屍肉使いまとめ

スラマイマラス🔞 @slimymars

かつては人々が集い、日曜には市場が立ち、賑やかに明るい広場だったのであろう。今、戦火が通りすぎたあと、そこにあるのは一組の男女と、死体の山であった。

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「姐さん、10人分の若い女の死体、ご命令どおり確かに集めましたがね」「ご苦労だったね」「へえ、まあ骨の折れる作業でしたがね、どれもこれも酷いもんでしたがね」

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「いいのさ、新鮮であればそれでいい」女は袋から生きた蛇とナイフを取り出しながら答えた。そのまま手慣れた手付で蛇の首をナイフで掻き切ると、それを放りなげ、死体の山へと加える。

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「して、なんに使うんでさ」「まあ見ておいで」女はナイフを仕舞いこむと、死体の山を前にすでに濡れていた自らの秘裂へと指を走らせる。「あ、姐さん、なにを」すぐ横で唐突に始まったそれに戸惑う男の目すら気にせず、女は盛り上がってゆく。

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「は、はあっ」しかし盛り上がるのは声だけではなかった。女の腹が、ぽこりと膨らんだことに男は気付く。その行為の終わりは、それから直ぐだった。高い声とともに、女の秘裂からなにかが産み出されたのだ。

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ごろんと転がり出たそれは、拳大の赤い球体だった。傍目には少し大きな赤い鶏の卵にしか見えないものだ。「……姐さん、なんですかこれは」息を荒らげた女は、男の問いは答えない。

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男は卵へと視線を戻す。と。がぱんと、卵が割れた。二つに割れたそこから、赤い触手が伸び出し、目前の山から死体をひとつ、中へと引き摺りこんだ。拳大の中へとだ。

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一つ、二つ、三つ……目の前の山は、その中へ次々と呑まれていく。信じられない光景だった。最後に女が投げこんだ蛇が呑まれ、背丈ほどあった山は、なにも無かったかのように消えてしまった。

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自らの横を通りすぎ、女がそれを拾い上げたことで、絶句していた男はようやく口を開くことを思い出した。「なんですかい、それは。まじないですかい」なんとか口調を維持しようとしている様を見て、女はくすりと笑う。「まあ、そんなようなものさ」

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「ほら、ご覧なさいな」男は体を竦めた。女は男の目の前で、卵を割ってみせたからだ。自らが食われるかと固まったあげく、男はその中を見てしまった。肉が、ぐずぐずと渦を巻いていた。

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「10人分の女性と、1匹の蛇、それがこの中できっちりと混ぜられたあとにぎゅうっと詰められてるのさ」女は震える男を面白げに眺めながら説明する。「それで、それが、こうなるんだ」

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女は赤い卵から手を離す。それは地面に落ち、割れた。

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男はすぐさまその場から逃げだしていた。ごぼんと、肉が溢れ出したからだ。その肉はごぼごぼと増えつづけると、だんだんと形を作りはじめる。それは女の形だった。

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出来あがったそれは、しかしただの女の形ではなかった。そこかしこに鱗があり、確かに蛇が混ざっていた。「いい出来だわ」女はそれを眺めてくすりと笑う。「私の鎧」

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それの腹が縦に裂ける。中は、あの卵の中のような、肉の渦だ。そこから太い触手が何本も伸び、女を絡め取る。女は服を脱ぎながら、その触手に身を任せた。

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女が中に入ると、腹の裂け目はぴたりと閉じた。「ふふ、いいわ、中も心地良い。新鮮な肉で作っただけあるわ」それの声は、女のものだった。

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おわり。男を巻きこむの忘れた。

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麻雀の前に思いついたネタでした。だから肉がいいんだって。肉鎧もっと増えて。