The Elder Scrolls V: Skyrim シュトラール放浪譚（11）

いかちゃん @ikachan77_game

そして、モヴァルスはある計画をアルバに打ち明けていた。それはアルバが警備兵を誘惑して奴隷化することで、モヴァルスとその同志は弱体したモーサルを襲撃して街を奪い、支配するというものだった。これでアルバの正体と企みは明確になった。 #skyrim

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このまま吸血鬼のアルバを放置しておくと新たな犠牲者が増えるだけでなく、モヴァルスの計画も進んでしまうことになる。急いでハイムーン広間へ駆け付けるも、玉座に首長の姿はなく隣の寝室で御寝されていた。明朝に報告することを決めると、宿屋「ムーアサイド」へ向かった。 #skyrim

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宿屋「ムーアサイド」にアルバの姿は無かった。もしかすると飲食を済ませた後にモヴァルスの隠れ家へ出掛けたのかもしれない。どちらにしても彼女の日記を奪った以上、気付かれるのは時間の問題だろう。第四紀202年暁星の月03日の早朝、再びハイムーン広間を訪ねた。 #skyrim

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イドグロッド首長にアルバの日記を呈示すると、フロガーの妻子放火殺人事件の首謀者はアルバであり、吸血鬼の彼女はモヴァルスと共に街を支配しようと企んでいたことを報告した。首長は謝礼を払うと、腕の立つ住民を指揮して共に「モヴァルスの隠れ家」を一掃してほしいと願い出た。 #skyrim

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勿論、このまま見過ごすつもりはないけれど、リディア以外の連れは邪魔で仕方がない。今から約５０日前にノースウォッチ砦からソラルド・グレイ・メーンを救出する際に、アヴルスタイン・グレイ・メーン、ヴィッドラルド、ゲールルンドと共に砦へ潜入したときもそうだった。 #skyrim

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彼等は私の指示に一切従うことなく、ノースウォッチ衛兵（サルモール兵）を見掛けるや否や猪突猛進に襲い掛かった。頼もしいと思うどころか無駄に効率の悪い戦闘を繰返す羽目になった。今回はモーサルの住民である。吸血鬼を相手にして、とても無事を保証できるものではない。 #skyrim

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ハイムーン広間の外に出るとソンニールを筆頭に、ヨルゲン、ベノア、ルーブク、ラミの５人が待ち受けていた。彼等の気持ちは分からないでもない。妻を失ったソンニールは仇を取りたいだろうし、他の者に至っては街を襲われる危険と恐怖がある。 #skyrim

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すると、血気に逸るソンニールは「一緒に来ても来なくても俺たちはモヴァルスの隠れ家に向かって進撃する」と言って、他の４人を先導して「モヴァルスの隠れ家」へと向かって行った。彼等の指揮を断る間もなく、慌てて付いていく羽目になった。 #skyrim

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場所は分かっている。「ウステングラブ」へ向かう際に偶然見つけている。程なくして隠れ家の入口に到着すると、入口から漂う薄気味悪さに怖気づいたのか、「ここは危険ね」「少々恐くもあるね」「吸血鬼でいっぱいってわけか？」と、先程の威勢から一転して弱気な発言が集まった。 #skyrim

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唯一人ソンニールだけは「腰抜けめ。吸血鬼を殺すんだ。あいつらに報いを受けさせるぞ」と奮起していた。しかし残る４人は感化されることなく戦意をほぼ喪失していた。そこでソンニールを説得したところ、最初は一緒に行くと意地を張っていた彼も最終的には応じてくれた。 #skyrim

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ソンニールは「ラレッテの仇を討ってくれ」と言い残し、他の４人と共にモーサルへと引き上げていった。彼等だけではない。フロガーはともかくとして、その妻や娘のヘルギの無念も晴らさなければならない。リディアに一瞥を投げると「モヴァルスの隠れ家」へ潜入した。 #skyrim

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まずは２匹のフロストバイト・スパイダーを片付けて通路を進むと、椅子に座っている吸血鬼の従徒を背後から襲う。そこから北の通路を通り抜けると話し声が聴こえてきた。「この小銭入れをちょっと預かってやろう」と誰かに向かって強請っているようだった。 #skyrim

