#日刊小説 まとめ

日刊小説をまとめるよ→まとめたのは支部にあげてくよ http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=4220289 明日の分からは別のまとめにトゥギャるよ!→まとめ2 http://togetter.com/li/704880
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りんねさん @tmn15679

ということで今日の #日刊小説 はここまで

2014-08-05 03:08:46
りんねさん @tmn15679

23:ベイカー街2221Bに到着してノッカーを叩くと、ハドスン婦人なるその下宿の女主人が出迎えてくれた。レナードが身分を証して用件を告げると、婦人はすぐに取り次いでくれる。だが、ホームズは今重要な実験の最中だから待つようにとの事だった。婦人は残念そうに告げる。 #日刊小説

2014-08-05 12:16:03
りんねさん @tmn15679

24:あら、素敵な紳士に素敵なレディじゃない。ふと、そんな声が階上から響いてくる。降りてきたのは10代の少女。 思わずエスティは喜色を露わにする。それは、彼女がよく知る人物だったからだ。 彼女の名は、クリスティ・クリスタル・マーガレット・ホープと言った。 #日刊小説

2014-08-05 12:20:06
りんねさん @tmn15679

#日刊小説 注釈 クリスティ・クリスタル・マーガレット・ホープは新谷かおる先生のクリスティ・ハイテンションの登場人物でホープ伯爵家の令嬢にしてホームズの姪と言う人物です。

2014-08-05 12:21:10
りんねさん @tmn15679

25:お久しぶりです。レディ・クリスティ・ホープ。 エスティは、スカートの裾を摘んで優雅に挨拶をする。 クリスティでいいって言ったじゃない、エスティ。レナード叔父様と一緒ってことは、貴女も神か天使の声を聞いたのね? エスティはなぜ、と驚く。 #日刊小説

2014-08-05 12:26:34
りんねさん @tmn15679

26:驚くエスティに、クリスティは巷で聞くホームズにも劣らぬ洞察力で様々な事を説明する。そして最後に、こう付け加えた。 とまあ、色々理由はつけたけどその懐中時計とゴーグルは、そういった契約をした人に見られる共通項だから、かしら? クリスティはそう言って微笑んだ。 #日刊小説

2014-08-05 12:31:02
りんねさん @tmn15679

27:そうそう、もう一人紹介しなければならない人がいたわ。 クリスティはそう言って一人の少女を連れてくる。 メアリです。 その少女は名乗る。だが、エスティが姓を訪ねても本人はその名前しか覚えていないと答えるのだった。 少女の容貌からは、育ちの良さと頭の良さが伺えた。 #日刊小説

2014-08-05 12:34:46
りんねさん @tmn15679

28:最近は、二人で叔父様の助手をやっているの。そして今度から、エスティ、貴女もそれに加わることになるのね。 クリスティは、ノブレージ家のことには触れないように、言わせないようにしながら次々と言葉を紡いだ。エスティは、少女のその優しさに頭が下がる思いだった。 #日刊小説

2014-08-05 12:37:07
りんねさん @tmn15679

29:そんな話をしていると、突如上の方から爆発音が響き、次いで異臭が漂ってきた。そして、ワトソン、窓を開けるんだ! と言う男性の声が聞こえてくる。 叔父様ったら、また実験に失敗したのね。そう言って笑うクリスティは、とても楽しそうだった。 #日刊小説

2014-08-05 12:44:33
りんねさん @tmn15679

30:さて、そろそろいいかしら。私が叔父様に取り次いでくるから、メアリはハドスン夫人にお茶とお菓子の用意をお願いしてもらえるかしら? クリスティの言葉にメアリはうなずき、ハドスン夫人に用を告げるために部屋を出て行く。そしてエスティは、上の階に向かったのだった。 #日刊小説

2014-08-05 12:46:18
りんねさん @tmn15679

30とちょうどいいしお話的にも区切りがいいので今日の #日刊小説 はここまでにしておこう。

2014-08-05 12:46:49
りんねさん @tmn15679

31:レナードを引き連れ、クリスティとともに上の階へ向かったエスティは、英国一有名な探偵との初めての出会いを果たした。 はじめまして、レディ・エスティリア・ノブレージ。それからレナード伯爵も久しぶりだね。 ホームズは椅子を勧めながらそう言った。 #日刊小説

