とか、心臓の音とか、匂いとか、兎に角あなたがいっぱいで倒れそう……よ」 #変態不知火さん

2014-05-25 23:39:14
高峯みやび @sukamelancholy

「提督の匂い……とても……好きよ。落ち着くわ……いつまでもこうしていたい」 そう言って彼女はぐりぐり、と俺の胸に頭を押し付ける。 「あなたも、好きなのよ。あなただから、こうしているの。受け入れてくれるって事は、あなたも、よね……? そう思っていいのよ、ね?」 #変態不知火さん

2014-05-26 00:03:14
高峯みやび @sukamelancholy

彼女の髪をそっと撫で、あぁ。と一言だけ返した。しかし天津風はそれでは納得しなかった。 「あぁ、じゃだめ。はっきりと言って? あたしの事を……どう思ってるのか。同情であたしを抱いてくれるんじゃないって、信じさせて欲しいの」 その瞳は何処までも真っ直ぐだった。 #変態不知火さん

2014-05-26 00:06:48
高峯みやび @sukamelancholy

……同情じゃない。天津風を女の子として、俺は好きだよ。そう言って俺は彼女の頬にキスをする。くすぐったそうに彼女は目を細めるが、そのまま俺の顔を逃がさずに両手で捕まえ、 「そっちじゃ、やぁ……」 と言って俺の唇を奪った。小さくて、驚くほど柔らかかった。 #変態不知火さん

2014-05-26 00:09:28
高峯みやび @sukamelancholy

小鳥が餌を啄むように、天津風は俺の唇を何度もつつく。 「んむ、ちゅ……っ、んっ」 熱い。両手も、唇も。だが不快な熱さではなく、思考を蕩けさせてしまうような、そんな熱だった。思わず、抱きしめる力を強くしてしまう。 「ん、ふぁっ……」 嗚呼、彼女の全てが色っぽい。 #変態不知火さん

2014-05-26 00:13:59
高峯みやび @sukamelancholy

「好き……ちゅ……好きよ……」 ……彼女の愛は真っ直ぐだ。言葉で、行動で、自身の熱の籠った愛情を俺にぶつけていく。理性や思考が、火を灯した蝋燭のように溶けていきそうなほどの熱。なんて、熱いのだろう。そんな魔性まで、持ち合わせているのか。 #変態不知火さん

2014-05-26 00:25:12
高峯みやび @sukamelancholy

唇だけでは物足りなかったのか、それとも俺が無意識に口を開けていたのか。熱い舌が俺の舌に絡みついてくる。その間も、好きの言葉を紡ぎながら。俺も応えなくてはならない。理性が溶けきってしまう前に。 #変態不知火さん

2014-05-26 00:28:52
高峯みやび @sukamelancholy

故に、より彼女の身体を引き寄せた。しかし身体に何か硬い物が当たったかと思うと、天津風が悲鳴を上げて離れた。先ほどのは一体、と思ったがその前に天津風が慌てて言う。 「あ、あの、先にお風呂、入っちゃいましょ? あなたも、まだよね?」 ……あ、あぁ、そうだったな。 #変態不知火さん

2014-05-26 00:34:10
高峯みやび @sukamelancholy

鎮守府にある風呂場は大浴場しかない。偶に個室でもバスルームを導入してほしいという要望も来るのだが、そうなると改装費がかかる。建て直さなくてはならないレベルに。なので俺と天津風は二人並んで大浴場へ向かっている。そっと手を握れば、彼女も嬉しそうに握り返してくれた。 #変態不知火さん

2014-05-26 00:38:17
高峯みやび @sukamelancholy

先に俺が入り、彼女を待つ。すると緊張した顔でバスタオルの天津風が入ってくる。 「あ、あまり見ないで」 ……すまん。 「もう……」 先ほど彼女を抱き締めた時に感じたあの感触は、彼女だけが持ち得る彼女だけのコンプレックス。心は完全に女性だが、身体はそうではない。 #変態不知火さん

2014-05-26 00:46:24
高峯みやび @sukamelancholy

彼女が俺に告白した時、何と言ったか。「女の子として扱ってくれるのは、あなたが初めて」と。天津風のクローンとして目覚めた時から、きっと彼女は心と体のギャップに悩んでいたのだろう。とある者の趣味で改造されてしまった彼女の苦悩は、想像に難くない。 #変態不知火さん

2014-05-26 00:50:56
高峯みやび @sukamelancholy

そして彼女の要望……というよりも願いはなんだったか。俺に、女性として抱かれる。誰にでもない、俺にしか出来ない事だ。そんな事を考えながら身体を洗っていたら、湯船に浸かっていた天津風がその手に何かを持っていた。 #変態不知火さん

2014-05-26 01:00:36
高峯みやび @sukamelancholy

何かを尋ねると、天津風は恥ずかしそうに言った。 「……その、洗浄はもう済ませたの。あとは……これ、ローションを……お腹に、入れたいんだけど……あの。あなたに、入れて欲しいな……って」 思い切り、むせた。 #変態不知火さん

2014-05-26 01:05:35
高峯みやび @sukamelancholy

よく見れば、それは大きな注射器のようだった。その中にあるのはローション。俺が身体を洗っている間、用意していたらしい。 「ローションはあたしが用意したけれど、この注射器は……何故か置いてあったの」 ……変態な秘書艦の顔が急に浮かんだ。 #変態不知火さん

2014-05-26 01:10:05