【福島再生―その希望と可能性】から甲状腺被曝線量と発見された甲状腺癌に関しての斎藤紀先生の見解を@kanna07409さんが抜粋してくれました

【福島再生―その希望と可能性】 http://www.amazon.co.jp/dp/4780306418/ref=cm_sw_r_tw_dp_AWLRtb0Y514YT この本から甲状腺被曝線量と発見された甲状腺癌に関しての斎藤紀先生の見解を@kanna07409さんが抜粋引用してくれました。
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mizuki_kanna07409🐰おーん @kanna07409

→(中略)デミィチクのグラフから0〜14歳のグループの推移をみると、86年の事故後、87,88,89と経過し、4年目の90年ぐらいのところで甲状腺がん発症は、10万人に対して1.2という数字になります。それからさらに上がっていきます。→@kanna07409

2014-06-29 12:28:05
mizuki_kanna07409🐰おーん @kanna07409

→問題は10万人に1.2人という数字をどう見るかということでした。その当時、国民の人口比でどれくらいの小児甲状腺がんが出てくるかというと、だいたい100万人に1〜2人だと言われていました。→@kanna07409

2014-06-29 12:31:16
mizuki_kanna07409🐰おーん @kanna07409

→なお、日常診療現場にエコー機器の普及がめざましい今日、国によっては小児甲状腺がんといえども発生率は増加してる可能性があります。仮に100万人に1人だとすると、10万人に1.2人になったということは、約12倍になったことを意味します。→@kanna07409

2014-06-29 12:34:36
mizuki_kanna07409🐰おーん @kanna07409

→ただその時点では、本当に放射性ヨウ素によるものかは議論がありました。けれども時間が経過するにしたがって、わずかずつその比率が増えていったのです。グラフでは1995年ピークを迎え、→@kanna07409

2014-06-29 12:39:29
mizuki_kanna07409🐰おーん @kanna07409

→最終的には0〜14歳までの甲状腺がんの過剰発生は下降し、2002年には事故前に戻ったのでした。また当時15〜18歳までの子どもたちの甲状腺がんは、やはり4年目頃から後を追うように増えてきて2001年をピークとして下降に入ってきます。→@kanna07409

2014-06-29 12:42:04
mizuki_kanna07409🐰おーん @kanna07409

→実はそれまでは、被曝後から甲状腺がんの発症までの潜伏期間は、広島・長崎の原爆被害者の統計から10年以上と考えられていました。外部被曝を集計した調査からも少なくても5年以内では過剰リスクは確認されないとされていました。→@kanna07409

2014-06-29 12:45:19
mizuki_kanna07409🐰おーん @kanna07409

→だからチェルノブイリ事故による甲状腺がんの増加が4年という短期であると指摘された時に、それは真実ではないだろうという議論が、科学者の中ありました。→@kanna07409

2014-06-29 12:47:46
mizuki_kanna07409🐰おーん @kanna07409

→なぜかというと症状のない人々について検診を積極的に行っていくと、その中からごく小さな甲状腺がんを発見してしまうからです。これを微小がんと言います。こうして人為的に発見率が高くなってしまうことを疫学バイアスといいます。→@kanna07409

2014-06-29 12:51:00
mizuki_kanna07409🐰おーん @kanna07409

→甲状腺がんはなかなか大きくならないで、じっとしてる場合があります。一生気づかれなくて過ごすことも珍しくないと言われます。このようなものを潜在がんとか天寿がんと言います。→@kanna07409

2014-06-29 12:53:40
mizuki_kanna07409🐰おーん @kanna07409

→先に述べた人口比で100万人に1人とか2人の甲状腺がんの頻度というものは、実は本人が腫瘍に気がつき受診し診断された頻度をさしています。エコー等による検診で確認される甲状腺がんの比率とは当然異なることになります。→@kanna07409

2014-06-29 13:02:46
mizuki_kanna07409🐰おーん @kanna07409

→しかし結論的にはチェルノブイリ事故後の甲状腺がんは疫学バイアスで説明がつかず、増加と下降を導いた特別な起因、つまり放射性ヨウ素の存在がなければ説明できなかったのでした。→@kanna07409

2014-06-29 13:05:07
mizuki_kanna07409🐰おーん @kanna07409

→福島の場合はまだ4年が経っていない段階においては、放射性ヨウ素との関連は薄いというのが、チェルノブイリ事故後の場合を参考にした理解だったのです。→@kanna07409

2014-06-29 13:08:26
mizuki_kanna07409🐰おーん @kanna07409

→私はこれにコメントを求められた時に、確かに現時点で関連づけるのは少し無理があると言いました。ただ私が最も重視すべきと考えたのは、被曝線量の問題です。チェルノブイリの事故の痛苦の経験が教えたことは、→@kanna07409

2014-06-29 13:12:06
mizuki_kanna07409🐰おーん @kanna07409

→甲状腺被曝量が多い方は甲状腺がんの発生率も高いということです。つまり甲状腺被曝量を横軸に取れば、縦軸の甲状腺がんのリスクはきれいに相関するということです。→@kanna07409

2014-06-29 13:14:37
mizuki_kanna07409🐰おーん @kanna07409

→潜伏期間の長短の問題も被曝線量が多いのか少ないのか、の問題も同時に考慮しないと不合理であることが分かります。一般的に言えば、高線量被曝では潜伏期間が短くなり、低線量被曝では長くなると考えられます。→@kanna07409

2014-06-29 13:18:19
mizuki_kanna07409🐰おーん @kanna07409

→そうすると、デミィチクのグラフで示唆された潜伏期間4年も線量の多寡により長短の両方向に幅があるものといえるわけです。→@kanna07409

2014-06-29 13:22:48
mizuki_kanna07409🐰おーん @kanna07409

→その場合、4年より短い可能性を考えるとしたら、それは極めて高線量群の子どもたちに生じえる短縮と想定されます。→@kanna07409

2014-06-29 13:26:42
mizuki_kanna07409🐰おーん @kanna07409

→私が「現時点で放射性ヨウ素と関連付けるのは少し無理がある」としたのは、福島県民の受けた甲状腺被曝量とチェルノブイリの子ども達が受けた甲状腺被曝量の違いを思ったからでした。→@kanna07409

2014-06-29 13:28:24
mizuki_kanna07409🐰おーん @kanna07409

→(中略)追記:(23年度と24年度の結果を比較)放射性ヨウ素土壌沈着レベル、放射性ヨウ素甲状腺被曝レベルが大きく異なると見られる量区域で要二次検査者率も甲状腺がん(疑いも含む)検出率も近似していること、→@kanna07409

2014-06-29 13:35:14
mizuki_kanna07409🐰おーん @kanna07409

→甲状腺がん(疑い)の平均年齢もほぼ同年齢で、ともに年長児に偏っている。これからのことからチェルノブイリ事故被災者とは異なる状況。事故前のバックグランドを見てる可能性に留意し、検査を進める必要がある。(引用ここまで)@kanna07409

2014-06-29 13:39:46