福島原発事故による甲状腺被曝線量はどれだけか?―Cyborg0012さんによる『国連科学委員会(UNSCEAR)2013年報告書』の検証
ジトミール州の1-5才児の平均甲状腺被曝量が140ミリGy、キエフ州が134ミリGy、チェルニヒブ州が94ミリGy、対して、福島警戒区域の最大被曝地である楢葉町1-5才児平均が82ミリGy、浪江町が83ミリGy、30キロ圏外いわき市が52ミリGyである。
2014-05-31 04:21:12ウクライナとの比較から、UNSCAREが福島の被曝量をどう考えているのかを理解できる。福島の子どもの甲状腺被ばく量は、ウクライナの最大被曝州の子どものおよそ4割から9割と評価されている。「福島はチェルノブイリとは比較にならない」という言説は、もはや通用しないレベルであろう
2014-05-31 04:26:01少しくどくなるが、UNSCARE2013の福島の推計値をウクライナの「低線量地域」(平均14ミリGy未満)と比較してみよう。以下図はLikhtarov et al. 2005からの抜粋データである。 pic.twitter.com/2LcRGdC0hr
2014-05-31 04:28:04以下図は、上記Likhatrov et al. 2005とUNSCARE2013の福島高線量被ばく地域線量の比較である。ウクライナの低線量地域では安定ヨウ素剤の配布はほとんど不要であり、福島では「必須」であったことがよく分かる。 pic.twitter.com/bnUFP11L1K
2014-05-31 04:30:05福島の被曝量を過小評価し、「福島はチェルノブイリの1,000分の1、いや10,000分の1だ」などと発言をしてきた御用学者や御用ネット市民は、UNSCARE報告書によって見事に梯子を外された恰好と言えるだろう。 pic.twitter.com/cl2HNshnwu
2014-05-31 04:34:38以上、UNSCARE2013報告書について、甲状腺被曝線量評価の部分に関してツイートしてきました。放射線被曝影響について常に歴史的に過小評価に加担してきたUNSCAREが、福島の甲状腺被ばくに関しては日本政府や放医研よりも遥かにシビアに評価している点は、とても重要です。
2014-05-31 04:35:55次回は、「福島では甲状腺癌の識別可能な増加リスクがある」と指摘しているUNSCEAR報告書の該当箇所について、批判すべき論点なども交えながら、ツイートさせて頂きます。
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