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最初はどこから声が聴こえているのか分からなかった。注意深く辺りを見回すと、シャベルで掘ったと思われる穴の中に吸血鬼の従徒がいた。彼が話し掛けているのは数人の死体に対してだった。彼等の貴重品を奪い取って死体を埋めようとしているところのようだ。 #skyrim

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生憎、死人に気を取られており、肝心の活人には気づいていないようだった。そのまま吸血鬼の従徒も今まで話し掛けていた死体の仲間に入れさせてやった。殺害された３体のノルドと１体のレッドガードにとっては迷惑に違いないだろうけれど。 #skyrim

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この先は上りと下りの二手に分かれている。低所は戦闘の際に不利となり易いことから上りの桟道を選択した。桟道からは下りの通路の先を見渡すことが出来た。そこはダイニングルームのようだ。首座に居座る者がいる。モヴァルスだろうか？ #skyrim

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その周囲には彼の他に少なくとも２人の仲間がいた。出来ることならまとめて相手にするのは避けたい。どうしたものかと思案を巡らしていたところ、何処からか「やめて」と女性の声が聴こえてきた。一旦、ダイニングルームから離れると桟道から先の通路を進むことにした。 #skyrim

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まだ声の主の姿を捕らえていない間にも、女性は「殺さないで」と叫び続けていた。やがて叫び声と共に静まり返ったころで寝室と思われる場所に着いた。まず視界に入ったのは１人の吸血鬼だった。立ち止まったところを狙って射殺すと、寝室の奥へと進んだ。 #skyrim

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するとそこにはアルバの遺体があった。これはどういうことだろう？　推察するに、彼女はモヴァルスの計画がモーサルにばれただけでなく、のこのこと隠れ家へと逃げてしまった。モーサルを襲撃するどころか逆に隠れ家を来襲される危機に陥らせてしまった。 #skyrim

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モヴァルスはアルバに愛想を尽かし、その責任を負ってもらう為に始末されたのだろう。彼女に同情する余地は無い。今、助けたところでモーサルは彼女を許さないだろう。死体を遺して寝室から続く通路を進んだところ、ここからダイニングルームへ繋がっていることが分かった。 #skyrim

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すると、モヴァルスの側近だろうか？　１人の吸血鬼がこちらへと向かってくる。アルバの様子を確認しようとしているのかもしれない。見つかる前に暗がりから吸血鬼に向かって数発の矢を放って始末するも、奥にいたモヴァルスと思われる人物と魔術師風の吸血鬼が騒ぎに気づいた。 #skyrim

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まず、首座に座っていた吸血鬼の長に一矢を放って、体をふらつかせている間に、その奥から迫るローブを纏った吸血鬼を射止める。その間に体勢を整えて呪文を唱えようとする吸血鬼の長に止めの矢を撃ち込んだ。やはり、首座の人物はモヴァルス・ピクインだった。 #skyrim

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モヴァルスを討ち取った以上、ここでの目的は果たしたものの、気付かれる前に残党を始末する必要があった。ダイニングテーブルの裏側にある坂を上ると、錬金器具のある部屋でうろうろしている吸血鬼の従徒を背後から数度斬りつけた後に首を掻っ切った。 #skyrim

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部屋の中を調べるのは後回しにして、ダイニングルームへ戻って南の通路を進むと、今度は見張りの射手（吸血鬼の従徒）を見つけた。先制の矢を射ち込み、怯んだところで追い打ちを掛けるように矢を浴びせた。これで隠れ家の吸血鬼全員を始末した。 #skyrim

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暫くは隠れ家を調べるも、そろそろ夜を迎えようとしていたことから、続きは明日に回してモーサルへ戻ることにした。宝箱に荷物を預けて外へ出ようとしたところ、隠れ家の入口でヘルギの亡霊が佇んでいた。アルバとモヴァルスが死んだことで、ここまで駆けつけて来てくれたのだろうか？ #skyrim

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「君とお母さんの仇は取った」と声を掛けたところ、「お母さんが呼んでいるわ。もう寝る時間ね、疲れた。お母さんに良くしてくれてありがとう」と感謝の言葉を残して姿を消した。まだ首長への報告は残っているけれど、これで全てが終わったのだと悟った。 #skyrim