東京都立産業技術研究センターによる2011年3月15日のダストサンプリングデータは気体状ヨウ素を含んでいない

ビジネスジャーナル記事(2014年7月4日) 「東京、埋もれた内部被ばくを示唆するデータ 放射線量と放射性物質濃度が一時ピークに」 http://biz-journal.jp/2014/07/post_5304.html 東京都産業労働局HPに公表されている東京都立産業技術研究センターの測定結果 続きを読む
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Toru Matsumura @tokok

吸入摂取による線量の寄与が最も大きいのはセシウム137、次にヨウ素131(ただし、気体状のヨウ素は捕集されていないので値には含まれず)。 線量の影響は、放射性物質が体内に留まる期間、留まる場所、放出される放射線の種類やエネルギーによって大きく左右される。 (続く)

2014-07-07 06:55:17
Toru Matsumura @tokok

表にある通り、ストロンチウム90は0.011 Bq/m3、ストロンチウム89は0.12 Bq/m3程度含まれていた(後日、日本分析センターにおいて試料を精密測定)。 しかし、吸入摂取による実効線量への寄与は、セシウムやヨウ素に比べ無視できるほど小さい。

2014-07-07 07:00:03

(まとめ主の補足)

nao @parasite2006

ヨウ素の沸点は184.3℃、テルル単体の沸点は988℃(ここまでWikipedia)。酸化物の沸点も調べとくと二酸化テルルの沸点は1245℃ bit.ly/1m8qoUM ちなみにセシウムの沸点は671℃。ヨウ素の沸点は飛び抜けて低いから気体状が全体の70-80%

2014-07-07 21:24:19
nao @parasite2006

ヨウ素131中に占める気体状の割合。福島事故後の欧州の実測値77.2±13.6% bit.ly/OxokFy (2011年3/22-4/7)同じ論文が福島第一原発構内での値として紹介しているのが71±11%。高崎CTBT観測所の推奨概算比は気体状4:粒子状1

2014-07-07 21:48:43
nao @parasite2006

放出されたヨウ素131全体の約70-80%が気体として存在したと考えれば間違いなさそうなので、カナダ論文bit.ly/Opfdlt が仮定した気体:粒子比3:1を採用し、東京都産業技術センターによる2011年3月15日のピーク時の実効線量計算結果に上積みしてみる

2014-07-07 21:56:02
nao @parasite2006

東京都産業技術センターによる2011年3月15日の10-11時の吸入による実効線量計算結果bit.ly/1qMJi6D の上半分の表で、吸入摂取量のヨウ素の分(131, 132, 133)を4倍(粒子状の3倍の気体状が存在したと仮定)すると実効線量も4倍になる

2014-07-07 22:03:51
nao @parasite2006

東京都産業技術センターによる2011年3月15日の10-11時の吸入による実効線量計算結果bit.ly/1qMJi6D でヨウ素の気体:粒子比3:1を採用し、元データのヨウ素族の値を4倍してから割合を再計算した結果bit.ly/TP0ZUs

2014-07-08 11:53:47
nao @parasite2006

ヨウ素の気体:粒子比を3:1と想定して東京都産業技術センターのダストサンプリングデータ(気体状ヨウ素を捕集していない)からヨウ素の総量を推定し、割合を再計算した結果:ヨウ素族59%、セシウム族30.2%、テルル族10.7%(続く)

2014-07-08 12:03:54
nao @parasite2006

(続き)ヨウ素族はヨウ素131, 132, 133の合計;セシウム族はセシウム134, 136, 137の合計;テルル族はテルル129, 129m. 131m. 132の合計。核種別の数字はこの表でどうぞbit.ly/TP0ZUs

2014-07-08 12:05:08

まとめ公開後、貴重なご指摘をいただきました

酋長仮免厨 @kazooooya

@parasite2006 ちと疑問。 吸入による実効線量係数はエアロゾル設定のままでいいのでしょうか?ヨウ素蒸気や単体の場合、換算係数は1桁大きくないでしょうか?といっても2~3倍だから、実効線量はマイクロのままでミリには届きませんけどね。

