この「モルの復習」で重視するのは、「なぜモルを使う必要があるのか」納得してもらうことです。その為、場合によっては細部に拘らず読みやすさを重視します。専門の方からは疑問に思う所が出るかもしれませんが、それは都度対応させて頂きたいと思います。予めご了承ください。#モルの復習 001
2014-08-16 22:06:25【授業の方針その1】 1. あなたがモルを使いこなせるようになるのが最終目的。私の話を全部理解しなくても、あなたが納得してくれたらそれで良い。 2. 覚えることは多い方が忘れにくい。情報を互いに関連付けると理解力と定着度が増します。 #モルの復習 002
2014-08-16 22:07:38【承前】【授業の方針その2】 3. モルという概念が生み出された歴史的背景を学ぶことによって、モルを学ぶ上で感じる戸惑いを解消する。 #モルの復習 003
2014-08-16 22:09:35【講義のルール】 1. ツイートの最後に通し番号を付けます。 2. 少し高度で発展的な内容のツイ―トには、先頭に * とアスタリスクを付けます。 3. 質問には随時答える場合と、授業の最後にまとめて答える場合があります。質問の内容によります。 #モルの復習 004
2014-08-16 22:10:07【結論その1】 1. モルとは個数を数える時に使う単位である。 2. 1モルとは6.02×10^23個のことで、この数をアボガドロ定数という。 #モルの復習 006
2014-08-16 22:12:39【承前】【結論その2】 3. アボガドロ定数は人間が化学について考える時に便利な値である。便利な数字になるように、人間が、人間の都合で勝手に決めた。 #モルの復習 007
2014-08-16 22:13:23【承前】【結論その3】 4. モルは個数を考える時に使う単位なので、化学の問題で「モル」が出てきた場合は、通常、「個」に置き換えても意味が通る。(重要) #モルの復習 008
2014-08-16 22:14:23*【承前】【結論その4】 5. アボガドロ定数は、現在は実験で求めている。その実験には精度に限界がある。現在使われている値は6.022141...×10^23だが、最後の桁の方に誤差がある。ビシっと確定している訳ではない。 #モルの復習 009
2014-08-16 22:15:01【アボガドロ定数はとても大きい】【その1】 6.02×10^23個 = 1molってどのくらいの大きさの数なのでしょうか? 23桁の数ですから、とても大きそうだな、ということがわかります。 大体1兆の1兆倍ですが、実感が湧きますか? #モルの復習 010
2014-08-16 22:17:39【承前】【アボガドロ定数はとても大きい】【その3】 水を用意して、一口、飲んでみてください。 ...はい、今飲んだ量が大体1モルです。体積で言うと約18mlで、料理用の大さじ1杯より少し多い量です。 この中に水の分子が約6.02×10^23個入っています。 #モルの復習 012
2014-08-16 22:20:29【承前】【アボガドロ数はとても大きい】【その4】 (ここから先は実際に実験しても良いですし、思考実験でも良いです。) さっき飲んだのと同じ量、18mlの水を半分にしてみましょう。9mlになりました。もう一度半分にしてみましょう。4.5mlになりました。 #モルの復習 013
2014-08-16 22:21:36【確認】先生!! “10^23”というのは “10の23乗” すなわち “100000000000000000000000” のことですね 通常乗数は右上に書くけども、それができないので“ ^ ”を使っているのですね。 @APbot_
2014-08-16 22:22:34【承前】【アボガドロ数はとても大きい】【その5】 もう半分にすると2.25ml。だんだん細かくなってきました。 そのまた半分の半分の半分の...と、半分にする作業を「全部で」79回繰り返すと、1個の水分子になります。 想像できますか?難しいですね。 #モルの復習 014
2014-08-16 22:26:20*【承前】【アボガドロ数はとても大きい】【その6(おまけ)】 9回半分にする操作をすると大体雨粒1滴分(35マイクロリットル)、13回すると水一滴ぎりぎり(2マイクロリットル)になります。そこから更に69回半分にしないと、水分子1個になりません。 #モルの復習 015
2014-08-16 22:27:23【分子はとても小さい】【その1】 この1個の水分子、重さは約0.00000000000000000000003g、大きさは(球っぽいと考えると)0.0000000003mです。 こんなに小さくて軽いものを、あなたは見られると思う?手に取れると思う? #モルの復習 016
2014-08-16 22:30:10【承前】【分子はとても小さい】【その2】 分子一つ一つを扱うのは大変だと理解して頂けたと思います。 小さくて軽いものを扱うのは大変です。普通、小さくて軽いものを扱う時は、ある程度の数で一まとめにして扱います。 #モルの復習 017
2014-08-16 22:31:06【承前】【分子はとても小さい】【その3】 文房具屋さんで「ホッチキスの針1000本ください」とは言いませんよね。「一箱下さい」と言って、1000本入りの小箱を買うと思います。 #モルの復習 018
2014-08-16 22:32:22【承前】【分子はとても小さい】【その4】 じゃあ分子も1000個一まとめにしますか?水分子1000個は0.00000000000000000003gです。1000個一まとめだと辛いですね。 #モルの復習 019
2014-08-16 22:34:23【承前】【分子はとても小さい】【その5】 じゃあ、何個で一まとめにしますか? 「あなたが自由に決めていいのなら何個で一まとめにしますか?」 そろそろお気づきでしょう。1モルずつまとめるんです。 #モルの復習 020
2014-08-16 22:35:12【モルは中途半端な個数ではない】【その1】 でも、あなたは6.02×10^23個ずつ数えるのは中途半端で面倒だと思うかもしれません。 1.0*10^24の方がキリが良いから便利だ、って考えるかもしれません。1兆の1兆倍ですし。 #モルの復習 021
2014-08-16 22:38:06【承前】【モルは中途半端な個数ではない】【その2】 しかし、1モルずつ考える方が結局は楽です。例えば、 1モルの水は約18.0gです。 1モルのアルミニウムは27.0gです。(1円玉27枚分) 1モルのドライアイス(二酸化炭素)は44.0gです。 #モルの復習 022
2014-08-16 22:40:49