もう一人のドロテア フェリシアーノ@沼地のドロテア 語ります

沼地のドロテアのとある登場人物をひたすら語るだけ。 沼地のドロテアhttp://ncode.syosetu.com/n8270bl/ 自分で書いたレビューはこちら http://naroureview.blogspot.com/2014/09/blog-post_2.html
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大海一周 @ooumiishu

もう一人のドロテア フェリシアーノ@沼地のドロテア 語ります

2014-09-04 01:06:17
大海一周 @ooumiishu

沼地のドロテアにあって異彩を放つキャラ、フェリシアーノについて語ろうと思います。連投ご容赦願います。特にネタバレはありません。

2014-09-04 01:06:30
大海一周 @ooumiishu

フェリシアーノ・マジョルガ。物語後半にある役割を担って登場する彼は、性的倒錯者です。 死体愛好者で同性愛者。加えて彼が“愛した”遺体は元の形を留めないとまで言われる加虐嗜好。ドン引きです。変態の謗りはまぬがれません。

2014-09-04 01:07:01
大海一周 @ooumiishu

一方で彼はまともな人間でもあります。優しく控えめで、思いやりがあり、自分の性的嗜好をおぞましく罪深いものだと考えています。でも、彼は自分の性的衝動を抑えることができません。

2014-09-04 01:07:24
大海一周 @ooumiishu

涙を流しながら快楽に耽る彼の姿は醜悪で、嫌悪感を抱かずにいられません。滑稽でもあります。そして、悲痛でもあります。

2014-09-04 01:07:51
大海一周 @ooumiishu

そんな彼に目をひきつけられるのは、エンリケを軸としてドロテアと対称的な人物であると思えるからです。

2014-09-04 01:08:15
大海一周 @ooumiishu

物語の中でドロテアはくりかえしくりかえし他者との関わりを拒み、遠ざけようとします。嫌われることへの恐れから、彼女はそうせずにはいられません。そんな彼女が変化し、人との関わりを求めていくようになるのが沼地のドロテアのストーリーにおける軸の一つでもあります。

2014-09-04 01:08:33
大海一周 @ooumiishu

ひるがえってフェリシアーノは、その性的嗜などから、初めから嫌われていることが多いです。結果として彼も他者との関わりを拒みます。愛する相手を除いて。

2014-09-04 01:08:56
大海一周 @ooumiishu

ただし、その愛はどうしようもなく歪んでいます。物言わぬ死体への愛情。人との関わりという意味において、これ以上の拒絶もないでしょう。彼は結局のところ、愛する相手すら拒絶しているのです。

2014-09-04 01:09:08
大海一周 @ooumiishu

そんな彼にとって初めての例外がエンリケです。彼はエンリケが動き、考え、話すところが見たいと心の底から望みます。美しいエンリケの死体を愛でたいという性的衝動と拮抗するほどに、エンリケとの関わりを求めるのです。

2014-09-04 01:09:58
大海一周 @ooumiishu

その変化が、ドロテアの成長とダブって見えます。彼もまた、物語の中で変化し、成長するのです。ドロテアと同じように。

2014-09-04 01:10:18
大海一周 @ooumiishu

そんな変化がフェリシアーノを、脇役であるにも関わらず一種異様なほどに輝かせているのではないでしょうか。

2014-09-04 01:10:30
大海一周 @ooumiishu

エンリケからはどんな風にフェリシアーノが見えているのか、知りたいものです。

2014-09-04 01:10:53
大海一周 @ooumiishu

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2014-09-04 01:11:43