「エリート教育」をめぐって

「エリート教育」をめぐる@ttakimotoさんと@student_yさんとのやり取り。勉強になる。
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瀧本哲史bot @ttakimoto

優秀な子供が普通の学校で学ぶことほど、非効率なことはない。適当にやっても出来てしまうし、教員より出来てしまう場合もあるわけで(特に初等教育)。より強いチームに移すべき。野球だって、サッカーだって、将棋だってそうだ。均一な労働力の価値はどんどん下がっていることも踏またい

2010-11-14 17:09:09
student @student_y

共同学習を行う場合は否です。フィンランドや複式学級では学力が高く分散も小さい。また才能児の妥当な早期選抜は難しく,複線型の独は低学力かつ分散大。問題は生徒の配分でなく全体としての教育資源の少なさ。才能教育でなく拡充教育を @ttakimoto 優秀な子供が普通の学校で学ぶ…非効率

2010-11-14 19:01:08
瀧本哲史bot @ttakimoto

@student_y それは集団の平均と分散を改善する話で、私が問題にしたいのは、2σレベルの話ではないです。東大ですらコモディティ化していて、博士が余っているわけですから。

2010-11-14 19:07:05
student @student_y

文脈を読めていなかったようですみません。すると話は2SD以上の才能教育の話ということでしょうか? RT @ttakimoto: それは集団の平均と分散を改善する話で、私が問題にしたいのは、2σレベルの話ではないです。東大ですらコモディティ化していて、博士が余っているわけですから。

2010-11-14 19:11:56
瀧本哲史bot @ttakimoto

最上位への集中投資と最下層のボトムアップという政策は民主過程では支持を受けにくい。大多数の人には自分にはメリットがない関係ないと感じるから。実際には社会の厚生もコストも一部に集中していて、その外部効果も大きいのに。

2010-11-14 19:14:15
瀧本哲史bot @ttakimoto

@student_y まあ、大阪の公立中学に経済学に興味を持つ人がどれくらい出現しますかね。スポーツの例もそういう趣旨です。中途半端に学力が高いぐらいの層が一番キツくなっているのが、今の産業構造のように思います。

2010-11-14 19:19:00
student @student_y

仰る通りですが,最上位の選抜について,心理測定や発達心理学の知見からは,早期であるほどgiftedの選抜は難しいです。高等教育段階であれば,ある程度妥当な選抜ができると思いますが…。 RT @ttakimoto: 最上位への集中投資と最下層のボトムアップという政策

2010-11-14 19:23:27
瀧本哲史bot @ttakimoto

結構、燃えそうな議論だが、本当は真剣に考える必要がある。もちろん、既存の選抜の仕組み、教育システムを与件としないが。

2010-11-14 19:23:57
student @student_y

既存の公立中にはとても稀でしょうね。中学,高校段階であれば,学校単位で優秀/非優秀を選別してしまうのでなく,かなり多くの学校にAP(早習)のクラスを置く方がミスマッチの確率が低くなると思います RT @ttakimoto: @student_y 公立中学に経済学に興味を持つ人

2010-11-14 19:26:38
student @student_y

僕自身関心を持って少し調べたことがあるのですが,和文献であれば http://amzn.to/chB8Tw http://amzn.to/9Budvo あたりがよかったですよ。ご参考まで RT @ttakimoto 本当は真剣に考える必要がある

2010-11-14 19:28:56
瀧本哲史bot @ttakimoto

@student_y それは程度問題で、やや広めにレンジをとって、入替戦をすればよいのでは。

2010-11-14 19:30:52
瀧本哲史bot @ttakimoto

@student_y ありがとうございます。持っていたかも

2010-11-14 19:38:18
student @student_y

うーん,学校単位の流動的入れ替えは少し難しいような…。あと優秀さが完全な一次元なら入れ替えの基準が明確ですが,レンジの上の方ほど興味適性,数学等一部に突出した能力が出てくるので,それらはやはり学校単位より授業単位の方が向いている気がしますが,どうでしょう @ttakimoto

2010-11-14 19:38:55
student @student_y

@ttakimoto すみません。残念ながらここで落ちねばなりません。興味深い議論ができてとても有意義でした。ちなみに,高大とESSでディベートをしていました

2010-11-14 19:40:43
瀧本哲史bot @ttakimoto

授業単位では、小中高の壁がありますし、標準的なカリキュラムを低年齢で受けるのと、突出した人にあった学習方法は異なります。わかりやすい例で言うと、物理を最初から微積で教えるとか。突出していることがその集団で特別扱いされないことも大事です。 @student_y

2010-11-14 21:44:19
瀧本哲史bot @ttakimoto

突出した生徒を教える能力は普通の生徒に教える能力とは別かと。教員、カリキュラム以外に、一緒に学ぶ生徒との相互作用もあるかと。才能も含めて同輩のものと学ぶ方が切磋琢磨の要素があるでしょう。 @student_y さんの主張はフツーの生徒の個性に合わせた教育でのみ妥当する議論かと

2010-11-14 21:49:51
瀧本哲史bot @ttakimoto

@kazemachiroman いや、文化資本や経済資本に恵まれている人はそうなのですが、スポイルされているケースもあるだろうなと思うわけです。「知己がある」というのもマジョリティではないでしょう

2010-11-14 21:52:04
瀧本哲史bot @ttakimoto

学校制度の外側、あるいは、私立学校では珍しくもないことなのですが、都市に住んでいる人や経済的にアクセスが難しいケースも多いと思います

2010-11-14 21:55:50
瀧本哲史bot @ttakimoto

@student_y ということは、高校ではParliamentary Debate、大学ではいわゆる academic debate という感じでしょうか。

2010-11-14 21:57:05
student @student_y

@ttakimoto 両方ともacademicでした。パーラは未経験です。と、まずは答えやすいお返事から…

2010-11-14 22:08:24
瀧本哲史bot @ttakimoto

@student_y 研究が多いのも、どちらかというと能力の偏りがある生徒をポジティブにとらえて、個別に支援しようという発想が強いもので、訳している人も発達障害の研究者だったりするわけです。しかし、もっと普通に突出している人もいるでしょう。

2010-11-14 22:08:36
瀧本哲史bot @ttakimoto

@Mihoko_Nojiri 何か教えていることの眼目が異なると思います。最近見たイギリスのテキストだと、計算方法を教えることと、第二次大戦疎開の話をセットで学習するようになっています。そこでは、問題について意味合いを出すのが最終目的で、計算の細かい方法は気にしない感じです

2010-11-14 22:14:54
student @student_y

2SDを東大生レベルとして、3SD~(IQ145~)くらいの人には質的に異なる教育が要るかもしれません。ただそういう人は相当限られるので、公教育よりは例えば数学オリンピックのような形で訓練&切磋琢磨の機会を与えるというのはある程度理に叶ってるようにも思います @ttakimoto

2010-11-14 22:17:12
瀧本哲史bot @ttakimoto

数学オリンピックの第20回の優秀者リストを見ても、ほとんど一流私立学校です。普通の学校で、数学の才能があっても、かなりの可能性でつぶされる、もう少し穏当に言えば、見いだされない、あるいは磨かれないでしょう @student_y

2010-11-14 22:35:40
student @student_y

個人の特殊事情に促して教育を行うべしというのは賛成ですし、経済が一部の有能な人により大きく依存し始めているのもそのように思いますが、3SD以上への投資が取り分け費用対効果が高いかどうか。非選抜組への負の効果も含めてエビデンスを知りたいところです @ttakimoto

2010-11-14 22:35:44