- ttt_cellule
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@_imaki 見出される面白さは、二層構造の作中可視化の実現と、部分的な記憶喪失によって可能になる平行世界移動処理、あるいは父を決定権を握る亡霊とする解釈、いずれの方に傾いてます?
2014-08-16 19:38:41@_imaki 読み返したら、「父の復活の代わりにファンタジーが現れる」とかがめっぽう面白いですね。しかし、これは多重人格の過程と重ねあわせることで描けるストーリーだな…面白いけど。
2014-08-16 19:52:41@_imaki 動ポモある程度読み返したんだけど、作品分析というよりも東の求める目線が面白いように思う。Susieを解釈方法のように痕から別々のメディウムに解体しモデルに仕立てたり、二層構造を語りその可視化の実現を作品に見たり、そのように組み上げて光景を見ようとする東が光る。
2014-08-16 20:28:06@_imaki 作品にとっては外在的な浮き彫りのある下敷きを置いてそれとの関係でストーリーを立ち上げる傾向もないわけではないけど(系譜的には柄谷浅田のイディオムの理論的ガジェット化によって実現)、作品分析としては一定の無理もあるかなと。でも光るのでこれはこれで非常に喚起的。
2014-08-16 20:30:22@_imaki 自覚的にか無自覚的にか、この頃の東はアプリケーションソフトなりインターフェースを変えるソフトなり理論的ツールなり可視化ツールなりをガジェットとして、作品分析に使い、かつ読解対象の作品と融合させる印象がある。その結果、ガジェットかつ解釈が実現される。
2014-08-16 20:33:22@_imaki 人が戸惑うのは、この解釈と提出されるガジェット(見栄えとしては理論なんだけど時代規定だったりするので純理論的には大雑把に見える)の分離しがたさ、融合状態ゆえの魅惑のあり方なのかな、と。
2014-08-16 20:34:32リプライでざっと語ったけど、割とニュートラルに東を語れた気がする。彼にはどうにも、理論ならざる理論的ガジェットを提示するこだわりが見られる。ポストモダン云々記憶喪失・多重人格云々、シミュラクル/データベース二層論云々、あれらの図・像を語ること自体に情熱が入ってるし。
2014-08-16 20:38:40で、この情熱のあり方が、(示される主張以上に)若年読者を感染させた何かなんじゃないかなあ、と。少なくとも昔の私はそうだった気がする。理論と図と作品と解釈とが混ざりあったキマイラを文章で実現してしまうドライヴ。
2014-08-16 20:39:24「それは理論の使い方としては恣意的だよ」という批判は可能だろう(たぶん理論と解釈の実行という意味ではゲーリアの方が質が上がってるはずで、動ポモの方が渾然としてる)、でも、それで回収できない形象の状態が実現されてたんじゃないかと。
2014-08-16 20:41:04クレーリーやキットラーなどの視覚文化の理論を読みつつ、彼なりに理論的ガジェットを自家製で作ってたといった段階がおそらく動ポモなんだろうと思う。あの頃チューリングを論じてみたいとかいろいろ言ってたし。
2014-08-16 20:42:42@ttt_cellule (1)については,主人公の性格として漁色のタイプが少ないこと(p123)や,ループゲーにおける主人公の位置づけ,そして「部分的な記憶喪失」というモチーフといえばAIRのカラスへと接続できそうな所が興をそそります。
2014-08-16 22:05:31@ttt_cellule (2)については,コンプリートへの欲望(要するに浮気)に対するうしろめたさをどう扱うか,という点。CLANNADでの「街の意志」やリトバにおける恭介。(3)については菅野(剣乃)ファンにありがちなゲームシステム至上主義の話としてやや聞き飽きている。
2014-08-16 22:08:01@ttt_cellule 菅野氏はどこかで「シナリオ/テキストには背景のテクスチャ程度の意味しかない」と発言しており,それを真に受けたファンが昔はけっこういたので。東の論としての面白味はあるのだが好みではない,というのが正確ですが
2014-08-16 22:10:24@_imaki ふむふむ。(1)については記憶が連続するとされるループ系ゲームでは、ルートごとの恋愛の確信を衝突させないように曖昧に部分的記憶喪失があるのはもはや個々のルートを成立させる定番と化しているので、矛盾なく全体進行と個別ルートを成立させる手際に私には見えますが
2014-08-17 12:15:14@_imaki (事実上は漁色なのだが性格としてはそうでない、とするのもその一つ)、主人公の扱いの操作の点ではカラスはONEの主人公消失の主題の延長線で理解できるのでは。プレイヤーキャラクターのポジションを一旦空白にする意味で連続性がある。
2014-08-17 12:17:24@_imaki 父に関しては、「先に父が手篭めにしてる」ためNTR状況があらかじめあるわけですが、今木さんの言ってるのは複数人に手を出してる主人公を見ている視座があるという話ですね。上位にある街の意志、GM恭介、父、と。主人公の行動を知ってるという意味では分身みたいなものですが。
2014-08-17 12:21:17@_imaki ただ、yu-noの進行途中では、父と関係のあったヒロインから「お父さんによく似ている」とか言われる場合、分身性や行動の先行性のみならずタイムトラベルを経た同一人物伏線にもなっていて、ゲームの終わりには主人公が原父になるという構造に関わるアレゴリーにも見えるんですね
2014-08-17 12:25:55@_imaki 東が「決定権を握る隠れたる亡霊」のモチーフを読み込んでいるのは明らかにハムレット/デリダ読解を下敷きにし、それゆえ亜由美が神帝になる局面に注目してるんだろうと思う。王と父がいなくなった王国での女達だけの王位争奪劇のように。ただ作中展開が乏しいので議論も伸ばせにくい
2014-08-17 13:17:26@_imaki (3)に関しては菅野発言を追えてない私にはよくわからないけど(書誌も見当たらず困ってる)その発言にかぎれば、ゲームデザインやインターフェースを作る上でシナリオを一部としてとらえる点ではあまり非常識でもないですね。おそらく東は、菅野経由か否かはさておき、
2014-08-17 13:37:07