皐月ちゃんスケベ妄想まとめ

皐月ちゃんンンギャワイイイイイイイイイ 世界観は都合のいい部分だけつながっています いまんとこ二編
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ておどら @TDItheod

「しれえかーん」  遠くで呼ぶ声がある。 「司令官」  実際はそれほど離れていない。 「……司令官?」  十帖もない執務室。仕事机は月の沈みかけた空を切り取った窓を背負い、金髪を二房に纏めて垂らした少女はその前で、机上に突っ伏した男を呼ぶ。 #皐月ちゃんスケベ妄想開始地点

2015-05-03 02:11:13
ておどら @TDItheod

「……寝てるのかい?」  少女が振り返ると、扉の上に掛けられた時計は十時過ぎを指していた。 「起きなよ、身体に悪いよ」  机に乗りかかり、肩を揺する。 「……ん、ああ。皐月か。どうした」 「どうしたじゃないよ。司令官こそ、妙な恰好で寝ちゃってさ」

2015-05-03 02:17:25
ておどら @TDItheod

「……顔も酷いや。疲れてるの?」  ペンを払い除けて机に手を突き、眉を寄せた不安げな顔を、ずい、と近付けてくる。 「……ああ」  生返事。 「横になる?」 「……」  返事を返す気力もない。  頭が酷く重い。 「司令官? おーい、しれーかーん」  皐月が目の前で手を振っている。

2015-05-03 02:22:46
ておどら @TDItheod

「起きてよ司令官」  いよいよ振っていた手で頬を摘んでくる。平時なら始末書モノだ。更に下瞼を捲り返して、皐月は笑った。 「えへへー、変な顔」 「……やめなさい」 「しれーかん、ボクの顔ちゃんと見えてる?」  ――見えない。  そう答える前に、答えられなくなる。

2015-05-03 02:31:14
ておどら @TDItheod

「見えるかい?」  見えない。  吐息が鼻の頭を擽り、そして、甘い香りに思わず息を呑む。ぼやけた皐月の顔が迫り、眼前が暗くなる。 「……元気のない司令官になら、何したって恐くないもんね」  頬に添えていた両手のひらが、頭の後ろへ回り込んでくる。  柔らかく温かい、知っている感触。

2015-05-03 02:39:21
ておどら @TDItheod

「……どお?」  長い三秒半の後、さっきまで触れ合っていた唇から白い歯を覗かせて、皐月は言う。 「どう、とは」 「元気になった?」  さっきまでとは違う、そしていつも通りの調子で、明るい笑顔を放っている。 「元気な俺は、恐いんじゃないのか」 「……ううん」

2015-05-03 02:45:30
ておどら @TDItheod

「だってさ」  後頭部にある皐月の指先が強張るのを感じる。 「やっぱり、元気じゃないと嫌だもん」  その手に抱き寄せられ、歯が当たる程度の勢いで、唇同士が押し付けあう。ぷは、と息を漏らして、皐月はまた手に込める力を強めてきた。  机に膝を乗せた彼女の背に、両手を回す。

2015-05-03 02:52:42
ておどら @TDItheod

「ん、しれいかん」 「ん」  鼻の頭が擦り合う。 「元気になった?」 「……ああ」  返事をすると、狙ったように開いた歯の隙間から、皐月が舌を押し込んでくる。どこで憶えてきたのだろうか。  絡み、混ざり合い、蕩けるような熱い吐息が漏れて、顔に纏わりついてくる。

2015-05-03 02:58:22
ておどら @TDItheod

やがて離れると、いつの間にか胸を押し付け合うほどに強く抱き合っていて、今にも過熱した対空機関銃の砲身みたいに白く光りだしそうな位真っ赤になった皐月の顔が鼻先三寸にある。 「なッ」  今さっきまでの大胆さはどこへやら、肩を震わせて少女は啼いた。 「なにくっついてるのさ!」

2015-05-03 03:06:12
ておどら @TDItheod

「いや、唇くっついてたろ今まで」 「そっ、そうじゃなくてぇ……」  首に回されていた手が離れたかと思うと、手を払い除けられる。皐月は自分の肩を抱いて机の上に、ぺたり。膝を開いて座り込んだ。 「こないだは触らせてまでくれたのに」 「あっアレはぁ……そうじゃないんだってぇ……」

2015-05-03 03:12:04
ておどら @TDItheod

困っている。非常にいい顔である。 「――三日月です」  唐突な打撃音に振り返る。扉の向こう側に声の主がいるのは明白である。 「――司令官?」  非常に困った。  パニックになり目尻に涙を貯め始めた皐月が、手をわちゃわちゃと振り乱す。 「えっ、あ、よわっ」

2015-05-03 03:21:44
ておどら @TDItheod

妙な声を上げながら、皐月が胸元に飛び込んで来た。 「ぐえ」  金髪頭が鳩尾にめり込む。しかし冷静さを欠いてはならない。皐月を机の足下に隠匿し、何くわぬ顔で来訪者を招き入れるべく、一つ咳をする。 「……入っていいぞ」 「失礼します」  入室してきた少女は、普段の凛々しい面持ち。