2014-07-08 13:33:42
nao @parasite2006

@kazooooya 東京都産業技術センターの報告書本文bit.ly/1od8T22 p.3にはI131の実効線量係数としてICRP Pub72のデータを使ったとだけ書いてあって、表bit.ly/1qMJi6D によれば0.0074 μSv/Bq

2014-07-08 13:58:02
nao @parasite2006

@kazooooya いま例の無料データベースCD bit.ly/10mbLSXを調べているところですが、成人の吸入摂取の預託実効線量係数(50年)で0.0074 μSv/Bqに対応するのは直径1000 μm のタイプF粒子(Fは呼吸器から血管への移動速度が最大)

2014-07-08 14:04:41
nao @parasite2006

@kazooooya ヨウ素131が蒸気状の場合成人の50年間預託実効線量係数は0.08 μSv/Bqですね。ということはヨウ素131の場合量は3倍、50年間預託実効線量係数は一桁上ですか。気体状の上積み分は別建てで実効線量を計算しないといけませんね。132と133も調べないと。

2014-07-08 14:11:04
nao @parasite2006

気体状ヨウ素132の成人の50年間預託実効線量係数は0.00031 μSv/Bq。ヨウ素133の場合だと0.004 μSv/Bq。

2014-07-08 14:23:46
酋長仮免厨 @kazooooya

@parasite2006 あり?0.08 μSv/Bqでしたか?私が設定を間違えたかも…(>_<) ここで(togetter.com/li/384778)さらっとみてもタイプFと蒸気では10倍も違わないけど ところで遠藤さん凍結? pic.twitter.com/GusHVYhWaP

2014-07-08 14:23:57
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nao @parasite2006

@kazooooya すみません、さっきの「直径1000 μm のタイプF粒子」というのは正しくは「直径1.000 μm のタイプF粒子」でした。この表twitpic.com/b13fui ICRPの吸入摂取の実効線量係数は粒子径によって値が違うのにどの粒子径の値を採用?

2014-07-08 14:33:51
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(↑この表は実は実効線量係数ではなく、甲状腺等価線量係数でした)

nao @parasite2006

@kazooooya 例の無料データベースCD bit.ly/10mbLSX なら粒子径と血液への移動の速さ(一番速いFから遅いSまで3段階)別に出てます。また原子力安全委員会の防災指針の係数は、ヨウ素の甲状腺集積率の想定値をICRP式の30%から20%に切り下げ

2014-07-08 14:39:06
酋長仮免厨 @kazooooya

@parasite2006 この画像は甲状腺等価線量の換算係数表なのですが、ここでもヨウ素粒子と単体・蒸気で2倍強異。その他の臓器も含めた実効線量はそれ以上かなとザクッとみました。 また粒子径はヨウ化メチル・蒸気には影響しないのでは? pic.twitter.com/HFEU14tmDC

2014-07-08 18:36:38
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酋長仮免厨 @kazooooya

@parasite2006 ちなみに粒子径の設定は「直径1.000 μm 」です。 ところで、遠藤さんは、何故アカウントを削除したのだろうか? これまでのまとめのスクショ画像も消えてる…勿体ないな(>_<)

2014-07-08 18:41:13
nao @parasite2006

@kazooooya ヨウ素集積率の想定値が変わると甲状腺等価線量は変化しますが実効線量は無関係でしたね。私が勘違いしていましたので前のツイートを削除しました。

2014-07-08 19:09:16
nao @parasite2006

@kazooooya さらに無料データベースbit.ly/10mbLSX をもう一度見直したら、ヨウ素131が蒸気状の場合の成人の50年間預託実効線量係数は0.02 μSv/Bqでした。気体状ヨウ素131を勘定に入れると量は3倍、線量係数は20/7.4=2.7倍

2014-07-08 21:00:06

気体状ヨウ素の実効線量係数を使って再計算しました