憲法と言う「約束」・日本の「道徳」 ~”新人類”世代の半世紀メモ

関連思考ツイートを延々繋げて長くなっているためタイトルを変えました。旧題:「憲法の読解を”道徳”の教材に」メモ 要点 ●ここでの”道徳”=授業科目、社会的道徳 ●憲法は法治国家の「最高規範」。含「社会規範」 続きを読む
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田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)政府議員が憲法批判として「権利には義務が伴う」「ワンセット」と等と今更の様に言うのも憲法を読解出来ていない証明だ。先に書いた様に「国民主権」に於いては「国民である自分が持つ権利」には自動的に「自分以外の国民に同じ権利を認める義務」がセットになるからだ。書くまでもない。

2014-07-08 18:16:02
田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

まとめ用補足)主権者である国民の権利は自動的に「他の国民の権利擁護」の義務となる。この点の教育の必要性は議員レベルの無知を鑑みても喫緊だ。自分に与えらた権利を知る事は「法の支配」に不可欠であると同時に、それを知らないで行動すると故意無く他の国民の権利を侵害する恐れがある。

2014-07-10 23:23:10
田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)だが官僚議員は往々「国民」の意味を理解せず無視する。国民を「一つの塊」として「国家」と対置させる。国民は自律した個人の集合であり、国家以外に「自分以外の国民」にも義務を負っている。これを理解せぬ故バランスが悪い等と言い出し「国家から国民への一方的義務」を追加しようとしている。

2014-07-08 18:26:45
田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)「国民主権」とは「自分で自分を統治する」と言う意味だ。権利の行使は自動的に自分への義務を産む。自分で自分を統治し義務を課す根拠はどこに。自然権、生存権、基本的人権。宗教に依らなければ「倫理」「哲学」と言った”広く認められた抽象概念”しかない。だから憲法は「社会規範」なのだ。

2014-07-08 18:50:17
日本国憲法bot @nihonkoku_kenpo

第11条 国民は、すべての基本的人権の享有を妨げられない。この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利として、現在及び将来の国民に与へられる。

2014-07-08 23:06:17
田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)法律法令は”最高法規”である憲法の定める「社会規範」に従って社会的取り決めを定める便宜のための存在。それ自体の中に規範は持っていない。憲法に依拠。同じ「法」がついてもあくまで憲法の下にぶら下がる実用パーツ。法律が守られるべきなのは、その根拠に憲法と言う「規範」があるからだ。

2014-07-08 18:58:54
日本国憲法bot @nihonkoku_kenpo

日本国憲法第81条 最高裁判所は、一切の法律、命令、規則又は処分が憲法に適合するかしないかを決定する権限を有する終審裁判所である。

2014-07-13 09:09:45
田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)もし、この憲法が定める「規範」を逸脱した内容を「道徳」として国家が国民に強制(義務教育)すれば、それは国民の学問の自由、内心の自由その他を侵す憲法違反となる。

2014-07-08 19:25:08
田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

戦後の新憲法で、はじめて国民の半数である「女性」に選挙権・参政権が認められた。男社会の権化である国会で、最初は「ゴジラ」(昭和29年)に出て来る様な女性議員でなければ対等にやり合うのは難しかっただろう。その要因は今年のヤジ騒動に至っても解消していない。 #ゴジラ

2014-07-08 21:41:01
田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

昨日の「憲法教育=道徳教育」のツイートに用語定義の補足メモ。日本の義務教育に於ける「道徳」は一般用語と異なる独自の経緯がある。 ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%93… 。1950年代から導入。今ここにある社会の規範を教えるのでなく戦前の「修身」を復活させる意図。(続

2014-07-09 11:59:03
田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)以降、位置づけや内容について様々な綱引きが行われ今に至る。1960年代の自分の小学校(東京)の時間割にも「道徳」はあった。「綱引き」の過程の中で今、ここにいる社会に現にあるルール(その最上位が憲法)について語る事はむしろ遠ざけられた。(続

2014-07-09 12:06:05
田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)「修身」の授業の延長として「道徳」を考える側には、現行憲法の唱える社会規範は縁の遠いもの、遠ざけたいものだっただろう。現に施行されているにも関わらず。万年与党が改憲を党是とするのだから、教育もそうなる力が働くと言うものだ。(続

