深海長門の何気ない日常

深海棲艦となった長門・・・その長門のちょっとした日常を纏めたものです。半分グロ、半分ハートフルです。一応R18G的内容もあるので注意をば。
0
深海長門@白面骸鬼(指輪) @nagato_bs_

そして数日が経って・・・。 「提督・・・頼まれた資料ヲ持ってきたゾ」 「ああ。ありがとう」 窓の外を観ながら提督は言った。照り付く太陽の日差しは暑く、そして眩しかった。 「何ヲ観ているのカナ、提督?」 「ン?いや・・・また賑やかになったなって思ってさ」 #深海長門の日常

2014-09-08 02:57:59
深海長門@白面骸鬼(指輪) @nagato_bs_

「アア・・・アイツの事カ・・・」 「うん。馴染んでいるようで何よりだ」 「あんナに敵意ヲ剥き出していたのにナ・・・」 「ん?不満そうだな?」 「・・・」 「何だよ、言ってごらんよ?」 #深海長門の日常

2014-09-08 03:06:08
深海長門@白面骸鬼(指輪) @nagato_bs_

「・・・提督に懐きすぎダ」 そう、あれからというもの、北方棲姫はすっかり提督に懐いてしまったのだ。 ただ、怯えていただけだと知った提督は自分たちは敵じゃない事を教えようとしたのだ。 彼女は提督が敵ではないと知ったのは思わず主砲を撃った時だった・・・。 #深海長門の日常

2014-09-08 03:10:24
深海長門@白面骸鬼(指輪) @nagato_bs_

砲弾は提督の頬をかすっただけだったが、提督は何一つ怖がらず反撃もして来ない。長門たちに命令もして来ない。 激しく動揺した北方棲姫の頭にそっと手を置いただけで・・・敵ではない事を理解したのだった。 #深海長門の日常

2014-09-08 03:13:00
深海長門@白面骸鬼(指輪) @nagato_bs_

彼女の心は子供に近い事もあるからというのもあるかも知れないと明石たちは言っていた。敵ではない事を知ってすぐに抱き付いてきたのはそれだけ怯えていたからだという事を。 #深海長門の日常

2014-09-08 03:16:33
深海長門@白面骸鬼(指輪) @nagato_bs_

提督は子供のような心までは計算はしていなかったらしいが、彼女が提督に抱き付いたのは自分と同じように子供に近い体形だったからもあるのではというのある。 「ソれでアイツは・・・どうするつもりダ?」 #深海長門の日常

2014-09-08 03:19:10
深海長門@白面骸鬼(指輪) @nagato_bs_

長門の問いに提督は。 「しばらくはこっちで預かる事にした。上には連絡は入れないつもりだ。そうしないと実験用のモルモットにされちまうからな。バレる前に出来る限り早く、仲間の元に返す事はしておかないとな・・・」 #深海長門の日常

2014-09-08 03:21:21
深海長門@白面骸鬼(指輪) @nagato_bs_

窓の外には深海棲艦化した駆逐艦たちに混じって遊ぶ北方棲姫の姿があった。 「これからまた大変になっちまうけど・・・賑やかになったと思えばどうにかなりそうだよな。なっ、長門」 #深海長門の日常

2014-09-08 03:22:51
深海長門@白面骸鬼(指輪) @nagato_bs_

「・・・大変ナノは勘弁して欲しいガ・・・」 「いいじゃん・・・俺たちに娘が出来たと思えば」 「む・・・娘!?」 「うん」 提督の一言に長門は顔を真っ赤に染めた。 そうか、提督と自分の娘・・・。 #深海長門の日常

2014-09-08 03:24:54
深海長門@白面骸鬼(指輪) @nagato_bs_

「あはははは、冗談だよ冗談」 「イヤ、提督との娘ダと思えば・・・イヤ、ソレナら」 長門はブツブツと独り言を言っている。 「あれ、聞いてない・・・まぁ、いっか・・・」 提督はもう一度、窓の外を観る。 #深海長門の日常

2014-09-08 03:27:13
深海長門@白面骸鬼(指輪) @nagato_bs_

暑い日差しの中で彼女の丸く黒い艦載機が空高く舞って行くのが観えるのだった。 #深海長門の日常

2014-09-08 03:29:16