寝入りの時間潰しに一葉さんの『闇桜』などを、これは如何にも習作なのに末尾の「お詫びは明日」の千代さんの台詞にそれこそ涙腺系寒気・・・はまずいでしょう。林達夫さんが「太棹を遠ざけよ」と自戒していたという逸話を思い出す。
2014-08-29 03:17:12「自分には皮膚の外はみな異郷」と祖父江孝雄さんが書いてます。「皮膚の外」は比喩で「皮膚の中」も、と言ってもよいのでしょう。それはともかく一葉さんも踏むめてですが、僕には「日本」も完全に異郷だというのには誇張はないので・・・
2014-08-29 03:31:40ジャン・ルーセのバロック史の当時のバレー・スペクタクルの記述、殆どディズニーランド或いは『ダークソウル』シリーズに似る。無論後者が前者を「リメイク」しているわけで、共通性格は本質的な「退屈さ」である。デカルト、スピノザですら或る意味その本質は「退屈さ」であるだろう・・・
2014-08-29 18:18:32バロック期、スペクタクルが異様な「変身と炎の祭典」化する・・・一方で、「本当の魔界」はフーコーが指摘するように囲い込まれ封鎖されて行く。・・・バロック・スペクタクルの変化華麗は実は単調な代数計算式の「効果」に過ぎない・・・
2014-08-29 18:27:05・・・ルーセルの『アフリカの印象』『ロクスソルス』の殆どバロック的な(?)スペクタクルとその種明かしの二重の「明るさ」を想像すること。
2014-08-29 18:29:26「自分の体がカボチャであるとかガラスで出来ていると言い張るような狂人」というデカルトの有名な一節、このような「狂人」をデカルトは街路なりで現実に見たのだろうか、或いはもしかしたならバロック劇の常套である「舞台上の狂人」として知った「概念」から来たものにすぎないのだろうか。
2014-08-30 13:29:32ここのところルーセやらリシャール、ベガンといった人をパラっと読み返そうとしているのですが、昔は熱中したのが今は妙に鈍重で疎遠な感じがしてしまう。読みながら何故か不意に、ほんとになんの脈絡もなく深沢七郎さんの『盆栽老人とその周辺』なんかが頭をよぎる。こっちの夏バテなんでしょう。
2014-08-31 01:19:43