古鷹青葉を見守る衣笠さんbot　#28

古鷹青葉を見守る衣笠さんbot改 @dairokusentai

霧島さんと鳥海のしてやったりと言わんばかりの笑顔を見るに、二人が由良と雷ちゃんたちが一緒に遠征に行くよう仕組んだようだ。 「ちゃんと向き合って話すのが必要、ですよね提督？」 「早く行かないと夕ご飯までに遠征から帰ってこられませんよ」 雷ちゃんは口をぱくぱくさせる事しかできない。

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「……提督さん？」 由良が小腰をかがめ、少し困ったように雷ちゃんに笑いかけながら手を差し出した。雷ちゃんがその目を見上げる。また俯く。そして、俯いたままおずおずと自分の手を由良の手に重ねた。その姿は、年相応の子供らしい仕草に見えて微笑ましかった。そして手をつないだまま歩き出す。

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電ちゃんたちもそれに続き、揃って執務室の外の廊下に出ていく。それを見送ると廊下から夕張ねーさんの声が聞こえた。 「あ、由良！これから皆で遠征？良かったね、雷ちゃんたちとちゃんと話したいって言って痛あっ！」 どうやら照れ隠しに蹴られたみたい。姉妹艦じゃないけどあの二人も仲いいわね。

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順調に練度を上げた私たちは、提督の指示通り再びオリョール海に出撃した。メンバーは第六戦隊の四隻に正規空母二隻。前衛の巡洋艦隊を難なく撃破し、敵主力打撃群に迫る。青葉は前回のような無意味な之字運動などは指示せず、的確な指揮で海域の最奥部まで到達した。しかし。

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突如として私たちの上空に敵の艦載機の大群が現れた。電探に映る敵主力打撃群の編成は六隻。空母ヲ級eliteを旗艦とし、空母ヲ級、戦艦ル級、重巡リ級、重巡リ級、駆逐ニ級が続く空母機動部隊。私たちは、そのヲ級たちから放たれた敵艦載機の先制航空攻撃にさらされた。

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～続く～