#完全ノープラン艦これ与太話 【ブラッディ・シャダー・バッドランズ・マッドネス】 #3

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○そして今！○ #KZNPLN

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○最新話の連載の続きが始まる！○ #KZNPLN

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#完全ノープラン艦これ与太話 【ブラッディ・シャダー・バッドランズ・マッドネス】 #3続き #KZNPLN

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驚愕したのは浜風である！マックスの後頭部に致命的弾痕を刻む筈であった砲弾は、後頭部と砲口の間に突如現れた小型シールドに阻まれ、跳弾！浜風の頬に一筋の傷を作り、背後に消えた。マックスは素早く浜風を振りほどき、猫をカラテで蹴散らし魚雷2本分の距離で向き直る！ #KZNPLN

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｢……独逸お得意の兵装召喚技術か。しかし、その早さは異常だ。お前、一体｣浜風はしかし、狼狽えず砲を構えた。｢もう一度言う。答える必要はない……我等の本当の力を見せよう。抜錨するッ！｣マックスは高らかに叫び、力強い動作で己のスカートと下着を引き摺り下ろした！ #KZNPLN

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おお……ブッダ！なんたる光景か！スカートを脱いだマックスの腰から腿にかけての正面に、黒く背徳的な超自然魔法陣が浮かんでいる！｢な！なんだ！？｣｢フハハハハ！独逸帝国の技術力を見よ！｣刹那！マックスの腰魔法陣から、巨大なシールドのついた雄々しき機銃が出現！屹立する！ #KZNPLN

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｢な、何なの！？｣浜風が驚愕する！無理もない。マックスの暗黒魔法陣より現れたる機銃は明らかに艤装のスケールサイズを逸脱している、リアルサイズの兵装。国防兵器が過剰発展し、あらゆる大型兵器に対する自動迎撃機構が展開される現代において、忘れ去られたオーパーツ！ #KZNPLN

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艦娘による小型艤装が戦場の主力となって久しい。だが主に独逸帝国が中心となり、リアルサイズの大型兵器の軍事研究は進んでいる。即ち、なんらかの霊的機構を用いて大型兵器を艦娘の場所へ空間転送、局地運用する計画である。だがマックスのそれは明らかに、常軌を逸する展開速度！ #KZNPLN

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｢どうして！そんな場所から機銃が！｣浜風は白猫化サイドステップでマックスの右舷方向に回り込む！だがマックスは仁王立ちのまま悠々と旋回し、極限まで張り詰めた実寸3.7cmの巨大銃口を向ける！｢下腹部は人体において最も霊力が集中する位置よ！そんなことも知らないの！？｣ #KZNPLN

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浜風は猫を召喚！応戦する！ドガガガガ！間髪入れず機銃が火を吹いた！『ミャー』『ウニャー』召喚された猫どもが次々と薙ぎ倒される！｢無駄よ！我が聖なる弾丸を喰らって昇天するがいいわ！｣艤装スケールで戦艦砲火力を再現する現代技術！それでリアルサイズなのだ！圧倒的破壊力！ #KZNPLN

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｢ほんと最低ね！貴女って！｣浜風は毒づきながら猫に変じ、戦艦すら屠りかねぬ大威力弾幕を掻い潜る！それを嘲笑うかのように、垂れた弾薬ベルトがブラブラと揺れる！｢何が最低か！この天を衝く雄々しき銃口！まさに技術帝国独逸の象徴！所詮ヤーパナーにはわからないかしら！？｣ #KZNPLN

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｢いいから！その股間から出した汚らしい猥褻物をしまいなさい！艦に対する冒涜よ！｣ドガガガガ！浜風の進路に着弾、間一髪回避！｢汚らしいのはお前達ヤーパナーの発想だ！そもそも魔法陣で素肌は隠れているじゃない！猥褻など一切ない！青少年の……えっと、なんかも安全よ！｣ #KZNPLN

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浜風は猫形態から通常に戻り、ローリング回避しながら猫を召喚！一斉に襲わせる！『ニャー』『ウナー』ドガガガガ！猫粉砕！｢チッ！次から次へと……｣｢イヤーッ！｣｢グワーッ！？｣タツジン！猫を囮とし、銃口が逸れた瞬間、浜風は背後を取り反撃！｢後ろを突くなんて卑怯よ！｣ #KZNPLN

