原発とシラス噴火と現代社会

川内原発へのシラス噴火リスクを認めたら、それは原発問題に収まらない。もっと大きな社会問題になる。
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早川由紀夫 @HayakawaYukio

鹿児島県にある川内原発の位置に、2万8000年前、シラス(入戸火砕流)が届いた。 pic.twitter.com/0va9UCF4q2

2014-09-15 07:26:00
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早川由紀夫 @HayakawaYukio

その前に届いた火砕流は、9万8000年前の阿多火砕流だ。(8万7000年前の阿蘇4火砕流は届かなかったとみられる)  pic.twitter.com/y9MVXR5zhn

2014-09-15 07:27:02
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早川由紀夫 @HayakawaYukio

その前は、25万年前の鳥浜火砕流だ。 pic.twitter.com/PKTkRoOonO

2014-09-15 07:27:49
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早川由紀夫 @HayakawaYukio

さらにさかのぼると、34万年前に加久藤火砕流、54万年前に小林火砕流だ。 pic.twitter.com/oVWjeKFj5r

2014-09-15 07:28:55
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早川由紀夫 @HayakawaYukio

54万年間に5回、火砕流に襲われている。古い時代の火砕流研究は不十分だから見落としがあると思われる。最近10万年に2回、すなわち5万年に1回が、川内原発が火砕流に襲われる頻度だと見るのがよい。

2014-09-15 07:31:13
早川由紀夫 @HayakawaYukio

九州の火砕流リストと分布図はこのデータベースをご覧ください。 ow.ly/BupKT

2014-09-15 07:32:39
早川由紀夫 @HayakawaYukio

100万年テフラデータベースの説明は、ブログのこのカテゴリーをお読みください。 kipuka.blog70.fc2.com/blog-category-…

2014-09-15 07:37:17
早川由紀夫 @HayakawaYukio

川内原発を再稼働して完全に止めるまで50年かかるとすると、その間に火砕流に襲われる確率は、1/1000である。

2014-09-15 07:39:40
早川由紀夫 @HayakawaYukio

川内原発に届くほど大量の火砕流が出る噴火に特別の前兆が出現するとは期待できない。特別の目印によってそれを事前察知できるとは思えない。現代火山学にその力はない。

2014-09-15 07:42:25
早川由紀夫 @HayakawaYukio

噴火の規模が1/10倍になると、その頻度は10になる法則がある。川内原発を襲う火砕流噴火の1/100規模の噴火は、100倍の頻度で起こる。500年に1回だ。50年の間にそれが起こる確率は1/10だ。

2014-09-15 07:44:36
早川由紀夫 @HayakawaYukio

川内原発の運転あるいは冷却中の50年間に、火砕流噴火による埋没が危惧される事態は1/10の確率で生じると予想される。

2014-09-15 07:46:21
早川由紀夫 @HayakawaYukio

いまから100年前、1914年1月の桜島大正噴火の直前に現代の観測網があれば、シラス噴火の再来を心配せねばならなかっただろう。

2014-09-15 07:47:38
早川由紀夫 @HayakawaYukio

シラス噴火の再来を心配して川内原発にしかるべき処置をすることは可能かもしれない。その実際の手立ては原発専門家にまかす。ここで私が言いたいのは、シラス噴火の再来を心配して、鹿児島県・宮崎県の300万人をよそに避難させることができるか、だ。

2014-09-15 07:49:01
早川由紀夫 @HayakawaYukio

3年半前の福島県を見ると、それは到底出来そうもないことだと私には思える。

2014-09-15 07:49:28
早川由紀夫 @HayakawaYukio

原発へのシラス噴火の脅威を認めることは、鹿児島県と宮崎県に住む300万人の生命への脅威を認めることになる。いまの日本社会がこの問題に正面から立ち向かえるほど成熟しているとは思えない。ここが最大の問題だ。我田引水すれば、いまが、カルデラ破局噴火を日本社会が認知する最大のチャンスだ。

2014-09-15 07:52:19
早川由紀夫 @HayakawaYukio

川内原発へのシラス噴火リスクを認めたら、それは原発問題に収まらない。もっと大きな社会問題になる。それをおそれてシラス噴火リスクを彼らが頑として拒絶しているのかどうかは、まだ不明だ。

2014-09-15 07:54:59
早川由紀夫 @HayakawaYukio

もし川内原発がなければ、大正噴火と同レベルの異常が生じてもシラス噴火の懸念に触れなくてもいいのかな。あのときの気象台と同じように、そのおそれはないと言いきればよいのだろう。100回のうち99回は当たる。

2014-09-15 07:57:57
早川由紀夫 @HayakawaYukio

シラス噴火が起こる前には特別の前兆があるから、それを観測(モニタリング)していれば事前対応することができると田中委員長が9月10日の記者会見で述べたが、それは学術知見に基づかない甘ったれた幻想である。

2014-09-15 08:00:19
早川由紀夫 @HayakawaYukio

シラス噴火を起こす100立方キロを超えるマグマが地下にあるのを、現代火山学は察知することができない(藤井予知連会長、8月25日)。いまこのとき、桜島の地下にそれがあることを否定できない。次のシラス噴火は来年起こるかもしれない

2014-09-15 08:02:22
早川由紀夫 @HayakawaYukio

川内原発が運転期間中にシラス噴火に襲われる確率は1/1000だが、これを無視する。シラス噴火のモニタリングはしない。どんな異常がみつかろうともシラス噴火の前兆だとはみない。運転期間中にもしシラス噴火したら、じたばたせずにいさぎよくお陀仏する。 これなら、わかる。

2014-09-15 14:23:25
早川由紀夫 @HayakawaYukio

これ以外は、どうやっても論理に支障をきたす。合理的な原発運転判断はできない。

2014-09-15 14:25:08
早川由紀夫 @HayakawaYukio

そもそも鹿児島県・宮崎県の300万人は、そうやって腹をくくって、いまそこで生きているのだと思う。

2014-09-15 14:28:38
早川由紀夫 @HayakawaYukio

合理的な判断にはこだわらず、気分と無責任で一国の運命を決めるという考え方もある。それも、お国柄だ。(ただし、国際的には、おーめいわくだろう)

2014-09-15 14:37:42
早川由紀夫 @HayakawaYukio

いざというときはお陀仏する腹をくくっても、川内原発が厚さ100メートルのシラスの下に埋まったときどうなるかを科学的に明らかにしてから運転再開する国際的責任が、原発事業者と日本国にはあろう。いまはまだ、研究の端緒にもついていないとみえる。

2014-09-15 15:11:09