#朝登 #ひゃくプロ

自分用まとめ 問題があれば消します 魚提督川内改二おめでとうございます
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魚・大湊川内提督/警備府隊の隊長 @dzurablk

「不足だったか?」 川内がブンブンと首を振る その仕草があまりにも可愛くて、提督はその肩を抱いた 「…責任、取ってよね…」 「取るさ、一生な」 「…夜戦、毎日してくれなきゃ、ヤなんだからね…」 #ひゃくプロ

2014-06-19 23:55:41
魚・大湊川内提督/警備府隊の隊長 @dzurablk

「お前となら…」 提督の手から川内へと、冷たい夜風に反して温かみが伝わる 「…毎日が夜戦でも、飽きたりなんかしないさ」 #ひゃくプロ

2014-06-19 23:57:31
魚・大湊川内提督/警備府隊の隊長 @dzurablk

「…ッッ!?」 遠くから響く汽笛に提督は跳ね起きた 窓の外でやたらとカモメがうるさく騒ぎ、身体にはびっしょりとかいた寝汗で寝間着が鬱陶しく張り付いている 「ゆ、夢…?」 #ひゃくプロ

2014-06-20 00:01:04
魚・大湊川内提督/警備府隊の隊長 @dzurablk

そこでふと、腹部に妙な重さを感じる 視線を落とすと… 「…お前、何やってんだ?」 そこにはつい今し方夢の中で一緒にいた秘書艦がうずくまっていた 「な、何やってんだじゃないわよ!?」 うわ、なぜかご立腹だ #ひゃくプロ

2014-06-20 00:04:37
魚・大湊川内提督/警備府隊の隊長 @dzurablk

「せっかく人が起こしにきてあげたのにさっぱり起きないで、挙げ句の果てに頭突きまでするなんて…!?」 なるほど、それで頭を押さえてたのか 「川内」 「な、何よ!?」 これは是が非でも詫びねば、男が廃るというもの #ひゃくプロ

2014-06-20 00:07:17
魚・大湊川内提督/警備府隊の隊長 @dzurablk

「川内… 夜戦しよう 俺が責任取るから」 よし、これなら機嫌も… 「…こんっの…!!」 あれ、なんでカタパルトを振りかぶって… 「変態提督ゥゥーーー!!」 #ひゃくプロ

2014-06-20 00:08:49
魚・大湊川内提督/警備府隊の隊長 @dzurablk

…その日顔面への受けた打撲は、昼も夜も休むことなく三日三晩痛み続けた #ひゃくプロ

2014-06-20 00:09:41
魚・大湊川内提督/警備府隊の隊長 @dzurablk

「提督、伏せて!!」 地面に倒れ伏すや否や凄まじい轟音が辺りの土壁を揺すぶる 「…チィッ、砲兵は何をしてる!?」 背中に覆い被さった川内が憎々しげに呟いた (ああ、今日の夢は塹壕戦か…) #ひゃくプロ

2014-06-21 00:21:45
魚・大湊川内提督/警備府隊の隊長 @dzurablk

始めこそ戸惑ったものの、提督は何度も見る奇妙な夢の内容を楽しめるくらいには場慣れしていた …いや、むしろ感情移入がある分、今や自分が夢の中の提督と同一人物であるかのように感じる 「提督、怪我は無い?」 「ああ、お前は?」 #ひゃくプロ

2014-06-21 00:24:24
魚・大湊川内提督/警備府隊の隊長 @dzurablk

「私なら心配ないわ、提督よりは丈夫だから!」 「それは石頭の話か?」 「…シャベルで殴るわよ?」 土と泥と血糊で服がカーキ色に染まった身を起こす 「全くこうも野戦続きじゃ、かつての書類仕事が懐かしいよ」 #ひゃくプロ

2014-06-21 00:27:16
魚・大湊川内提督/警備府隊の隊長 @dzurablk

「そう? 私は嫌いじゃないけど?」 川内は敵方へ向けた猛禽のような目線だけは緩めずに、ひょうひょうとした口調で返す 「なんていうのかな… 板についてるっていうの?」 「それを言うなら地に足がつく、だろ?」 #ひゃくプロ

2014-06-21 00:29:32
魚・大湊川内提督/警備府隊の隊長 @dzurablk

2人して大笑いする その声に付近で機関銃を構えていた狙撃兵が怪訝そうな顔をする 「ねえ提督? 明日、ヒマ?」 明日といえば戦場には数少ない特別な日、というか今では一年に一回しかない休養日だ #ひゃくプロ

