あと、ビッツ司令官についてだがそれなりにまともな人としての色合いが強くなってきている。今回では総攻撃を行う前に一応民間人や捕虜の被害を考慮したり、第13話では遊星仮面の活躍を素直に喜ばないものの約束の報奨金を渡そうとは考えていたり。
2014-07-29 23:23:06第13話……サップス登場だが、それまでと違い3~5号が揃って登場してくる。1号からを見ているとサップスの戦略的な価値が妙に下がってきている。
2014-07-29 23:24:36ここら辺スティッキーが失敗してしまった事もあるが、2号のスピーデルは後から最新兵器のクラック・ガンを携行して出撃したり、3~5号のサップストリオは怪獣を操る能力を備えるといった形で本人自身の能力より携行する武器のような存在に重点が当てられている。
2014-07-29 23:25:50いわば宇宙忍者が己の能力より己の武器を鍛え始めた瞬間だろうか。そして今回その3匹の巨大怪獣を率いても結局遊星仮面に敗れてしまったオチがサップスが徐々にじり貧となってきている危機感を伝えるものだろうか。
2014-07-29 23:27:03なお、そのサップストリオは遊星仮面に倒されたのではなく、宇宙怪獣が倒された為自分たちでは勝てないと判断してホイヘンスの命令通りに自決する道を選んでいる。
2014-07-29 23:27:53ここら辺、サップスとしての使命に忠実な面々として育てられた事もあるが、任務に失敗したら恥をさらすより死になさいとの教えが行きわたっている事に軍事国家の宿命を感じさせてしまう……。
2014-07-29 23:29:18とここら辺でサップストリオについて、単純に遊星仮面の前に敗れたと描くと無能のように思える訳だが……一応擁護すると今回の彼等の敗北に“作戦がいつの間にかすり替わってしまった”所にも起因しているかもしれない。
2014-07-29 23:30:09ここら辺は、このサップストリオが“遊星仮面を倒す”のではなくあくまで“防衛軍を撹乱しろ”との命令をホイヘンスが下して彼らを送り込んできた訳であり、遊星仮面を倒す事はあまり関係がなかったと言う事なのかもしれない。
2014-07-29 23:31:20ただ、そうであっても地球の危機には遊星仮面が現れる物であり、撹乱を目的とするサップストリオに対して地球を守る目的の遊星仮面が彼らを退けた事で、サップストリオのプライドが傷つけられてしまう。
2014-07-29 23:32:093人のうち2人(3、4号)が遊星仮面とタイマンで戦った際に怪獣の目をつぶされたり、自分が腕を負傷したりといった不本意な形で撤退を余儀なくされており、ここで撹乱任務を邪魔する不届きものとして“遊星仮面を倒す“方向へ目的が変わり始めたのではないかと。特に4号がかなりそれっぽい。
2014-07-29 23:33:14そんな折に、ホイヘンスから“ヒマラヤ地下の地球防衛軍基地を破壊せよ“との命令が下り、サップストリオの3人はそれを実行するのだが、遊星仮面をおびき出す為にわざわざ地球防衛軍基地を破壊するとTVで宣言してしまう。
2014-07-29 23:33:58彼等は一種の自信家でもあったのか、最初の撹乱作戦でも防衛軍に破壊予告を下していたのだが、遊星仮面をおびき出す為に地下基地を破壊するとの予告はもはや本質を見失っている。
2014-07-29 23:35:02まさしく、感情が作戦を左右するとはこのことかもしれない。その結果3人とも宇宙怪獣を倒されてしまい自決というオチが……
2014-07-29 23:35:41宇宙怪獣が遊星仮面に容易く敗れた件はあくまで撹乱用で、対遊星仮面用ではなかったと擁護できる所もあるが、3人が作戦の本質を感情で見失った件は兵士として擁護出来ないだろう。その点で敗北してしまったサップストリオだが、彼らもまた人間ということなのだろうか
2014-07-29 23:37:10いつの間にかホイヘンスからの指令とサップストリオの行動がすれ違っている感覚に気づけると今回を楽しむ事は出来そうなのかもと。
2014-07-29 23:37:48小ネタとしては、サップストリオを捕まえようと考えるビッツ(宇宙怪獣より操る相手を仕留めるのが楽との発想はあながち間違っていない)に対して、一般市民に賞金を与える形で情報を集めさせるとニックが提案する場面が見られる。彼のキャラが初めて立った瞬間かも。
2014-07-29 23:38:44どうでもよいがこの方が何故かイケメンだった件。サップス3号が潜入した隕石を調査した防衛隊員の一人で名無しなのだが……何故かカッコいい。 pic.twitter.com/sElF7m7rRd
2014-07-29 23:39:50といった所。今回は重厚なドラマはさほどないが、それなりに面白い。特に13話の作戦の本質が感情でいつの間にか見失われていった結果の敗北は妙にポイント高い。つい流されるままに見ていると納得してしまいそうになるほどの勢いで書かれている
2014-07-29 23:40:59遊星仮面は2クール目へ突入した。14~16話では久しぶりに戦時下で起こる緊迫した日常が描かれている。この理不尽な状況を生み出す原因は“戦争”であると揃って描かれており、久々に反戦アニメとしての色合いが強くなってくる頃。
2014-07-30 22:56:20ただ惜しむらくは、この3話共々反戦を意識させるドラマが面白い出来なのだが、ピネロン側の戦略については左程ドラマと絡みつかない。一応久々の宇宙戦が見られる訳なのだが……。
2014-07-30 22:57:29第14話……小ネタとしては大気圏突入時に生身のピネロン人がカプセル内で衝撃に耐えられるように一時仮死状態としたうえで大気圏へと送り込む描写が結構面白い。ピネロン星本土から離れた地球へと刺客を送り込む際に磁気嵐を利用したり囮を駆使したりと妙に細かい描写が多い。
2014-07-30 22:59:20そして戦争が全ての元凶であると描かれるようになったドラマとしては、ピーターが母と瓜二つのヘレンを目の前につい母を思い出してしまった際のモノローグ。
2014-07-30 23:00:03「ママはピネロン人だから連れ去られた。だけどそれは地球を守るためしょうがないんだ。ママを奪った地球人が悪いんじゃない。地球に戦争を仕掛けてきたピネロン人が悪いんだ。僕は地球の子だ。戦争をなくし、ママと一緒に平和な生活を送るんだ。ママ、それまで待っててね……」という台詞である。
2014-07-30 23:00:15ここら辺については第1話で遊星仮面がピネロン人の捕虜に対して横暴を振るう地球軍の兵士の前に現れた頃を考えると、ふと戦時下での現実をピーターが知るようになったのかと思い知らされてしまう。
2014-07-30 23:01:04