☆TOKYOポエケット参加記念☆同時多発ツイート連詩・雨唄組【雨に唄えば】#pw雨唄組
@tos 雨に唄えば、雨は音楽 雨に唄えば、涙はパール 雨に唄えば、心は淀んで 雨に唄えば、世界は振り向く 雨に唄えば、太陽が嫉妬して 雨に唄えば、風が運び出す 雨が唄うのはいつも 私の心のラプソディ 長靴で水溜りを飛び跳ねる様に 響き渡るは雨の調べ #pw雨唄組
2014-06-15 00:11:43レインコートをはためかせやって来る インターホンごし雨音に負けぬよう叫ぶ。 玄関に水溜りをこしらえ 今年もはっとするほど色鮮やかな紫陽花を差し出し、 にわか雨を残し去ってゆく。 紫陽花は枯れているくらいが潔い。 ほら、晴れ間が覗いたそばから色が褪せて。 (雨に唄えば)#pw雨唄組
2014-06-15 00:21:08「あたしの役目は此処まで」 結局最後まで 傘を渡さなかった貴女は 伸ばした手をかわし 聞き慣れない曲を口ずさみながら 路地裏に消えた 多分 永遠に #pw雨唄組
2014-06-15 00:22:06はねる しずく ぺしゃん はねる しずく ぽしゃん ぽしゃん ぺしゃん ぴしょん ぽしゃん ぺしゃん ぽしょん (雨に唄えば) @sechanco #pw雨唄組 #poem #詩
2014-06-15 00:12:36あまおと あまおと。精一杯に唄うから。届けて欲しい キミへの賛美歌。離れていてもキミの幸せ、願っているよ。(雨に唄えば)/衣未(みみ) #pw雨唄組
2014-06-15 00:13:54「わーー」と、大声をだす 「おーー」と、応えが返る 土砂降りの雨が爆音で傘を叩く こどもたちは大声で対抗する (雨に唄えば) #pw雨唄組
2014-06-15 00:21:06おろしたての傘を傷めたくなくて、 こどもはひとり、 声を出すこともできず 無論、唄うこともせず(下唇を噛んでいるから) 長靴の先っぽをみつめ 降り染む雨がブラウスを濡らすのを赦していた。 (雨に唄えば)#pw雨唄組
2014-06-15 00:30:33「おーい、忘れたのなら傘に入りなよ」 幼児は団子になって傘に入る。 「じゃあ、これ貸してやる」 次の日に相合傘を書かれることを恥ずかしがる少年は少女に傘を渡す。 (雨に唄えば) #雨唄組
2014-06-15 00:48:07左手に傘が揺れる、右手にも傘がある。 少年の親切も憧憬も、容赦のないこどもを苛立たせる。ついに少年の傘を、フェンス越しに投げた。開いた傘は思いの外ゆっくりと落下し、木立に危うく引っかかる。 (鳥が雨をしのげる) こどもはかすかに歌いながら歩いた。 (雨に唄えば) #pw雨唄組
2014-06-15 01:04:38赤いかさ さしてあるくは金魚姫 青いかさ さしてあるくはうろこ姫 金いろのかささせばさす 日のひかり やがておそらににじのいろ (雨に唄えば) #pw雨唄組 #poem #詩
2014-06-15 00:21:39うちつけるものによって落とされる宛先、膨れあがる家々に封をし、声をひき剝がす、形から逃れても同じことだ、おまえの一言で下から上へ降りしきるだろう、ぬぎ脱がされた皮膚が、ひとびとの背中に似る、乾くな、一度として、水に引き寄せられたなら。 (雨に唄えば)#pw雨唄組
2014-06-15 00:30:09あなたが渇き続ければいいのに)濡れそぼつ左腕を背後に浮かべ散り敷いた影を沈める夜が来る/あふれるように閉じこめられる霧が纏わりついて逃げ切れなくていい/奏でられ始めた足音を未だ知らず次の雲が迫る朝、暗く (雨に唄えば) #pw雨唄組
2014-06-15 00:54:28昏く、その利き腕だけが浮かびあがる、ひとつの願いがおまえを湿らせ、靴音の増えに夜は進む、鬼火、追いたてられるようにして見た幻が、雨のなかで肉をともなう。 (雨に唄えば) #pw雨唄組
