安東さんのノルウェー視察(酪農の放射線対策研修)

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安東量子【告知専用】 @ando_ryoko

家畜の生体測定の結果は、年によって大きく変わる。原因は気候で、特にキノコの多い都市には、ベクレル値があがる。そういう年には、この数値の上昇は、新しい降下物によるものではなく、チェルノブイリの影響が現在も続いているのだと説明する必要がある。

2014-09-19 21:44:09
安東量子【告知専用】 @ando_ryoko

「問:それは、検査数値が高いと、農家の間に、新たなフォールアウトがあったと動揺や不安が走るということか?」 新しい降下物があったと思う人は、今もいる。しかし、そういう人は不安なわけではなく、よく考えずに手っ取り早く結論が欲しい人だ。

2014-09-19 21:45:40
安東量子【告知専用】 @ando_ryoko

生体測定後、クリーンフィードの期間が定められる、今年も8週間のクリーンフィードが必要な人がいる。「問い:今年はキノコが豊作なため、対応が必要とされないフリーゾーンでもベクレル値が上昇する可能性があるのではないか?」対応は現在考えているところ。

2014-09-19 21:47:15
安東量子【告知専用】 @ando_ryoko

しかし、安定して低い測定値になっているフリーゾーンの地域では、キノコが豊作な年でも、ベクレル値が上昇する傾向はない。

2014-09-19 21:48:11
安東量子【告知専用】 @ando_ryoko

現在の、ノルウェーの基準値は、羊と牛の肉が600Bq/kg、トナカイは3000Bq/kg。これを見るとトナカイ肉の基準値が非常に高いように思われるかもしれないが、重要なのは、総摂取量。トナカイ肉を大量に摂取する人は非常に少ない。(ノルウェー平均年500gと記憶:安東)

2014-09-19 21:50:13
安東量子【告知専用】 @ando_ryoko

全体で考えれば、基準値が高くとも、大きな影響とならない。一方で、ミルクの基準370Bq/kg は、総摂取量が多いため、高すぎるのではないかと、トール・ワンさんたちは考えている。(2年前の話だと、妊婦さんが特に、ミルクをたくさん摂取する習慣があるとのこと。)

2014-09-19 21:51:29
安東量子【告知専用】 @ando_ryoko

現在、一般の消費者で、チェルノブイリ問題を意識している人も、基準値を気にしている人もほとんどいない。トール・ワンさんの意見では、チェルノブイリ事故の負担は農家が多く引き受けることになった。外からの降下物により、突然、汚染された食品を生産することになってしまった精神的負担もある。

2014-09-19 21:53:49
安東量子【告知専用】 @ando_ryoko

チェルノブイリ事故後、ヴァルドレス地方の測定結果を積極的に地元に広報したヴァルドレスラジオの創設者は、高汚染地帯で羊の放牧をしていたが、16週間のクリーンフィードが必要となったのちに、放牧業をやめてしまった、とのこと。

2014-09-19 21:55:17
安東量子【告知専用】 @ando_ryoko

乳牛と山羊については、プルシアンブルー入りの配合飼料がもっとも効果があったが、放牧主体のトナカイや羊には使えないため、プルシアンブルー入りの岩塩を用いる。

2014-09-19 21:57:42
安東量子【告知専用】 @ando_ryoko

プルシアンブルーの分子構造を見ると、網目状になっており、その中にセシウムを吸着させることができる。プルシアンブルーの分子サイズは、体内に吸収されない大きさのため、セシウムを取り込んだまま、体外に排出させることができる。

2014-09-19 21:58:57
安東量子【告知専用】 @ando_ryoko

現在、ヴァルドレス地域から出荷しているミルクは、安定的に低いセシウム濃度を維持しており、対策が必要とされない他の地域と比較しても低い値のものを出荷できていることが自慢である。

2014-09-19 22:00:04
安東量子【告知専用】 @ando_ryoko

これは、牛乳生産会社が農家にプルシアンブルー投与を義務付けるなど、農家と牛乳生産会社の協力の賜物。行政は補助金は出すが、投与の指示は行っていない。(NRPAの人によれば、外からのもらい事故であったため、行政が強制力をともなう指示は出しにくかった、とのこと。)

2014-09-19 22:02:19
安東量子【告知専用】 @ando_ryoko

しかしながら、現在は牛乳生産会社は経営合理化、統合などが進み、地域単位のミルク生産会社がなくなっている。そのため、もし、同じような事故が起きた場合、当時と同じようなきめ細やかで迅速な対応がとることは、とても難しいであろう。かつての方が、態勢は整っていた。

2014-09-19 22:03:26
安東量子【告知専用】 @ando_ryoko

「問い:チェルノブイリ事故後の不安が収まってきたのはいつ頃から?」答えにくい。いつという時期ではなく、次第に収まってきた。適切に情報へのアクセスができたことが、なにより大切であったと思う。

2014-09-19 22:04:52
安東量子【告知専用】 @ando_ryoko

個人的におもしろかったのは、ベクレル値があがった時に、「すわ、またフォールアウトか!」と言う人は、不安なわけじゃなくて、考えてない人だ、というところ。側にいた、もうひとりの女性も大きく頷いていたので、特定の何人かが頭に浮かんでいたのだろう。日本でも当てはまりそう、と思った。

2014-09-19 22:15:12
安東量子【告知専用】 @ando_ryoko

確かに、26年も経つんだし、本当に不安なんだったら、早合点する前に、とっくに原因を考えてるわね。

2014-09-19 22:17:12
安東量子【告知専用】 @ando_ryoko

まだ書いていない訪問先でも聞いたことだけれど、何度も出てくるのが「情報へのアクセス」「情報の共有化」「ステークホルダー間で対策を協同で考える」 このあたりは、ベラルーシでも同じ事を聞いており、現存被ばく状況下における対策のキモなのだと思う。

2014-09-19 22:20:44

3年越し

安東量子【告知専用】 @ando_ryoko

遠くにヘリコプターの機影を見ながら、トナカイ放牧の追い込みを待っているとき、同行の人たちに、こーふんしてますねー、と言われて、「あなたたちは!ここ1年くらいの話でしょうけれど!私は3年近く前から!勉強して!知ってたんですから!3年越しですよ!」と拳に力を込めて力説してしまった。

2014-09-21 14:09:14

ビデオ

Yoshihiro Sato @yoshisatose

9月のノルウェー視察で撮影した映像を編集中ですが、トナカイの動画(youtu.be/sGwsasfgqLM)に続き、もう一つ小出しします。羊農家が生体検査に先駆けて、羊の群れを犬を使って巧みに集める所です。犬の動きが素晴らしい。 youtu.be/RseWxwaOFzA

2014-10-26 22:59:18
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リンク YouTube Sheep
リンク YouTube Reindeer short
安東量子【告知専用】 @ando_ryoko

追い込みが終わった後、スゴイスゴイ!と拍手したら、本当はもっとスムーズにできなくてはいけなかったはずなのだそうで、牧場塗師さんはダメダメ、と苦い顔してらっしゃいました。 youtu.be/RseWxwaOFzA

2014-10-26 23:07:29
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安東量子【告知専用】 @ando_ryoko

柵の外に、大きな羊が一頭いて、そちらに気を取られて羊がフェンスに衝突してしまったりしたみたいでした。youtu.be/RseWxwaOFzA

2014-10-26 23:08:06
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