2014年8月16日

【邪悪の樹】第一交流フェイズ――『理の盃』陣営

『無神論』(@ALLbatikaru) 『拒絶』(@ev_sher) 『無感動』(@Az2_ady) 『残酷』(@Akzeriyyuth_mm) 『不安定』(@Aiyatsbusy
1
武殿仁将 @rp_20kw

 塔が崩れ落ちる重い連続音で、『拒絶』は目を覚ました。 「……んぁ」  ぼーっと天井を仰ぎ見た後、周囲に目を向ける。そこには何冊もの本が、無惨に散らばっていた。  そういえば、本を読んでいる内に眠ってしまったのだ──睡眠中の身じろぎで、積んであった本の山が崩れてしまったらしい。

2014-08-09 18:32:09
武殿仁将 @rp_20kw

 ひとつため息をついて、緩慢な動作で本を拾い上げる。どうせなら拾うことすら「拒絶」してしまいたかったが、部屋を出る時に足場が不安定なまま、というのも面倒だ。  と──聞きなれない音が聞こえて、『拒絶』はふと手を止めた。鳥の囀りのようだが、今までその鳴き声を耳にしたことはない。

2014-08-09 18:34:29
武殿仁将 @rp_20kw

 何かが起きているのだろうか。自分の知らない事が。 「──そりゃあ、まあ、楽しみなこった」  にぃ、と口角が吊り上がった。  知る事から「拒絶」する事もできる──が、知った後で「拒絶」するかどうか判断しても遅くはないだろう。  拾った本を雑に積み、『拒絶』は事の中心へと向かった。

2014-08-09 18:39:24
人間《ディアドラ》 @actSkbz

──ゆらゆら揺れて、ゆらゆら和いで。意識は揺蕩う。白く染まり掛けた思考の中、ゆらりと白を揺らして、“不安定”は目隠しに覆われた双眸は虚空を眺めるかのようにあげられて。 「……ゆら、ゆら」 鳥の羽ばたきが聞こえる。ここじゃない部屋だろうか、鳴き声は遠くに聞こえる。

2014-08-09 18:05:46
人間《ディアドラ》 @actSkbz

「──ゆら、」 至極緩慢な動作で立ち上がり、何も無い真白の部屋を出る。歩む速度は遅々として、それでも一歩、また一歩。 「みんな、どこだろう、ね……ゆら、ゆらり」 胸元を飾る唯一の色がかさりと揺れた。同じく館を共にする者らを探そうと、辺りを見回しながら、てとてと歩く。

2014-08-09 18:05:56
人間《ディアドラ》 @actSkbz

──視線の先。開いた窓の桟に止まり羽根を整える鳥。ゆらりと顔をそちらに向けると、“不安定”は覚束ない足取りで窓まで近付くと、鳥が止まらないだろうかなんて淡い期待を抱いたのか、片腕を目一杯伸ばし、 「ちち、ちちち、おいで、──おいで」 ゆら。白の髪が揺れる。辺りに人の気は無いが──

2014-08-09 18:15:27
【愚鈍】雪 @Setsu_MM

少女の自室は、少女の大好きなものでいっぱいだった。ピンクのレースのカーテン、同じ色をしたフリルのベッドは天蓋つき。そこにありとあらゆる、といっても過言ではないほどのさまざまなぬいぐるみが鎮座している。そのなかでも、特にお気に入りのぬいぐるみと一緒にごっこ遊びを楽しんでいた。

2014-08-09 19:35:21
【愚鈍】雪 @Setsu_MM

しばらくは役割をあてられたぬいぐるみと遊んでいたが、ふと少女は手を止める。 「あきちゃった」 手にしたピンクの大きなうさぎだけを抱えて、少女は小走りで自室を出る。そのあとを追いかけて、ごっこ遊びに付き合っていたぬいぐるみたちが次々と立ち上がり歩を進め始めた。

2014-08-09 19:35:28
【愚鈍】雪 @Setsu_MM

@Aiyatsbusy 4体のぬいぐるみの行進を引き連れて、あてもなくとことこと廊下を歩けば、見慣れた白い姿があった。声をかける前に、彼女が伸ばした手の先にいる小鳥に気づき。 「ことりさんだ!」 少女の目がきらきらと輝く。 「ことりさん、おてがみもってる!」

2014-08-09 19:35:37
【愚鈍】雪 @Setsu_MM

@Aiyatsbusy 「おてがみほしい!とってとって!」 少女がはしゃぎだせば、後ろにいたぬいぐるみの一体が前に出た。二足歩行の黒猫。猫らしい俊敏さで窓に駆け寄り、桟に飛び乗り、そして、囀ずる小鳥の小さな身体に、鋭い爪を突き立てた。

2014-08-09 19:35:44
人間《ディアドラ》 @actSkbz

@Akzeriyyuth_mm 「あっ、」 小鳥を攫うように胸に抱く。翼の心地が悪いのだろう、腕の中でもがく小鳥の頭を指先で撫でながら、ちゃっかりその手には封筒を持って。 「……だめよ、いけないの」 ふるりと首を振る。こてりと首を傾げる。 「やっぱり、いいかもしれない?」

2014-08-09 19:40:45
人間《ディアドラ》 @actSkbz

@Akzeriyyuth_mm 「でも、やっぱり、だめ」 代わりにお手紙をあげるわ、と謳うように言って、手に持った封筒を少女へと渡す。 「“残酷”……でも、破いちゃだめよ、そしたら読めないわ」 読めなくてもいいかもしれない。でも読まないと困るだろうし。

