エロッターツイノベ

気分で書いたエロノベ。 ※18歳未満(高校生含む)は見ないでください※
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橘 志摩( ˙▿˙ )<ホンモノだよ! @gara_panda

1)窓の外は茹だるような暑さだというのに、室内は冷え切っている。 節電を謳われている昨今、クーラーを最大に使ってるなんて贅沢な話だ。 だが、その冷気も私達にはあまり意味がなかった。 お互いの身体は酷く熱い。 触れ合った場所から熱をもっているようで、だがもっと欲しいと望んでる。

2014-07-13 02:04:51
橘 志摩( ˙▿˙ )<ホンモノだよ! @gara_panda

2)互いに吐いた息すらも熱い。 何度も唇を重ねては離れて、離れては重ねた。 絡む舌を吸い上げられて、背中をゾクゾクと甘美な刺激が走り抜けていく。 服はとうに剥ぎ取られて、素肌を晒してる。足の間に入り込んだ彼の太ももが、すっかり蜜で潤んでいるその場所を擦りあげて、甲高い声が上がる。

2014-07-13 02:07:38
橘 志摩( ˙▿˙ )<ホンモノだよ! @gara_panda

3)震える足を抑えられなくて、だが身体と心はもっと欲しいと望んでた。 「…っは、ぁっ…ね、おねが、も…ぁ、あっ!」 「はっきり言ってよ、何が欲しいの? ねぇ、未緒さん」 彼の声が耳元で、甘く囁いた。 心を煽られて、感情を追い立てられて、心に焦燥が浮かぶ。

2014-07-13 02:09:37
橘 志摩( ˙▿˙ )<ホンモノだよ! @gara_panda

4)お願いもっと、奥まで頂戴、そんな言葉、素直に言えるほど可愛い性格なんてしてない。 縋るように腕を伸ばして、だが彼の手に押さえつけれた。 ベッドに縫い付けるように両の手を握られて、見つめてくる熱い視線が、身を焦がした。 「ほら…早く言って、…イきたいんでしょう?」

2014-07-13 02:11:27
橘 志摩( ˙▿˙ )<ホンモノだよ! @gara_panda

5)もっと気持ちよくなりたいなら、素直になりなよ。 それはまるで、甘い誘惑のようで、抗うには羞恥心を上回るほどの枯渇を、私の心にもたらした。 ほしい、この男が、押し当てられているその熱が、もっとほしい。 身体の中で感じたい。 そう、本能で切望していた。 「…洸樹…っ」

2014-07-13 02:13:51
橘 志摩( ˙▿˙ )<ホンモノだよ! @gara_panda

6)「はっきり言って。でないと、あげない」 にっこりと笑ったその顔が、まるで悪魔のように見えた。 私はこの悪魔に抗う術をしらない。 ゴクリともう一度唾を飲み込んで、彼の熱のこもった瞳を見つめた。 「…ちょ…頂戴…っ…洸樹の、…っ頂戴、ここに…っ」 自ら、その熱に腰を押し付けた。

2014-07-13 02:16:51
橘 志摩( ˙▿˙ )<ホンモノだよ! @gara_panda

7)「いいよ、あげる。いっぱい」 「ああっ! あ、はぁ…っ」 言うが早いか、一気に奥まで穿たれて、目の前で光が散った。 私の身体を抱きしめて、彼が耳元で息をつめる声が聞こえる。 空気が微かに震えていた。 「は…っきつ…っ」 「あ、ぁ、っや、あ、ぁんっ…!」

2014-07-13 02:18:38
橘 志摩( ˙▿˙ )<ホンモノだよ! @gara_panda

8)私の身体の変化などまるで構わず動き始めた彼のその激しい動きに翻弄されて、私はすぐに追い詰められてしまう。 ただでさえ達したばかりなのだ、少し待って欲しいと思うのに、身体は与えられる快感を喜んで受け入れている。 口からこぼれる甘い声はもっととねだっているようにさえ聞こえた。

2014-07-13 02:19:54
橘 志摩( ˙▿˙ )<ホンモノだよ! @gara_panda

9)「は、ね、きもちい?教えてよ、未緒さん」 「あ、ああっい、ぁ、いい…っきもちい、あっ!」 「っ」 ぐちゅ、っと、いっそう深く入り込んだそれが、激しい水音を立てている。 肌の当たる音が生々しい。 早い動きで壁を擦り上げられて、奥を突き上げられて、訳がわからなくなりそうだった。

2014-07-13 02:21:48
橘 志摩( ˙▿˙ )<ホンモノだよ! @gara_panda

10)まっても、やめても、口にしないのは、私自身がこうなることを望んでいたからだろう。 近いところにいるのに遠くて、遠いところにいるのに近い彼と、こうして、実感できる場所でふれあいたかったと、心の底から願っていた。 「あ、あ、や、ぁ、も、いく、いっちゃう、洸樹、あっ」

2014-07-13 02:23:27
橘 志摩( ˙▿˙ )<ホンモノだよ! @gara_panda

11)「はっ…いいよ、言って、俺も、も…っ」 かすれた声が殊更に私を煽って、繋がる音がもっともっとと激しくなっていく。 もうダメ、小さく呟いたその言葉に、彼は唇の端をあげて、にっこりと笑った。 「―――中に、出すね」 「あ、ぇ、あっん…っ!」 ちょっと待って、は、声にならなかった

2014-07-13 02:25:26
橘 志摩( ˙▿˙ )<ホンモノだよ! @gara_panda

12)どういうこと、それは少しまって、考えさせて、言いたいことも彼に問いただしたいことも一瞬で浮かんでは消えていく。 奥を穿たれるたび、身体が快感に支配されて、役立たずになった唇は意味のない喘ぎしかこぼさない。 彼の動きがいっそう早くなり、私の身体も限界を見る。

2014-07-13 02:26:49
橘 志摩( ˙▿˙ )<ホンモノだよ! @gara_panda

13)彼は、宣言通り、私の身体の奥底に、その熱くてたまらない奔流を吐き出した。 何者にも遮られない、その欲の塊の熱は、酷く熱くて、だが、存外心地いい。 どうなるかはわからないが、これで子が宿ってもいいかと、一人で育てるくらいはと、埓もない決意が胸をよぎる。

2014-07-13 02:28:30
橘 志摩( ˙▿˙ )<ホンモノだよ! @gara_panda

14)しばらくは荒い息のまま、私の身体を抱きしめていた彼が漸く身体を起こして、その大きな手のひらで、私の頬を撫でた。 「――――これで、未緒さんは一生、俺のもの」 どこか狂気さえ感じた瞳の色に、私はくらい喜びを感じた。 fin.

2014-07-13 02:29:44