S.E.M捏造設定まとめ
母星の爆発した不定形宇宙人舞田類は住みよい星を探しさまよい、地球に辿り着く。燃料切れで淡路島に不時着したところを硲先生に拾われる(のちにそこはUFO神社になる) 硲と過ごすうち人間と地球が好きになった舞田は、地球人になるために行動を始める 「人を知るにはどうしたらいいのかな?」
2014-08-24 23:33:56(バケツから顔を出しているゼリー状の舞田類)「そうだな、地球の中での話になるが、他国の文化を知るにはその国の恋人を作るのが1番早いと聞いたことがある」「へえ、そうなんだね、やってみるよ」 恋人を作るには容姿がいい方が手っ取り早いだろう。
2014-08-24 23:38:54もてる男を研究した舞田類は横須賀出身、趣味はサーフィンetcの軽そうな男に擬態することにした(ここで擬態先を殺しても殺さなくても)。「それじゃあ女の子と仲良くなってみよう。この日本だけじゃなくて、世界中の女の子と。この星のメイン言語は英語?じゃあそれを身につけようかな。」
2014-08-24 23:42:49しかしここで問題が発生する。英語を身につけたものの、元々日本人どころか地球人ではない舞田類は海外に出国することができなかったのだ。「それならインターネットで交流するといい。橋が通行止めになれば断絶されるこの島でも、世界中と繋がれる。」「生の交流が1番だけど、仕方がないね。」
2014-08-24 23:46:53こうして手当たり次第女の子と仲良くする術を身につけた舞田類は、少々怪しい言語を操るようになったが十分に地球人として生活を営めるようにまで成長した。たまに、体内にある反重力機構が作用し3cm程浮いてしまうことがあるが、ふわふわと定まらないその挙動故か、気がつかれることはない。
2014-08-24 23:51:12「ね、ミスターはざま、ミスターのやってる教師ってどんなことをするんだい?」「どんなこと、か。学習指導要領に沿って授業をするのがその職務だが、私は、人を導くことが教師の仕事だと思っている」私にできているかと言えば、どうにも自信がないが。
2014-08-24 23:59:38珍しく所在無さげにそう呟く硲に、あなたは俺を導いてくているじゃないかと口にしかけたが、そういう話ではないのだろうと思って舞田類は口を噤む。「ねえそれならさ、俺にもそれをHelpさせてよ」「なんだって?」「Cannotと思ってるなら、helpを求めるのが人間なんだよね?」
2014-08-25 00:02:33「そうか…、そうだな、君の言う通りかもしれない」「I know,ミスターはざま、ちょっとcheatingするかもしれないけど、俺もteacherになる。今よりmany,more人を知りたいんだ」もちろんあなたのことも。その言葉は飲み込んで、舞田類は硲道夫にその手を差し出した。
2014-08-25 00:13:23「それ、地毛なの?」山下次郎が舞田類に発した初めての言葉だった。舞田の姿を見た瞬間思わず問うてから、新任教師がいきなり染めてくるはずないだろ、ハーフかなんかだ、これじゃ嫌味みたいじゃないの。そう思い直し撤回しようとした瞬間、舞田は突然極大の喜色を浮かべた。
2014-08-25 01:47:07「Yes!この色はね、俺の家族の色なんだ!自分で言うのもなんだけど、KiraKiraしてbeautifulだよね?あれ、ミスター、山下で合ってたよね、ScienceのTeacherってビーカーでCoffee飲むってReally!?」「は」人懐こい笑みで言い募る舞田に気圧され、
2014-08-25 01:57:54山下は問われるがままに頷いてしまった。「Foooooo!!Cooooolだね!ミスターはざまは怒ってたけど、Normalなcupよりcoolだよ!」その答えに更にテンションを上げ騒ぎ出した舞田の言葉の中に、聞き慣れた名前があった。それを疑問にする前に、舞田の背後に男が立った。
2014-08-25 02:04:18「舞田君」「あ、ミスターはざま」「職員室で騒ぐのはやめるんだ」「Oh sorry、ついexciteして」「校舎を案内するから来たまえ」「はあい」山下が呆気に取られているうちに、舞田と硲はすたすたと職員室の出口へ向かって行ってしまう。
2014-08-25 02:11:56See you soon,と口の動きだけで言いながら手を振る舞田に、山下は反射で手を振ってしまった。嵐のような舞田が去り職員室に取り残された山下はぼそりとひとりごちる。「……宇宙人だ……」
2014-08-25 02:14:56その後Soonの言葉通り、山下の入り浸っている化学準備室に突撃して来た舞田類にビーカーコーヒーを振る舞うことになったのであった(その後舞田も入り浸るようになり保護者の硲もセットでついてくる)
2014-08-25 02:18:07「んー、」舞田類は額に手を翳し、遠い西の空を眺め目を細めていた。薄赤く染まる夕雲の下、屋上のフェンスに手をかける舞田類の背中に山下次郎は問いかけた。「舞田くん、何か探してる星でもあんの?」腐っても化学教師、星の心得も多少はある。
2014-08-25 00:32:12話しかけられ振り向いた、舞田類の背後には明星がひとつ瞬いている。 「ん!俺の星!」 いつも脳のお天気が反映されたように軟派な笑みが悲しげに歪められていて、一瞬で理解してしまった。舞田類は、宇宙人だった。
2014-08-25 00:47:01「あれ、わかっちゃった?ミスターやましたは察しがいいよね」何も言葉を発していないのに、舞田は山下の思考を読んだように目を細めた。「探してもnonsenseなんだけどね、explosionしちゃったから」乗り上げたフェンスから勢いをつけて踏み出したというのに、足音一つ立たなかった。
2014-08-25 00:50:38