日本で「キャラクター・ビジネス」はどう始まったか (その2)

これの続きです http://togetter.com/li/701142
6
It happens sometimes @ElementaryGard

するとセイカにすれば『西遊記』で独占を狙う理由がないわけです。

2014-08-03 12:48:03
It happens sometimes @ElementaryGard

そもそもノートは消耗品です。そしてノートにまんがキャラクターをあらたに刷るのに元手なんてほとんどかからない。ガンダムのプラモデルだと金型を作るのに1000万円かかるという話ですが、ノートはそうではありません。ガンプラが高いのは金型費用を回収しなくてはいけないからです。

2014-08-03 12:49:48
It happens sometimes @ElementaryGard

この1960年当時、すでにアトムや鉄人28号のブリキおもちゃが売られていました。いずれも原作者(おそらく雑誌連載元が窓口を務めた)と覚書を交わしています。「よそでは出させない、あんたのとこだけで出させてやるわ」と。金型費用の回収のためには他社からの類似商品は×だからです。

2014-08-03 12:52:36
It happens sometimes @ElementaryGard

ノートは金型も何もない。だから独占をはかるまでもない…そんな風に考えます。

2014-08-03 12:53:20
It happens sometimes @ElementaryGard

「うちだけに使わせてください」契約はもう数年後に編み出された、と見ます。というのは、1962年ごろの東映テレビ部が作成した、商品化許諾契約書の一部を見つけました。「独占」とはないんですよ。「他社に類似商品を許諾するときは必ずうちに挨拶せよ」とあるぐらいです。

2014-08-03 12:55:59
It happens sometimes @ElementaryGard

独占が国産もので意識された画期は、やはり1963年のアニメ『鉄腕アトム』でしょう。アトム商品が放映開始の三か月後(放映開始と同時ではなかったことに注目!)にいっせいに発売され大ヒット。そしてアトム商品を出している業者が団結して「アトム会」を発足させた。

2014-08-03 12:58:58
It happens sometimes @ElementaryGard

要するに海賊版は認めないぞ!宣言です。新聞にもでかでかとアトム会の広告が出ました。「独占権」の考え方に目覚めたわけです。そのくらいアトム商品の売れ行きはよかった。スポンサーの明治製菓なんてアトムシールをキャンディのおまけにつけることで森永(ディズニーと組んでいた)を大逆転。

2014-08-03 13:00:54
It happens sometimes @ElementaryGard

こうやってですね、経験的にキャラクタービジネスもどき(あえて「もどき」といいます)が日本で開拓されていったのです。

2014-08-03 13:03:27
It happens sometimes @ElementaryGard

繰り返しますが「もどき」です。高度経済成長期の日本そのままです。都市に人口が集中し、地下水をどんどん吸い出した。それが後に地盤沈下を起こしてしまった。

2014-08-03 13:05:39
It happens sometimes @ElementaryGard

また長くなりそうなので、続きは別の機会にしとうございます。

2014-08-03 13:06:55