2015-05-03 03:25:27
ておどら @TDItheod

「作戦報告書を提出に来ました、司令官」 「あー、ああ。遠征お疲れ様」  不審がっている様子もなく、三日月は「生真面目」の鉄仮面を貼り付けたような幼い眼差しで、紙ペラ一枚を差し出してくる。 「では、おやすみなさい、司令官」 「お休み」  それだけ済ますと、彼女はそそくさと退出した。

2015-05-03 03:33:26
ておどら @TDItheod

「……バレちゃった?」 「バレてない」  足下を覗き込むと、皐月が足にしがみついている。 「なあ皐月」 「なんだい?」 「続きはしないのか」  言うと、皐月は足から離れて机の下で膝を抱え、真っ赤に染まった顔を合わせた膝頭の間に突っ込んで、呟いた。 「……だって、恥ずかしいもん」

2015-05-03 03:42:13
ておどら @TDItheod

「何が恥ずかしいんだ。言わなきゃ解かんないぞ」 「だからそれがぁ……もー、司令官の意地悪」  にやついた顔を見咎められて、いよいよ皐月が拗ねてしまった。  嗜虐心を擽る、この表情。 「解った、悪かったよ」  椅子から降り、膝を突いて皐月と目線を合わせる。

2015-05-03 03:48:38
ておどら @TDItheod

「ほら」  手を差し出すと、皐月はそれを手繰って机の下から這い出てくる。そして、幾度目かの口吻を交わす。 「……こう、してるとさ。司令官」  相槌を打つ間もなく、唇が、舌が、責めてくる。 「なにも、言わなくて、いいから」  少女に「愛情」で蹂躙される。 「だから……っ」

2015-05-03 03:56:00
ておどら @TDItheod

長い睫毛に縁取られた、如何にも気の強そうな、涙に濡れたルチルクオーツの瞳。 「だから……」  溢れて頬を伝う雫を親指で拭ってやり、その手で肩を撫でる。 「……じゃあ、なんだ。口でするか」 「え?」  今にも泣き出しそうだった表情が、ころりと変わる。 「……くち?」 「口」

2015-05-03 04:10:06
ておどら @TDItheod

理解できないようで何ともみっともなく開いた皐月の唇を、今し方涙を拭ってやった手の人差し指で撫でる。 「くち」  何度言うのだろう。かわいい。  唇に這わせた指を少し前進させ、犬歯を、歯茎を撫で、惑ったと見える皐月に甘咬みされるが、直ぐに開放された。 「口だよ」  続いて、中指。

2015-05-03 04:17:39
ておどら @TDItheod

「舐めてみ」 「ふぇ?」  二本指で皐月の舌を撫で、押す。何度かしているうちに皐月も舌を動かし始め、上唇とで指に唾液を絡めていく。 「口開けて」  涎が糸を引き、口の端から溢れて床を濡らす。  舌の裏や上顎に爪先を這わせると、少女は喉の奥で言葉にならない声を上げた。

2015-05-03 04:25:38
ておどら @TDItheod

「……しれーかん、何がしたいのさ」 「だから口で」 「なにを?」 「これ」  唾液でべたべたになった手で皐月の手を取り、スラックス越しに怒張したそれを触らせる。まるで猫みたいに全身の毛を逆立てて、彼女は声を上げた。 「これ、くちで?」 「こないだは口じゃない方でしただろ」

2015-05-03 04:33:50
ておどら @TDItheod

「そうだけど、そうだけどさぁ……」  金髪を振り乱す皐月をよそに、取り敢えず穿いているものを下ろす。 「く、口でしても大丈夫なの?」 「何が」 「口の中に赤ちゃん出来たりしない?」 「しない」  大本営は艦種問わず全ての艦娘に中学程度の性教育はしろと抗議文を打つべきか。

2015-05-03 04:39:05
ておどら @TDItheod

「どう、どうしたらいいの?」 「今みたいに舐めたりとか」 「そ、そう。うん」  皐月は何故か頻りに頷くと、潜水でもするつもりなのか大きく息を吸い込んで――一度躊躇い、全て吐き出す。 「い、息しても大丈夫?」 「大丈夫だって」  彼女がこの分では、他の艦娘も少々心配になってくる。

2015-05-03 04:44:22
ておどら @TDItheod

他の娘ともするとかいう訳ではないにしてもだ。 「だ、だいじょうぶ……」  土下座でもするように深々と腰を折り、数秒ほど凝視した後、皐月は舌先で恐る恐る鈴口に触れる。水を飲む猫か。 「こ、こう?」 「あと咥えるとか」 「くわえ……う」  彼女はここまで慎重な娘だっただろうか。

2015-05-03 04:51:34
ておどら @TDItheod

小さく開いた口に少しずつ、ずるずると飲み込まれていく。 「噛まないでね」  こく、と頷くと、皐月の口の中で押し付けられ、少し腰が引けるような感覚がある。  舌先が裏筋を這いずり、唇から涎が溢れてきて次第に股座まで濡らしていく。皐月は鼻を鳴らしながら、時偶上目遣いで見上げてくる。

2015-05-03 05:03:27
ておどら @TDItheod

「むはぅ……ねえ、しれーかん」  ふと動きが止まったかと思うと、舌先から垂れた糸を指で拭いながら、皐月が細めた瞳で見詰めてくる。 「……何だ」 「司令官、変な顔」 「何だそりゃ」  いつも見せている、余裕に満ちた笑顔。 「ふふ。やっぱり司令官、かわいいね」

2015-05-03 05:14:53