動ポモのyu-no論の箇所について+いろいろ

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白江幸司 @ttt_cellule

@_imaki 媒体を構成する異なるメディウムの配置自体をジャンルが対象にするフォーマリズムに相当する作品や局面を見出そうとして、ルート可視化を扱ったんだろうと思う。この意味ではyu-noへの注目とゲーリアでのever17注目は延長線上にあると言ってよいかと。

2014-08-17 13:39:52
白江幸司 @ttt_cellule

@_imaki そして、テクノロジーと関わったメディウムに蓄積された展開というだけではなくて、ウェブ以降の情報環境のテクノロジーとの並行性を語り、ユーザーの欲望を語ることで(シミュラクル、DB、物語、設定、解離etcはこの記述言語として要請されているわけですね)、

2014-08-17 13:46:49
白江幸司 @ttt_cellule

@_imaki 現在の東なら「(浅田にもあったはずの射程である)文明論」として語るものや時代規定と絡ませているわけですが、ここで単に「東の空回り」だと一笑に付されにくいのは、プロットやキャラへの愛着とは別に媒体の諸構成につきまとう欲望や力を言い当ててる面があるからじゃないかなと。

2014-08-17 13:50:11
白江幸司 @ttt_cellule

@_imaki 私は東の理論は使うかというと使わないけど、その理論的な足取りや背景から興味深く思うし攻撃する必要もないかなと。東を潰しても理論導入にとって富や貢献になるわけではないですし。あと、ゲーリアは理論運用がより絞られてスマートな印象があるけど人はこの差を言わないですね…

2014-08-18 10:58:55
白江幸司 @ttt_cellule

@_imaki あまりRTされても困るんだけど(マウンティング仕掛けられると疲弊するし)、今回yu-noを論じた箇所を読み返して面白かったのは、媒体の固有な編制の自己追求(としてのフォーマリスティックな展開)という運動にこだわってるのと、ハムレット読解関心の片鱗が残ってる点でした

2014-08-18 11:02:43
白江幸司 @ttt_cellule

@_imaki で、この前者の、媒体固有性をめぐる自己参照的運動は、しばらく前にゲンロンで比嘉のフロイト論をもじって「美少女ゲームの情熱」と言ってたものでしょうね。

2014-08-18 11:06:08
白江幸司 @ttt_cellule

ラマールのHP見て知ったが、 lamarre-mediaken.com/Site/Home.html ミュリエル・コンブのシモンドン論の英訳もやってるんだな(2012) mitpress.mit.edu/books/gilbert-…

2014-08-18 11:26:21
白江幸司 @ttt_cellule

ヘンリージェンキンスのconvergence cultureに興味が湧いたが邦訳がないことを即知るなど。d.hatena.ne.jp/saebou/2012101…

2014-08-18 18:48:58
白江幸司 @ttt_cellule

now reading: 馬定延, 書評『Rethinking Curating: Art after New Media』 mediag.jp/news/cat3/reth…

2014-08-18 19:23:20
こもん @commonko

声優の「声」に幽霊的性質を聴き取ろうとしている試み(例えば、「幻声」や「声幽」)はとても興味深いの

2014-08-21 05:48:35
こもん @commonko

『ユリイカ』のミク特集号に掲載の石田美紀の論考「『中の人』になる」は、この前読み返してとても面白かったの

2014-08-21 05:57:15
こもん @commonko

あと、どなたかが当時指摘していたこの特集号全体における「声優・藤田咲」(ミクの声の提供者)の話題の抑圧的な少なさ(先の石田論考をはじめいくつかの例外はある)とかの

2014-08-21 06:02:28
こもん @commonko

石田論考は、「中の人になる」というのはキャラクター/声優という関係において主客未分化の状態になるということだとしていたけれど、これって「準対象」みたいな話のことだと思うの

2014-08-21 06:05:12
こもん @commonko

声優の「声」自体は現状科学的に分節するくらいしかまともに記述できなそうな気がするけれど、『動ポモ2』の言葉を借りれば「半透明」な性質をもっていそうだし、身体性が想定されるかされないかの話も絡んでくるんだろうし…

2014-08-21 06:12:05
こもん @commonko

色々と考えると面白そうなテーマなの

2014-08-21 06:12:22
白江幸司 @ttt_cellule

透明・不透明の議論って、ちょうど「デリダ影響下にあった言語論的アプローチ」から物質・脱物質にかかわるアプローチに転換する蝶番にもなってると思う。ラマールの和歌研究のアプローチは、直接は似てないけど、一時の柄谷と連続性のあるものですね。

2014-08-21 06:14:51
白江幸司 @ttt_cellule

母語/外国語にかんして起源や原初性が捏造される局面があり、万葉集や古今で戦前戦後おこなわれた評価にはその面があるということを指摘してるんだけど、言語論的アプローチ(またはそれを加味したポストコロニアリズムのアプローチ)がときに、言語の異種混交性をラストワードにしてしまうけれど、

2014-08-21 06:17:48
白江幸司 @ttt_cellule

それに留めないために、メディウムや媒体の物質性、テクノロジーの議論に進んだ結果としてアニメマシンが書かれてるんだと思う(という順序であるためアニメマシンでも物質性に対してジェンダーと享楽が優位にあるのかそれとも…とか先行議論に対する対応が繊細)

2014-08-21 06:19:22
白江幸司 @ttt_cellule

Uncovering Heian Japanを読んでアニメマシンと対照してるわけではないし、時限削除ツイートのつもりで書いたけどこれでいいか…

2014-08-21 06:22:00
白江幸司 @ttt_cellule

@commonko 「帝国と国民のあいだ」でのラマールの透明性の使い方は、こんなふうに非物質性とともにあって(つまり物質的組成を無視することで見出され、観念的連続性をそこにでっち上げられる)、なるほどなと。 pic.twitter.com/9ONnVgakp7

2014-08-21 06:28:26
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こもん @commonko

@ttt_cellule ラマール、こんな研究をしていたんですね!すごく興味深いです。透明=非物質/不透明=物質みたいな対が考えられているんですね。なるほどですね。

2014-08-21 06:32:29
こもん @commonko

半透明って、デリダいうところの「物質なき物質性」だろうかの(てきとー)

2014-08-21 06:33:35
白江幸司 @ttt_cellule

@commonko 本人のHPで公開されてるよ。tifファイルなのでちょっと扱い面倒だったけど lamarre-mediaken.com/Site/Poetry_an… 邦訳は小森陽一ほか編『岩波講座近代日本の文化史8 感情・記憶・戦争』2002所収です

2014-08-21 06:40:37
こもん @commonko

@ttt_cellule ありがとうございます!他にも気になる論考がちらほら。

2014-08-21 06:42:06
白江幸司 @ttt_cellule

@commonko あくまで「書記法の物質性」(ここでは、母/異の分割困難な異種混交と重なる)ありきで、それが無視された時に透明なるものとして見出される、という順序で運用されてるだろうとは思いますね

2014-08-21 06:43:24