山本幸治Pが語るノイタミナあるいは映像ビジネスの現状と将来について
- chusingura
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音楽や書籍はコストが小さい分、ナマモノ(ライヴ•雑誌)でも、固定化(CD•単行本)でも、 十万単位まで客がいなくても成立するし、ネット課金への移行もプラスに転じる時がいつかくる。 そして何より、支持してくれるお客を大事にして自分たちのスタンスを崩す必要がない。
2010-11-20 00:25:51一方、映像はコストの大きさが一桁違うので、単価を一桁高くするか、客層を一桁増やす必要がある。 そして実際は、分かりやすいテレビ映画で興行で回収する形と、コアファン向けのパッケージ回収型に二分化してしまう。
2010-11-20 00:28:04配信スキームの成立が特殊なタイトルだけではなく一般化するまでは、興行型にしろパッケージ型にしろ、どちらも結果としてテレビの役割が大きくなってるというのが皮肉ではある。
2010-11-20 00:30:27んで、今、実態以上に膨張した市場と供給を、身の丈にあわせるための一時の収縮の時期なのだろうけど、音楽や出版のように最後まで個人技にはならない映像は、かなり部が悪い。 現実味はさておき、やはり世界を市場にする以外に方法はない気がする。
2010-11-20 00:38:03海外のどこかの会社からノイタミナへの質問状が来ていて、20個あまりの質問項目があったのだが、簡単にいうと四畳半神話大系や空中ブランコのような日本の今日的状況を踏み台にしている作品が、海外で理解されると思うか?ということだったと思う。 もちろん答えはNOだ。
2010-11-20 00:45:48ノイタミナが初期から主に1クールでやってきたのは、30分枠だったし、企画を多く試したかったからなんだけど、その時はまだ深夜アニメは2クールが主流だった。でも気がつくと1クールばかりになっていて、その理由はリスクが取れないからというのが実情だ。
2010-11-20 01:02:14ノイタミナも例外ではないが、コンテンツの成否が短期のパッケージ販売で決まってしまって、もっというと一巻の予約状況で判断されてしまう。
2010-11-20 01:06:30だけど、例えばドラゴンボールやワンピースの原作なんかで考えると、映像化を想定して作られたわけではないし、アニメだって視聴率を取ることを主目的にして作られただけで、コンテンツの長い寿命の中で、結果としてバッケージやグッズが巨大なビジネスとなっただけだ。
2010-11-20 01:09:32つまり、短期回収の効率性で作っているコンテンツの中から、かつての長いサイクルで大化けしたようなものは生まれないし、そもそも主目的が二次利用収入という直結スキームを掘り尽くしてしまったことで、未来を先売りしてしまった感がある。
2010-11-20 01:14:24