#変態不知火さんまとめ その２６

高峯みやび @sukamelancholy

一度だけではない、と聞いている。試行し壊れて、試行して壊れて。消された記憶の残留が積もりに積もって漸く受け入れられた。とはいえ、未だに私の前で沈んだ艦の艦娘を見るとトラウマのように思いだされるのだが。ご丁寧に、〝今の艦娘の状態でそうなっている映像が再生される〟。 #変態不知火さん

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最高の武勲艦とは、それだけ地獄を越えてきた事を意味する。生き残った事が幸運ではないんだ。生き残ればその分だけ地獄を味わう。その繰り返される地獄で仲間を失い、仲間が沈み、仲間が死ぬ。生き残った自分はその屍を踏んででも進まねばならない。……苦痛以外の、何物でもない。 #変態不知火さん

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それを誇りと語る磯風だっているだろう。しかしこの〝私〟には地獄にしか感じなかった。毎晩が悪夢だ。ああ、今日は武蔵が沈む夢。今度は金剛、浦風が沈む夢。大和が沈む夢。矢矧が沈む夢。――自分が、沈む夢。 #変態不知火さん

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こんな私が磯風の性能を完全に引き出せる筈が無いんだ。故に私は磯風の劣等体。磯風の名を語る事すらおこがましい、そんな存在なんだ。……だから、だ。私が強い子を身に宿し産む事で国への貢献としたのは。 #変態不知火さん

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勿論私はこの国を愛している。忠を尽くすと決意している。だが、それだけではないのも……また事実だ。この私では磯風の力を出せない。それならば、強者の子を孕み産めば今の磯風よりもさらに性能が伸びた子が生まれる筈だと。いわば、改良型の磯風。 #変態不知火さん

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その磯風ならば国の誇りを、磯風の誇りを受け入れ胸を張って居られるような子になる筈だ。……だから、私は強者の子を産みたい。それぐらいしか、今の私に出来る事は無い。それしか私には価値がない。 #変態不知火さん

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……天津風にも苦悩がある筈なのに、ああして侮辱し屈辱的な言葉を発してしまった事、今でも後悔しているよ。出来る事ならば床に頭を打ち付けながら謝罪したい。……すまない、司令に言ったってしょうがない事だな。これは私が起こした問題だから、私が解決する。 #変態不知火さん

高峯みやび @sukamelancholy

「……話は以上だ」自分自身の事を語る磯風は、ずっと微笑みを絶やさなかった。いや、自分への嘲笑を止めなかった。常に自分を劣った者だと思っている。劣っているから〝女性である事〟を利用している。 #変態不知火さん

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磯風の話を聞いて、咄嗟に言葉が出なくなってしまった。艦娘の適応者のクローンでも、オリジナルとは違う性格の子が誕生するとは聞いていたし、実際に違いを目にした事もある。だが……磯風のような者は初めてだ。艦の記憶を受け止めきれずに“壊れた”なんて。 #変態不知火さん

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当の磯風は足を組んで笑みを浮かべたままこちらを見ている。「嘘のような話だと、思われても仕方がない」……疑ってる訳じゃないさ。「ふうむ？　既成事実の為の方便だと疑わないのか」仲間なのに信じなくてどうするよ。「それもそうだな。……方便ならどれだけよかったか」 #変態不知火さん

高峯みやび @sukamelancholy

磯風、今でも子を産みたいって気持ちは変わらないんだよな。「そうだ。オリジナルさえも超える新たな磯風を、私が産む」……確認するが、本気だな？「本気も何も、私に残されたのはそれぐらいだ。その後は囮でも盾にでもしてくれていい。私の命の価値は出産しかないからな」 #変態不知火さん

高峯みやび @sukamelancholy

磯風の言葉に一瞬、目の前がちかちかと白くなった。「ひぁっ！？」誰かの悲鳴で視界が回復し、見れば俺の両手は磯風の両肩を掴んでいた。……自分の命を粗末に扱うな。これは、命令だ。口角を上げたままの磯風は首を振る。「私は出来損ないだ。欠陥品だ」 #変態不知火さん

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違う。「磯風の力を引き出せられない愚か者だ」違う。「私では護れない」違う。「役にも立てない。だから、もうそれしか残されていないんだ」違う。「気にするな。私の子なら、きっと強く──」違うって、言っている。「……何故だ」 #変態不知火さん