2014-06-15 01:43:01水の行方を追った背が、魚眼レンズの様を呈し、停止した時間の発狂した声が降る 実在しない何者かに、刃をあてられ、飛び込まされた雨音の、耳の中の貝が海に逃げたいと訳しても 赦されない 乾いた喉の奥から漏れた嗚咽が 部屋を満たした 逃げられない (雨に唄えば)#pw雨唄組
2014-06-15 01:15:51翻訳されたふたりの、季語を炙りだすしかない耳だ、消失点の手前でいったい何が見留められる、すでに瓦解している一室に、誘う塩気、開ききった喘ぎのうえでは、誰しもが標本になる。 (雨に唄えば)#pw雨唄組
2014-06-15 02:01:56剥がれていく薄皮を再び集め口笛に変えていく、示された音階の行く先に潤かされていく曖昧な肋の在り処を、今一度身体に問うて。鎖骨の汀に遊ぶ魚の群がりがまた欠けていく。張り付いたシャツをはだけ、あらわになる心音の纏う滑らかな懐古に、爪を浸し声なくして綴る。 (雨に唄えば) #pw雨唄組
2014-06-15 08:07:29浴槽の中で目覚めた 横たわると底の無いおもちゃ箱に塗り潰された窓枠がある 発火するように暮らして 満開の花の下を注意深く開くとそこから撫でるように温かく注がれる 切り口を崩して綿を詰めると流れ出した宛先に開封される一通の雨が 指の先から引き寄せる (雨に唄えば)#pw雨唄組
2014-06-15 11:10:01『今日は待ちに待った あの子に出会える日 大きな翼を広げて あの子に会いに出かけよう だから僕を選んでおくれ』 雨の日だけ あの子に会える そんな傘たちの 恋の歌が聞こえる #pw雨唄組
2014-06-15 00:34:24晴れた空を 眺めながら 待っています きっとここなら 会える気がするんだ 冷たい季節より 暖かい季節より 今の季節の 少し冷たくて 少し暖かい あなたに会いたい (雨に唄えば) #pw雨唄組
2014-06-15 00:32:34呼気が水となる 放った筈の声が捕られて あちこちで言い訳に泣いた叫びを 取り込んでいく 足元に広がる青空に僕らはそれに気付かない 適応していったと信じて疑わなかったものは奪われて たったひとりの合唱 僕らを全部飲み込んで 気紛れにも落ちていく (雨に唄えば)#pw雨唄組
2014-06-15 00:36:54白蝋を少年の桜色にあてがう乾季のやさしさと果実酒をこぼす風見鶏に打ち明ける未だに認められない渡し舟の主のために催すコントラバスは小窓に今日も郵便を待つあなたの湖底に触れるまでわたしは人間になるわたしは万年筆のインクを替える #pw雨唄組
2014-06-15 00:37:12唄う夢の濡れ模様、雨粒ひとつ淡い香り立つ。寄せる想いが亘る。夢集う。ひとつの希みが薄くなる程に、靜に雨音が誘う。夢が囁く。あなたは悲しいの。楽しいの。雨と唄う。雨に唄う。 あめもよう とおるきせつの あいうたい めぐるこころの ゆめをうたいて (雨に唄えば) #pw雨唄組
2014-06-15 00:37:29濡れてまで言葉に酔うことはない雨が降れば雨に 硫黄の火が降れば火を歌い続けるしかない詩人のように空が落ちても 言葉のシャボン玉を吹くだろう生命を吹き込むような仕草で 「未来と言っては生まれ変わるそれだけしかない詩人のように」 不貞な未来を企む雨の一日を …どうしょう #雨唄組
2014-06-15 01:12:06満ち欠ける月。それが遙か遠い昔に定められた遺伝子なら止めてあげることは叶わない。泣き続けたのなら雨がその瞳を拭ってはくれるのでしょうか、或いは、煌めき降り注ぐ月灯りへ捧げる祈りすらも希うことがない定めだったのでしょうか。雨が散る宵にゆたう唄声に捧ぐ (雨に唄えば) #pw雨唄組
2014-06-15 00:39:57雨は太古の匂いを カプセルみたいに包み 零れてゆくものたちは また空を目指す わたしが死んだ日 晴れならば わたしを焼いた骨の煙の微粒子が 内包されて降ってくるだろう 雨ならば 川に流れ海を目指し 最後は名も知れぬ者の肩に落ちるだろう (雨に唄えば)#pw雨唄組
2014-06-15 00:58:32