2014-08-06 20:41:14
りんねさん @tmn15679

32:ちなみに、ホームズの室内にはまだ毒々しい色の煙と若干の悪臭が立ち込めており、エスティは思わず鼻をしかめたのだが、ふと隣を見るとレナードはハンカチを取り出して目と鼻を覆っていた。 おっとこれは失礼。 ホームズが卓上のボタンを押すと風が発生し、煙を追い払った。 #日刊小説

2014-08-06 20:45:14
りんねさん @tmn15679

33:レナード伯爵はことさら匂いに敏感だったね。ついうっかりしていたよ。 それはともかくだ、もしかしてそちらのレディの面倒を私に見ろというつもりじゃないだろうねえ? ホームズはそう訊ねてきて、エスティはなぜそう思ったのかと聞いてみることにした。 #日刊小説

2014-08-06 20:47:35
りんねさん @tmn15679

34:ホームズはクリスティと同じような説明をし、更にクリスティが指摘しなかったことを付け加えた。 何を隠そう……まあ、クリスティも知っているから問題ないのだが、僕も同じものを持っているからだ。そして、そこのレナード伯爵もね。 ホームズは懐中時計とゴーグルを見せた。 #日刊小説

2014-08-06 20:55:06
りんねさん @tmn15679

35:実を言うと、そのとおりなのだ。シャーロック。女王陛下と、君の兄上のお墨付きでね…… お墨付き? どうせ君の提案なのだろう? この塀から落ちたらすぐにでも壊れてしまいそうなレディの面倒を私が見ろと? そのの言葉に狼狽えるレナード。比喩が通じなかったようだった。 #日刊小説

2014-08-06 21:00:58
りんねさん @tmn15679

36:お言葉ですがミスタ・シャーロック・ホームズ、私は、嘴の黄色いひよっこではありますが、もう、卵ではありませんわ。 エスティはそう言ってから、レナードに対し、マザー・グースのハンプティ・ダンプティですよ。と耳打ちするのだった。 #日刊小説

2014-08-06 21:02:45
りんねさん @tmn15679

37:これは失礼。とはいえ君の現状はあのずんぐりとした卵のごとく危ういだろう。ハドスン夫人がいるとはいえ、男やもめ二人のところに来ることに疑問は覚えなかったのかい? そんなホームズの質問に、クリスティが叔父様、それは撤回なさったほうが良いと思いますよ。と睨みつけた。 #日刊小説

2014-08-06 21:06:29
りんねさん @tmn15679

38:おい、クリスティ……まさか君は賛成なのか? 困ったようにホームズは言う。 叔父様でもわからないことはあるのね。いいわ、はっきり言いましょう。もし叔父様がエスティを受け入れるなら、思考の停滞と平穏な日常から遠ざかることができるからよ。 クリスティはそう言った。 #日刊小説

2014-08-06 21:10:10
りんねさん @tmn15679

39:思考の停滞、平穏な日常。たしかにこれらは僕にとって忌むべきものだ。いいだろうクリスティ、君のその言葉に免じて、彼女を……受け入れよう。ようこそ、レディ・エスティリア・ノブレージ。申し訳ないがこれからはファーストネームで呼ばせていただくよ? エスティは頷く。 #日刊小説

2014-08-06 21:12:37
りんねさん @tmn15679

40:あー、さて、話はまとまったかな。ハドスン夫人とメアリ状が所在なさ気にそこに立っている。そろそろお茶の時間と洒落込もうじゃないか。しかし、女性が多いと華やかでいいものだな。 そういうのはホームズの相棒のワトソン医師だった。そして、お茶会が始まる。 #日刊小説

2014-08-06 21:14:46
りんねさん @tmn15679

ということで 今日の #日刊小説 はここまで。

2014-08-06 21:15:08
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