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自分の事を劣った者と嘆かないでくれ。自分の命を消耗品のように言わないでくれ。「何を言っている。私の価値など」それは、俺が決める事だ。「……！」俺は磯風の、提督だ。ここにいる艦娘全員の、提督だ。だから、俺の命令に従え。陽炎型駆逐艦十二番艦磯風。「……っ」 #変態不知火さん

高峯みやび @sukamelancholy

復唱。私、陽炎型駆逐艦十二番艦磯風は、自分の命を粗末にしません。「しかし……」復唱。「……！　私、陽炎型駆逐艦十二番艦磯風は、自分の命、を……粗末にしません」必ず提督の命令に従い生き残る事を優先します。復唱。「必ず……提督の命令に従い、生き残る事を、優先します」 #変態不知火さん

高峯みやび @sukamelancholy

……上出来だ。そう言って俺は磯風の頭をそっと撫でてやる。変わらず笑みを残したまま、されども視線は下に落ちている。「……司令。些か強引過ぎではないか」うるせえ。いいから俺の命令に従えっての。すると磯風はふっ、と力を抜いて頷く。「了解した。司令どの」 #変態不知火さん

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磯風「ところで、これはプロポーズをされたと受け取って良いのかな」 提督「えっ」 磯風「俺の命令に従え。俺の背中についてこい。つまり俺の子供を産めと」 提督「そこまでは言ってねえ！」 磯風「いつ中出ししてくれるのだ。もう中出ししか認めないぞ」 提督「いやあの」 #変態不知火さん

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磯風「あれだけ大見得を切ったのだ。その度量、見せて貰う」 提督「あの……（もう拒めるような状況じゃねえ）」 磯風「宜しく頼む。未来の、旦那殿」 ｷｭﾋﾟｨｰﾝ 不知火「！」 Bis「！」 龍鳳「！」 不知火「ラブコメの波動を、感じましたね」 #変態不知火さん

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大淀「提督、今日の任務一覧です」 提督「おっ、サンキュー」 大淀「手始めにどの任務から──」 ﾋﾟﾛﾝ♪ 大淀「大変失礼致しました。マナーモードにしておりませんでした」 提督「いいよいいよ。気にしてないし、堅苦しいのなしなし」 大淀「寛大なお心、感謝します」 #変態不知火さん

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大淀「……」 熊野『大淀さん、例のサークルの委託販売が決まりましてよ』 大淀「……」 大淀『┌(┌^o^)┐！！』 熊野『予約しておきましたわ』 大淀『┌(┌^o^)┐嬉しいでござるwwwwｺﾎﾟｫwwwww』 提督「（大淀はいつも真面目だなぁ……）」 #変態不知火さん

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扶桑「提督……私、とんでもない事に気がついてしまったんです」 提督「？」 扶桑「ずいずいでずいずいすると、心がずいずい色に染まって、ずいずいによってずいずいされてるんだって気持ちになってあぁぁんずいずいぃぃ♥♥♥」 提督「そろそろ寝るか」 #変態不知火さん

高峯みやび @sukamelancholy

扶桑「朝の濃厚ずいずい本気汁欲しい♥　出して♥　扶桑のずっぽし格納庫にたっくさん濃いのが欲しいのぉ♥　あぁ♥　ぶるぶる震えて♥　ずいずい本気汁来るぅ♥　孕ませずい汁きちゃう♥　あっ、私もっ、私もおっきなのキメちゃう♥　くる、くるぅぅ♥」 提督「今日もいい天気だ」 #変態不知火さん

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prrr... 提督「ん？」 早霜『どうも。早霜です…………』 提督「おう、どした」 早霜『防音設備が……壊れています……』 提督「え？」 早霜「隣から毎日…………ずいずい中毒の方が……はい。フフフ、フフ」 提督「ごめん、強化するわ」 #変態不知火さん

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prrr... 提督「ぬいぬいから？ もしもし？」 不知火『司令、緊急事態です』 提督「どうした！？」 不知火『個室の紙がなく、このままでは不知火は股間を拭き取らずに下着を穿く羽目になってしまいます。……その下着、差し上げましょうか』 ﾋﾟｯ ﾂｰ､ﾂｰ､ﾂｰ #変態不知火さん

高峯みやび @sukamelancholy

prrr... 提督「……はい」 不知火『電波の状況が悪いようです』 提督「あぁうん、そうね。鎮守府内なのにな」 不知火『差し当たっては、司令に紙を持ってきて頂きたく』 提督「いや、他の子に頼めよ」 不知火『司令に紙を持ってきて頂き、その手で不知火の』 ﾋﾟｯ #変態不知火さん