『生き心地の良い町』を読んだ感想
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『生き心地の良い町』徳島県旧海部町で自殺率が低い秘訣は、絆が強すぎず緩すぎず出入り自由なコミュニティ、多様性重視、年功よりも能力重視、失敗を許容し弱みを表に出せる空気等々、稀有な特徴にあった。今後の日本の社会を考える上で必読書だと思う。bit.ly/GYoTqj
2014-07-29 21:09:52…地域コミュニティは、強い絆で互いに助け合えるが、有形無形のルールに縛られ、年功序列で出入り自由度も低いことが、多くの人が逃げ出す悪い面。一方で自由だが隣人と全く繋がりがない都市も問題がある。それらはトレードオフの関係に思えたが、旧海部町はその中庸とも言える特徴を持っていた。
2014-07-29 21:17:02…長年そういうことを考えて来た身としては、それって、ちょっと奇跡的な気がするが、どうして旧海部町がそういう特殊な特徴を持つに至ったかは、歴史や地形の特徴などから分析してる『生き心地の良い町』を読んでのお楽しみということで。 amazon.co.jp/dp/4062179970/…
2014-07-29 21:19:35…もう一つ、『生き心地の良い町』を読んで面白かったのは、旧海部町民で「幸せ」と感じてる人が少ないこと。同時に「不幸せ」と感じてる人も少なく、「幸せでも不幸せでもない」と感じてる人が多い。そうしう状態が「ちょうどええ」「一番心地がええ」らしい。幸福感は執着に繋がるのかもしれない。
2014-07-29 21:28:55…今、幸福であるよりも、将来、困難が起きた時に対処できる能力の方が重要という問題提起も面白い。この世界は、リスクをゼロにすることなどできないし、誰もがいつかは死ぬ。親しい家族や友人も必ず死ぬ。そういう困難や不幸が訪れた時に、対処できる力や仕組みがあった方が遥かに良いということだ。
2014-07-29 21:31:32…他にも、人間の業を踏まえて「損得勘定を軽視しない」とか、特定の価値観や行動への強制には善悪ではなく「野暮」というラベリングで回避するとか、旧海部町の生きる秘訣がまとめられていて、得るものが多かった。これから、同書に書かれていることを消化して活用していきたいと思う。
2014-07-29 21:39:47