2014-06-21 00:31:48
魚・大湊川内提督/警備府隊の隊長 @dzurablk

「今年のクリスマス、私と一緒じゃダメ…かな…?」 …勿論、答えは決まっていた #ひゃくプロ

2014-06-21 00:33:24
魚・大湊川内提督/警備府隊の隊長 @dzurablk

それから一瞬の暗転の後に、気がつくと夢の場面は塹壕の前方、いつもなら鉛弾が飛び交う無人の中間地帯に飛んでいた 「提督… やっと来てくれた…」 そこには軍服の上から真っ白なマフラーを巻いた、いつもより少しだけ洒落た川内の姿 #ひゃくプロ

2014-06-21 00:36:45
魚・大湊川内提督/警備府隊の隊長 @dzurablk

「今日は、伝えたいことがあったんだ…」 遠くでツリーを囲み敵兵とサッカーに興じていた群集の声が、急速に遠ざかる 「ずっと、伝えたかった…」 塹壕の間で全ての時間が止まる 「私、提督のことが…」 #ひゃくプロ

2014-06-21 00:39:12
魚・大湊川内提督/警備府隊の隊長 @dzurablk

その瞬間、血の華が咲いた 遠くで響いた一発の銃声につられるように、付近で機関銃が息吹を吹き返す 気がつくとツリーも味方の兵もみないなくなっていた 「誰か、誰かいないか!!」 ただ1人鉛の弾雨の中、大切な女性を抱きかかえ叫ぶ #ひゃくプロ

2014-06-21 00:41:43
魚・大湊川内提督/警備府隊の隊長 @dzurablk

川内のマフラーがみるみる紅く染まっていく だが相変わらず付近の時間は止まったまま、助けは来ない 「衛生兵!! 早くコイツを…」 「提督、もう… いいから…」 「おい喋るな!! すぐに助けが来る」 「もう、いいんだ…」 #ひゃくプロ

2014-06-21 00:43:40
魚・大湊川内提督/警備府隊の隊長 @dzurablk

一瞬、伏せられていた川内の瞳と視線が交差する 「もう、大切なことは… 伝わってたから…」 …次の瞬間、川内の腕が力なく地面に堕ちた #ひゃくプロ

2014-06-21 00:45:29
魚・大湊川内提督/警備府隊の隊長 @dzurablk

…その夢の次の日は一日中、偏頭痛と吐き気が止まなかったことだけはよく覚えている またある時はこんな夢もあった… #ひゃくプロ

2014-06-21 00:49:16
魚・大湊川内提督/警備府隊の隊長 @dzurablk

「提督、お疲れ様!」 玄関のドアを開けようとした瞬間、ドアが内側から勢いよく開け放たれた 「あ、違う違う! おかえりなさいアナタ!」 少し頬を赤くする仕草がこれまたエプロン・スリッパ姿にイヤになるほどよく似合う #ひゃくプロ

2014-06-21 00:52:00
魚・大湊川内提督/警備府隊の隊長 @dzurablk

「いっつも仕事ばっかじゃ疲れるよね~」 スーツの上着とアタッシュケースを受け取りながら、川内が嬉しげに言う 「…あ、でも元が職場の人間でも、提督だけは別だからね!?」 1人で浮かれて1人で慌てるあたり、見ていて中々飽きない #ひゃくプロ

2014-06-21 00:55:02
魚・大湊川内提督/警備府隊の隊長 @dzurablk

「ねえねえ提督!」 ん、今度は何だ? 一緒にカバティでもするか? 「ちーがーうー! そうじゃなくてー! ご…」 ご? 「ご、ご…」 55? 蒸気機関車の型式…ではないか 「ご、ご飯とお風呂… どっちに…」 #ひゃくプロ

2014-06-21 00:59:04
魚・大湊川内提督/警備府隊の隊長 @dzurablk

人差し指の先だけをもじもじと突き合わせながら上目遣いにこちらを見やるその仕草に、思わず苦笑いが出た 「ななな何よ!? 笑うことないじゃない!?」 恥ずかしがったり怒ったりと、忙しいヤツだ #ひゃくプロ

2014-06-21 01:01:14
魚・大湊川内提督/警備府隊の隊長 @dzurablk

仕方ない、そろそろからかうのをやめてやるか… 「飯と風呂、か…」 川内が必死にうんうんと首を振る 「…そんなの、決まってるだろ」 …気がつくとその場で川内を壁に押し当て、唇を奪っていた #ひゃくプロ

2014-06-21 01:03:26
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