イラストレーター・中村佑介氏の『イラスト講座⑬』“イラストの優先順位編”(2014.08.12)

中村佑介🎨2024カレンダー @kazekissa

【@sh0riイラスト講座まとめ⑥】つまり絵を描く際ではなく、絵を見る際の重要度は「①デッサン力＞②色彩＞③構図」になっているのです。せっかく②と③を持っていても、①がないと、そもそも見てもらえない作品になります。

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【@sh0riイラスト講座まとめ⑦】と、ここまで来て、せっかく夜遅くお付き合い頂いているのに、絵を描いていない方は「ややこしい話」だと感じると思いますので、もっと我々みんなの生活に近い"料理屋さん"に例えてみることにします。

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【@sh0riイラスト講座まとめ⑧】ここでまた質問。「あなたはどの料理店に行きたいですか？値段は３店舗とも同じです。【①美味しいけど盛り付けも店内も汚い店】　【②お洒落だけど盛り付けも味もまずい店】【③盛り付けは上手だけど、汚くまずい店】」　どれかひとつ、番号だけでお答え下さい。

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【@sh0riイラスト講座まとめ⑨】そうですね。めずらしく皆さま、答えが一致しました。僕も①になら、ギリ行きたいです。本当は全部が揃っていて欲しいですが、実はこのように商売に接する時には必ず消費者は優先順位をつけています。

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【@sh0riイラスト講座まとめ⑩】家のご飯にはそんなにシビアになりませんが、料理屋はお金を払うものだからです。そして、そんな最低限、必要不可欠な【料理店における料理の美味しさ】にあたる部分が、【イラストにおいてのデッサン力】であると僕は考えています。

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【@sh0riイラスト講座まとめ⑪】また、他にも多い質問　『【個性】はどうやったら手に入るか？」にも、また料理の例えで、お答えしておこうと思います。

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【@sh0riイラスト講座まとめ⑫】当講座に送られてくる絵も含め、個性的な作品は数あれど、クライアント（イラストの発注先）と消費者の目線を気にしている、もしくは満たしている作品は少ないです。僕はそれがプロとアマチュアの差だと、考えております。

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【@sh0riイラスト講座まとめ⑬】アマチュアの場合は「自分が個性的であろう、あろう」とするばかり、他者の要望まで考慮することが出来ません。講座で何度も言っている「見やすい」や「わかりやすい」もそのひとつですね。

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【@sh0riイラスト講座まとめ⑭】それを料理屋さんに例えるなら「親子丼ひとつ」と注文されたのに、カツ丼を出したり、親子丼を50個出したり（※注意書き「残すな！」）するようなものなのです。そして店主は言います。「これがうちの個性だから！」。その店にはもう２度と行かないと思います。

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【@sh0riイラスト講座まとめ⑮】それ以前に僕ら消費者（絵を見る側）は、「親子丼」が欲しいし、さらに「美味しさ」が欲しいのです。では「言われたことを、ただこなす事に個性や意味はあるのか？」　あります。

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【@sh0riイラスト講座まとめ⑯】思いだしてみて下さい。同じ"おいしい親子丼"でも店によって様々なバリエーションがあります。「卵や米はどこ産か」、「卵の硬さや味の濃さ」、「上に何を乗せるか」「どんな丼鉢を択ぶか」「箸置きは？」etc pic.twitter.com/SZkBNSEmbc

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【@sh0riイラスト講座まとめ⑰】このように、クライアント（発注者）や消費者の要望を満たす上で、また満たされた上での選択こそが、『個性』なのです。章理さんのさっきの絵で縁日を描く時、「やきそば屋」と「かき氷屋」がありました。あれが個性です。

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【@sh0riイラスト講座まとめ⑱】またもっと身近な例で言えば、大切な家族や友人に誕生日プレゼントする際に、あれこれ考えますよね。決して自分らしさを重視したものではなく、最優先はその方の喜ぶものです。そこの選択こそが「個性」な訳ですね。択ぶの、楽しいですよね。

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【@sh0riイラスト講座まとめ⑲】例えが例えを呼び、収集がつかなくなりそうなので、話しを戻しますね。ですので、プロのイラストレーターにおいて一番重要なのは、どんな仕事にもきちんと対応出来る「デッサン力（画力）」と「理解力」です。「親子丼ひとつ」と言われたら美味しい親子丼を出す。

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【@sh0riイラスト講座まとめ⑳】そこをおろそかにしたままでは、せっかくの「色彩センス」にも「構図力」にも「個性」にも、消費者はなかなか辿りついてくれません。もったいないですよね。

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【@sh0riイラスト講座まとめ21】だから本当にプロのイラストレーターを目指すなら、「デッサン力」と「理解力（人の話をきちんと聞く力）」をまずは身につけましょう。「構図」「色」「センス」「個性」なんて、その後の話なのです。

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【@sh0riイラスト講座まとめ22】こと『デッサン』においては、絵の他の要素である『色』、『構図』、『個性』などが本人の感覚頼りなことに比べ、きちんと頑張れば頑張る程、うまくなります。一番面倒臭そうだけど、一番努力に応えてくれます。

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【@sh0riイラスト講座まとめ23】それを鍛えるには、これまでも紹介した任天堂3DS『新・絵心教室』でもいいし、個人で人物クロッキーや風景スケッチを習慣付けるのでもいいし、近くに画塾（お絵かき教室）がある方はそちらに通ってデッサンを教えてもらうのも力になります。

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【@sh0riイラスト講座まとめ24】章理さんの今回の作品は、面白いところはたくさんありましたが、やはりプロを目指すにはデッサン力がまだまだ足りません。挿絵の世界は特にそれが試されます。ですので、今後はデッサン力を重点的に鍛えましょう。

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【@sh0riイラスト講座まとめ25】そしてお米が上手く炊けて、親子丼が美味しく作れるようになったら、その時また一緒に「色」や「構図」や「個性」のことを考えましょう。ひょっとこ、抜群に面白かったですよ。以上、章理さんへのイラスト公開講座でした。ご清聴、ありがとうございました。

中村佑介のイラスト教室 @kazekissa02

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