中下大樹さん6月27日ツイートまとめ

中下大樹さんの6月27日、被災地関連ツイートをまとめました。
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中下大樹 @nakashitadaiki

『「寄り添う」という言葉がメディアで飛び交っているけど、簡単にできる事じゃない。自分を攻撃してくる人に対して、人は寄り添う事など出来ない。何故、人は意見の違いから対立し、お互いを尊重できないか?という視点がなく、綺麗事だけが飛びかっている』と、津波で我が子を亡くしたAさんが呟く

2014-06-27 15:24:41
中下大樹 @nakashitadaiki

福島の仮設80代女性「もう今は死ぬのを待っているだけ。生きていても仕方がない。家族に迷惑がかかるだけ。早くお迎えが来てほしい。ポックリと逝きたい。お国のためと、国に尽くした子供時代。そして今、その国から見捨てられながら死んでいく。私の人生は何だったんだろう。何か悪いことをした?」

2014-06-27 15:25:31
中下大樹 @nakashitadaiki

いわき仮設80代女性「子供時代は<お国のため>と教わり、それを疑うことなく生きてきた。終戦後は、社会に迷惑をかけないように、必死に働き、子供を育て家族のために生きてきた。そして原発事故。故郷も家族も一瞬で失った挙句、国から厄介者扱いされ、地元住民からも被災者は出ていけと言われる」

2014-06-27 15:26:05
中下大樹 @nakashitadaiki

「俺は世の中の勝ち組で、ずっと勝ち続けられると思っていた。仕事が出来ない奴は負け組だ、自己責任だとと思ってずっとバカにしていた。震災で何もかも失ってみてはじめて、自分の生き方を見つめ直した」といわきの仮設に住む40代の彼は言う。彼の自宅は津波で流され、彼の妹はまだ見つかっていない

2014-06-27 15:26:51
中下大樹 @nakashitadaiki

「まさか俺がリストラされ、鬱になるなんて思いもしなかった」と福島の仮設住宅に住む40代の男性が呟く。「今まで金の苦労なんてしたことなかった。でも自分が社会的弱者になってみてはじめて世間の冷たさを感じるよ」とも。今の時代、誰だって一歩間違えれば、生活困窮者になってしまう可能性がある

2014-06-27 15:27:15
中下大樹 @nakashitadaiki

富岡町役場・菅野利行さん「福島県外の方々に、実際に富岡に足を運んで頂き、ありのままを見て、現状を知ってほしい。しかし、あまり富岡の現状を言うと<風評被害>だと言われる。私には大切な娘がいる。将来、娘が<福島の人とは結婚してはいけない>と言われ、結婚差別を受けるようになると困る」

2014-06-27 15:27:48
中下大樹 @nakashitadaiki

富岡町役場(総務)菅野利行さん「震災後、富岡町の住民の三分の一は県外へ避難。残りの三分の一がいわき市。三分の一は郡山市等の福島県内に点在している。役場の人間からすると、もともとの住民が、どこに住んでいるかという事よりも、生きているか死んでいるか?安否確認から始める必要があった」

2014-06-27 15:28:02
中下大樹 @nakashitadaiki

富岡町役場(総務)菅野利行さん「2011年3月12日、役場の人間が地元住民の一人一人声をかけ、避難を呼びかけた。しかし<安全神話>が完全に浸透していたのか?犬の散歩をしている住民もいた。長年に渡って<原発は安全だ>という意識が染みついていて、迅速な行動が出来ない人も多かった」

2014-06-27 15:28:16
中下大樹 @nakashitadaiki

『「○○町と比べて、私が住む○○町の方がマシ」「○○さんと比べると、私の方がマシ」という声を聞く度に悲しくなる。被災者同士が、お互いの立場を超えて助け合わなければいけないのに。自分の方が上か下かで競い合っても仕方ない。人間の業を感じる』と東北の行政職員の彼女は悲しい目をして語った

2014-06-27 15:29:07
中下大樹 @nakashitadaiki

「もう限界です」そう言って彼女は倒れた。彼女は東北の被災地を一軒一軒回る保健師。彼女の心労は相当なものだった。被災された方の支援は言うまでもないが、現場で身を粉にして働く支援者の支援こそ、今一番必要なこと。「行政や医療従事者は、やって当たり前」という考えがある。しかし彼らも人間だ

2014-06-27 15:29:31
中下大樹 @nakashitadaiki

「まだ死んだ子供のことで泣いているの?貴方はまだ若い。子供をまた作ればいいじゃない!とか平気で言う人がいる。その言葉がどれほど私を傷つけたか!本当の復興とは、崩壊した建物が元に戻る事だけじゃない。死者と共に生きていこうと思えた時、本当の復興が始まる」我が子を津波で喪った母親の言葉

2014-06-27 15:29:58
中下大樹 @nakashitadaiki

『「行政や政治家はダメだ。話にならない」という全否定型。「俺の話を聞け」という押しつけ型。「どうせ何も変わらない」という無関心型。この3パターンの住民が、被災地の中でせめぎ合っている感じ。だが、誰も責任は取りたくない。被災地は今の日本を象徴している』といわきの仮設住民が言う

