遊星仮面について

七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

とそこらへんだと微笑ましい描写なのだが、その後尾行していたパイクとマックによって秘密警察に密告された結果老人が連行されて、彼の住んでいた家まで焼き払われてしまう横暴がやるせない……。

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ここら辺、ピーターとリンダと別れた直後に老人が捕まってしまており、彼は密告者や秘密警察との接触はしていない。おそらく自分と交流してきたピーターとリンダが密かに知らせたのではないかと誤解してしまった解釈もあり得たのではないだろうか……。

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ピーターとリンダは老人がパトカーに連行されていく姿を目にするが、彼の姿は映されていない。なので彼が実際に誰が密告したかどうかを想っている事は分からない。ただこの誰が密告したか分からないモヤモヤ感が、戦時下で人々を容易に信用できない状況を説いているのかもしれない。

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たとえそれまで兄弟同然だった地球人とピネロン人のつながりも戦時下ではピネロン人が地球人に怯えて、地球人がピネロン人を金目当てで捕まえようとする図式がある。戦争が人間関係を麻痺させてしまうのだろうか……

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といった所。久々に戦時下の緊迫した状況が描かれていて面白い。1クール終盤で地球を舞台とした戦いへ若干路線変更したかに思えたが、序盤の雰囲気と上手く合わせられてきている。第18話「ピネロンマークに惑わされるな」が何やら面白そうな話なので期待。

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どっちも久しぶりに見るが遊星仮面について。今日は第17、18話を見た。第18話は「ピネロンマークに惑わされるな」とタイトルから期待していたエピソード。

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第17話……全体としてはまぁまぁの印象だが、ピネロン側の作戦が地球上の石油コンビナートを破壊する事で人々の生活を混乱させる事もそうだが、ガソリンがない事から防衛隊は戦車部隊を運用してピネロンの潜水艦を迎撃する事が出来ない事情が描かれていた。

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何気に兵站面に着目したエピソードかもしれない。この頃からこういうミリタリズムは存在していたのかも。また石油が不足した問題によってマンモスタンカーで石油を運搬する為の志願兵を市民から募る描写もちょっと戦時下を彷彿させるものが。

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あと、今回の敵は基地を発見してしまったピーターを捕まえた際に、“消そう”とは言うが、本当に殺してしまったら証拠隠滅の際に面倒なことになるとの点で、“彼の記憶を消す“ことで証拠隠滅を図る点が面白い。

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あくまでその時の記憶ではなく、今までの記憶を全て消す事で証拠を隠滅させるやり方はなかなかゾっとさせる。ピネロン側が「あいつはもう帰る家さえ分からない、可哀そうだが機密を知ったからは仕方あるまい」と言う……実際ピーターが本当にそうなってしまった事もあり、鬼畜である。

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その後、元に来た場所へ向かえば9割の確率で記憶を取り戻す事が出来るとのソクラトンさんの見解はちょっと無茶なと突っ込みも入れる事が出来るのだけれども。

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ピネロン側の作戦では地球側のレーダーで届かない盲点に謎の隕石を落とし、その隕石地点から竜巻を発生させてマンモスタンカーを飲み込み、海底からの潜水艦で石油コンビナートを破壊する二面からの攻撃。

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ただ、この件はサブタイトルで「謎の大渦巻」との事もあってやや二面作戦がピンボケしてしまった印象もあるかも。

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そして、今回ピネロン側の潜水艦を強奪して作戦を阻止する遊星仮面の活躍だが、ピネロン側の乗組員を捕虜として防衛軍へと突き出すシーンが見られる。

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ここら辺、相手が命だけは助けてくださいと言った事もあり遊星仮面はその意見を組んだとの事もあるが、ピネロンの捕虜へ厳しい仕打ちをする防衛軍に対して彼らを突きだす心境はいかなるものだったのか……果たして。

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ちなみにこの辺りからビッツ司令官は何気に良い人へスライドしていく。今回遊星仮面の活躍に「握手をしたい」と感激してしまう場面もそうだが、次回ではピネロン人の疑惑がある人々に逮捕令状を出さないといけない事へ葛藤していたり、人類の武器は信頼であり、その信頼を持って平和を作り上げると説く

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このビッツ司令官も、序盤では正直危ういタカ派の人間だったのだが、この頃になるとそれなりに良心的な人間へと切り替わっていく。次回では出来る事ならピネロン側に和平を望みたいとまで言っているのっで大きな進歩ではある。

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第18話……地球を心理的に混乱させる作戦として、地球人にピネロンマーク(こめかみの十字マーク)を付ける作戦が展開される。

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この作戦がなかなか強烈であり、地球防衛軍がピネロン軍の回し物がいると誤解した事で機能が麻痺してしまう描写から、町でピネロン人を見つけた途端暴行を起こしたり、自分がピネロン人と知って絶望したり。

七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

また、ピネロン人を捕虜にする事でピネロン人の襲撃から身を守る為の自衛手段を考える人々もいれば、ピネロン人にされてしまった地球人が自衛のため反乱軍として蜂起する描写もあり。ここら辺で捕虜として収容されているピネロン人の捕虜達と絡めても面白かったかもしれないが

七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

この中でビッツ司令官の目の前のピネロン人と疑う人々に対処するよりも、人々の信頼にひびを入れるホイヘンスへと対峙して宇宙の平和を手にする事が最もな方法と述べる辺りはちょっと救われる。タカ派のキニスキーに対してまっとうな人として描かれている。

七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

また、このピネロンマーク騒動が始まる前の地球防衛軍の議会描写も面白い。ソクラトンやビッツも参加しているが、彼らより名もない人々の方が案外ちゃんとした意見を言っていたりする所。第15話もそうだが遊星仮面のモブは結構多彩な考えを持っているようで生きている実感がある

七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

人類には話し合いによる平和と言う立場が残されている、ピネロンの全てが敵ではないとの名もないハト派の意見も最もだが、ピネロン撃滅を申し出るタカ派の言い分もまた強烈ではある……

七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

「20世紀においても通用しなかった方法(話し合い)が現在(21世紀)で通用するはずはない」……とタカ派の代表は言う。

七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

この台詞は何気に突き刺さる。話し合いと言う方法は20世紀の頃でも時代遅れの方法だったと彼は説き、だから21世紀の現代には通用するはずはないとの意見に繋がる。話し合いが時代遅れの方法として駄目と却下して、実力で叩きのめすのが21世紀のやり方だと言う……