2014-08-09 19:40:56
人間《ディアドラ》 @actSkbz

@Akzeriyyuth_mm まるで言い聞かせるように。しかしその言葉すらゆらゆらとして安定せず。彼女の有り体を表すかのように、言葉もゆらゆら、身体もゆらゆら。 腕の中の小鳥がちち、と声を上げた。

2014-08-09 19:41:06
【愚鈍】雪 @Setsu_MM

@Aiyatsbusy 「おてがみはよむものでしょ、やぶかないよ!たべるのはやぎさんだし」 手紙を受け取ってくるくるはしゃぎながら、爪の行先をなくして、ぎらりと釦の目を輝かせたぬいぐるみの黒猫に目をやる。 「でも『おうじさま』がことりさんほしそう」

2014-08-09 20:03:13
【愚鈍】雪 @Setsu_MM

@Aiyatsbusy 「でもまあいっか!」 あっさりと小鳥の殺害に興味をなくし、手紙の封を破く。無残な姿になった封筒は投げ捨てて、クマのぬいぐるみが回収していった。 「エルはちゃんとおべんきょーしてるから、おてがみくらいよめるもんね」 手紙をためつすがめつ。

2014-08-09 20:03:31
【愚鈍】雪 @Setsu_MM

@Aiyatsbusy 「……むずかしいじばっかり!」 しばらく手紙を睨んでいたものの、そう時の経たぬ間に投げ出した。 「エルにはよめません!おねえちゃんよめる?」 文字の書かれた方を見せながら、かっくり首を傾げ。

2014-08-09 20:03:45
人間《ディアドラ》 @actSkbz

@Akzeriyyuth_mm 「ありがとう」 ちち、と舌先で鳴きながら小鳥をあやす。指の腹でその小さな頭を撫でてやりながら、文字の書かれた面を見て、同じようにかっくりと首を傾げる。 「読めるわ。でも、読めないかもしれない」 ゆら、ゆらり。目隠し越しの双眸を瞬かせるように。

2014-08-09 20:08:58
人間《ディアドラ》 @actSkbz

@Akzeriyyuth_mm 「“残酷”、他の人、探しましょう?」 ゆらり、ゆらゆら。腕の中の小鳥が目を細める。ちち、と舌を鳴らす。 「きっと、わたしよりもじょうずに読んでくれるわ」 少女の頭を撫でるように、片手を伸ばしながら、そう告げて。こてり、とまた首を傾げた。

2014-08-09 20:09:04
【拒絶】アップレーヌング @Az2_abl

「――……」 声が聞こえた気がして、彼女はゆっくりと瞼を開く。青白い照明が四隅にあるだけの、薄暗い部屋。家具と言うものは他に中心に置かれた簡素なベッドだけ。異様なのは、壁が全て鏡張りだということだろうか。そのベッドからゆっくりとした動作で身体を起こし、「無感動」は部屋を見渡す。

2014-08-09 20:16:33
【拒絶】アップレーヌング @Az2_abl

鏡に映っているのは自分だけで、他には誰もいない。 声はもっと遠くからだったのだろうか。彼女はその場で暫くぼーっと床を見た後、扉に目線をうつし、部屋の外に向かった。

2014-08-09 20:17:24
【拒絶】アップレーヌング @Az2_abl

部屋の外に出ると、声がもっとはっきり聞こえた。 この大きな声は【残酷】だろうか。 日課の本を読むことか先ずはこの屋敷の住人達に挨拶をするか天秤にかけたが、彼女はしっかり前を向くと声がした方へと足を進めた。

2014-08-09 20:17:51
【愚鈍】雪 @Setsu_MM

@Aiyatsbusy 「おねえちゃんどっちなのー?どっちでもないか」 頭を撫でられながら勝手に自己完結して、手紙をぽいと投げた。ひらひらと床に落ちかけた大事な手紙を、クマがきっちり回収する。 「じゃあ、おねえちゃんたちさがそっか!たぶん『きし』がみつけてくれるよ」

2014-08-09 20:26:25
【愚鈍】雪 @Setsu_MM

@Aiyatsbusy @Az2_ady 「騎士」と呼ばれた犬のぬいぐるみが、任せろと言わんばかりにぽんと胸を叩いた。それから少女と不安定のドレスの裾をくいと引っ張り、廊下の先を指さす。 「そっちにいるの?…あ、アディおねえちゃんだ!」 見えるように高く両手を上げて、ふりふり。

2014-08-09 20:27:03
人間《ディアドラ》 @actSkbz

@Akzeriyyuth_mm どっちでもないか、と自己完結を示した少女に対してはごく曖昧な笑みを向ける。撫でていた手をそっと離し、『騎士』に引かれるまま、たどたどしく歩みを進めながら、包帯の下の双眸をその先に向けて。

2014-08-09 20:30:57
人間《ディアドラ》 @actSkbz

@Akzeriyyuth_mm @Az2_ady 「“無感動”……ごきげんよう?」 こてり。少し転びそうになりながらも、ゆらゆらふらふらと足を止めて。口元には揺れぬ笑み。どこか嬉しげに、だけれどどこか曖昧に。残酷の真似をして、片手をちいちゃく振った。

2014-08-09 20:31:13
残りを読む(129)

コメント

コメントがまだありません。感想を最初に伝えてみませんか?