2014-06-27 15:30:23
中下大樹 @nakashitadaiki

「何でこんなに病院で長時間待たされるのか?震災前は、こんな事なかったのに」といわき市の病院内で、ある外来患者が言う。いわき市は仮設住宅等により人口が増えた結果、もともと少ない医療・介護施設にしわ寄せが。「被災者は、早く出て行ってくれないかな」という声が至る所から聞こえてきた

2014-06-27 15:30:39
中下大樹 @nakashitadaiki

「こんな所で、何やっているのよ。学校に行く時間でしょう。早く起きなさいよ」遺体安置所の中で、我が子の遺体に向かって、若い母親は泣きながらそう言った。そして、我が子の目や鼻の中に入っていた津波の泥を自らの舌で、舐めるようにして綺麗にした。役所の職員までも、親の愛情を感じ、涙を流した

2014-06-27 15:31:11
中下大樹 @nakashitadaiki

「泣いていいよ」その言葉を聞いて、彼は号泣した。家・仕事、そして、かけがえのない家族までも何もかもを一瞬で失ってしまった彼。ずっと悲しみを抑圧してきたのだろう。その一言で、彼は肩を震わせながら泣いた。その手には念珠がしっかりと握られていた。3月11日直後、被災地の火葬場での出来事

2014-06-27 15:31:26
中下大樹 @nakashitadaiki

人は語ることで救われていく。自分の話を「そうだね」と肯定してくれる人、自分の話に「うんうん」と頷いてくれる人に出会うと、自己肯定感が持て「生きていてもいい」と思える。しかし、家庭でも学校でも職場でも私達の社会はまず「否定」から入りがち。他者を認めるより、批判する事に慣れ過ぎている

2014-06-27 15:31:40
中下大樹 @nakashitadaiki

「私は常に努力している。だから、他人に負ける気がしない。結果が出ない人は、怠けているからと、ずっと思っていた。でも、震災で仕事も家族も何もかも失った今、そのよう考え方は傲慢であったとやっと気がついた」と福島の友人が涙ながらに私に語る。「この世は諸行無常だね」と彼は遠くを見て呟いた

2014-06-27 15:32:05
中下大樹 @nakashitadaiki

「被災者」と一口に言っても、一人一人全く状況は異なる。私自身、中越地震で被災した時、「被災者は○○だ!」と分かったように外部の人からあれこれ言われる事が、一番嫌だった。被災者は、一人一人名前があって、考え方も人それぞれ。大切なことは、実際に現地に赴き、人と出会って話してみること。

2014-06-27 15:32:36
中下大樹 @nakashitadaiki

「何見てるんだよ、お前。ぶっ殺すぞ!」311直後、早朝の被災地。遺体の搬送をしていた時、コンビニから盗みをする集団と目があった。彼・彼女たちは生きるのに必死だったのだろう。当時は地元の警察も被災し、機能不全に陥っていた。(私も含めて)人間は弱い。状況次第で何でも出来てしまう生き物

2014-06-27 15:33:03
中下大樹 @nakashitadaiki

福島の仮設30代女性「いつまでも泣いていないで、早く元気を出しなさい!と家族から言われる度に、苦しくなる。3歳の一人娘を津波で突然喪ったのに、人前で明るく元気に振舞えるほど私は強くない。何故、私みたいな人間が生き残って、3歳の娘が死なないといけないの?この世には、神も仏もいない」

2014-06-27 15:33:17
中下大樹 @nakashitadaiki

「お化けが見える。ほら、あそこに!津波で死んだ私の娘がいる!」と福島の仮設に住む若い母親が私にそう言う。しかし、何処を探しても私にはお化けは全く見えない。その時、傍にいた祖母が言った。「そうだよね。○○ちゃんが会いに来てくれているんだよ」それを聞いて若い母親は涙を流し、微笑んだ。

2014-06-27 15:33:31
中下大樹 @nakashitadaiki

「死んだ○○に対して、お葬式を出してあげることが、今の私にできる精一杯の孝行」と、311直後、東北の被災地では、多くのご遺族の方々が私にそう語ってくれた。「葬式などいらない!」と現代人の多くは口にする。しかしそれは平常時だからこそ言える事であり、大震災の前では吹っ飛んでしまう

2014-06-27 15:33:52
中下大樹 @nakashitadaiki

「復興」とは何だろう?津波で流された建物が元に戻れば「復興」なのだろうか?真の復興とは、311で亡くなられた約2万人の死者・そして遺族と共に生きていくという視点があって初めて成立する。「死」や「悲しみ」を直視せず、言葉だけで「頑張ろう!」と言っても、多くの遺族は全く救われない

2014-06-27 15:34:35
中下大樹 @nakashitadaiki

「結局、自分の身に火の粉が降りかかって来ない限り、所詮は他人事。原発が爆発しようが、放射能で大地が汚染されようが、子供が被曝しようが、自分が被害者にならない限り<あら、お気の毒ね~>で多くの人は終わってしまう。皆、自分が一番可愛いからね」と、いわき市の仮設に住む友人は私に語った

2014-06-27 15:35:26
中下大樹 @nakashitadaiki

<お願い>被災された方々に向かって、もうこれ以上「頑張って!」と言わないで下さい。既に充分、皆さん頑張っておられます。せめて「頑張ってるね!」と間に「る」を付けてあげて下さい。後者には「あなたの事を見守っているよ」「応援しているよ」「忘れていないよ」という意味が込められているから

2014-06-27 15:36:45