2014-07-09 12:15:15
田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)「修身」の唱える道徳(これは自動的に”社会的道徳”となる。個人が自由に持つ倫理観とは別)と、現行憲法の唱える「社会規範」の最大の違いは「誰による誰のための倫理」であるか、にある。「修身」の場合は「天皇による、天皇のためのもの」だ。教育勅語にはそうはっきり書かれている。(続

2014-07-09 12:24:36
田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)対して現憲法に於ける倫理は、前文でも援用されているリンカーンの言葉を使えば「人民による、人民のためのもの」だ。「国民主権」だから。戦後日本社会体制の根幹。複数の政党が名前に使う「民主」の意味は勿論これの事だ。意味が分かっているかはともかく、現与党の党名にもある。(続

2014-07-09 12:34:39
田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)「民主主義」とは名の如く、統治を行う者とされる者が一体となる「国民主権主義」の事であって、”多数決”はそのメソッドの一つに過ぎない。ちなみに憲法前文には「政治”道徳”」と言う言葉があり、その”普遍性”を規定している。(続

2014-07-09 12:43:00
日本国憲法 @jpconstitution

われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。

2014-07-09 19:01:19
田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

まとめ用補足)憲法前文のこの部分は、乱暴にかみ砕けば『いつでも、相手の立場を考え、行動しましょう。それが正しいと、私達は信じます』となる。前文だから「道徳そのもの」だ。また、前文に明示した”道徳”に従ってすべての条文は書かれている、と言う宣言でもある。

2014-07-10 21:00:18
田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)現憲法は、実務として統治行為を行う”国家”「からの自由」を様々に保証している。だが現憲法が「国民主権」であると言う事は、憲法前文の「政治道徳」の「政治」の主体は国家でなく国民だ。「その道徳から自由であるべきもの」ではなく「国民がその道徳を内在化すべきもの」となる。(続

2014-07-09 12:51:56
田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)「国民主権」は言わば「自分で自分を統治する」行為だ。一人の人間の心の中で行われる「倫理の働き」の拡大モデルとも言える。根拠とするものは「生存権」「基本的人権」と言った抽象概念。誰かが承認したり科学的に証明したから採用されている訳ではない。つまり根拠は「倫理」「道徳」。(続

2014-07-09 13:11:21
田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)義務教育で集団に教え得る道徳は必然に「社会的道徳」だ。その必要性は一定に認められる。教科の名前はともかく。一方で「個人の内面としての道徳」の教育は国が行う範囲ではない。学問・内心の自由に反する。国民が各々の現場で実践し、あるいは教えるべきことだ。(続

2014-07-09 13:29:58
田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)この意味での「社会的道徳」の教育教材に憲法の読解が適しているのは、子どもが今住んでいる法治社会の最高位にある社会規範の宣言規定であり、従って教育する必要性も実用性も十分に認められるからだ。また欧米その他立憲民主国と「価値観を共有」(by安倍総理)し、普遍性がある。(続

2014-07-09 13:41:02
田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)「あたらしい憲法のはなし」以降、これに匹敵する憲法の教育読本が現れず、国の最高法規が国の教育で忌避されたのは不幸な事だ。”修身”を復活させたい藩閥政治の後裔は「国民主権」=自己統治の意味を国民が深く理解する事を恐れた。逆の側は「革命の前段階」「政治から逃れる」方便に利用した。

2014-07-09 13:56:33
田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)ここには「自らは行わず国民にだけ道徳を押し付ける政府」と「それに阿る/逃れようとする国民」の二者しか見当たらない。「道徳」の責任主体者が不在。”象徴”としての天皇に押し付け。「無責任体制」の遺伝子が「国民主権」の”国民”を不在にした。「道徳の頽廃」の責任者は誰か。(続

2014-07-09 14:06:06
日本国憲法bot @nihonkoku_kenpo

【日本国憲法前文6/8】われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。

2014-07-10 19:36:02
田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)「なぜ人を殺してはいけないのか(生存権への疑義)」と道徳の根拠を問われて合理的な答えが出てこないのは当然だ。長い歴史の観察、教訓、倫理に照らし「そう決めた」からで、それが世界の多数に賛同されたために機能しているからだ。架空の概念であり科学的証明はない。「約束」だ。(続

2014-07-09 14:39:29
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