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アンブッシュでバランスを崩し、銃身がビクビクと跳ね回る！｢くそっ！鎮まれ！鎮まれ我が力！｣マックスは防弾シールドを掴み、反転して踏み止まる！3.7cm実寸FlaKの仰角が上がる！｢顔にぶちまけてやる！イヤーッ！｣ドガガガガ！浜風の首から上が爆ぜる！ #KZNPLN

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刹那！浜風の首より、大量の猫が湧き出した！｢な、何！？グワーッ！｣弾丸めいて猫がロケット射出！マックスの機銃根本に衝撃が走る！｢アウッ！アウッ！アーッ！｣想定外のダメージ！霊力を阻害せぬよう着衣を脱いだ事が裏目に出たか！｢……おのれ！貴様SoK2か！｣ #KZNPLN

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｢今更気付いても遅い｣爆ぜ飛んだ首から上を即座に再生し、浜風はマックス機銃のワン・インチ距離でカラテを構える！｢……生体を持たぬ機械と艦霊の融合体。確かにヘドロめいた再生力があるけれど、無尽蔵じゃないでしょう！？｣マックスも反撃の構え！機銃先端から漏れ出すカラテ！ #KZNPLN

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｢逝きなさい！イヤーッ！｣マックス叫ぶ！だが……｢！？｣機銃が言う事を聞かない！｢給弾機構を破壊した。不能の機銃なんて怖くないわ｣浜風の全身がネコめいて大きく捻れ、渾身のカラテを銃身、ひいてはマックス自身へと叩き込んだ！｢イヤァーッ！｣｢ンアーッ！｣ #KZNPLN

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大きく跳ね飛ばされ、角度調整機構を痛めた銃身を垂らし、マックスは機械類に激突する。｢ぐ……タ、タマヅマリ……｣｢……尋問を開始します。お前達はここで何｣｢イヤーッ！｣ＢＯＯＭ！！浜風の上半身が爆散！ #KZNPLN

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｢……チッ、時間を取りすぎた｣浜風は上半身をグネグネと猫再生し、素早くその場を離れた。｢残念だったわね！そこまでよネコ目さん！｣悠々とこちらへ迫る巨大な艦影。｢……戦艦相手は流石に分が悪いわね｣浜風は素早く猫を展開！｢待ちなさい！｣｢オタッシャデー！｣浜風は離脱！ #KZNPLN

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浜風が向かったのは地下五二〇階へのワープポイント方面、『猫』の発生源方向だ。猫を操る浜風にとって完全なフーリンカザン。新たなエントリー者、戦艦ビスマルクは深追いを諦め、自身の目的たるマックスへと向き直った。｢派手にやられたわね。カラテが足りないんじゃない？｣ #KZNPLN

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マックスは機銃を格納し、不透明な暗黒魔法陣と共にゆらりと立ち上がった。｢ボスはどうしたの？｣｢あのバカなら、どっかで油売ってるわ。サッサとやりましょう｣｢そうね。それより貴女。そのお尻しまいなさい！｣マックスは嫌な顔でスカートを履き、浜風と反対方向へ向かった。 #KZNPLN

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――スガモインフェルノ地下二三〇階、海溝エリア。 #KZNPLN

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｢ここらでいいかしら。イヤーッ！｣海面に暗黒魔法陣を展開したマックスは、シャウトと共に霊力を滾らせた！魔法陣がゴホゴボと蠢き、その内より巨大なシルエットが顔を出す……！｢ハアッ！ムゥッ！ふんッ！……むおォッ！｣そのシルエットはまさしく、潜水艦の艦上構造物！ #KZNPLN

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｢超弩級兵装転移装置マーラ。恐ろしい出力ね。これが『敵対者』の力、って奴かしら｣さしものビスマルクも眼前の光景に圧倒され、舌を巻く。現れたる巨大兵器は潜水艦の艦上構造物に、そのままドリルキャタピラを装着した偉容を遺憾無く見せ付ける。正面には『二改子太徳聖』の文字。 #KZNPLN