幻想関係の辞書

森瀬さんのオススメから
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森瀬 繚@R・キャンベル作品集近刊 @Molice

ちなみに、フレッド・ゲティングズの『悪魔の事典』(青土社)は基本、出典が示されていることが多い上、プランシーの書き飛ばしについても検証を加えている良書です。問題があるとすれば、大瀧センセイがいつもの調子で原語発音主義に基づく翻訳をされておりますもので、他の文献との相互参照が……。

2010-02-26 15:26:56
森瀬 繚@R・キャンベル作品集近刊 @Molice

そろそろ役に立つ方を。卓上必携のマングウェル/グアダルーピ『完訳 世界文学にみる架空地名大事典』(講談社)。アーカムやルリタニアはもちろん、ムーミン谷の地図まであります。事典的用途のみならず、「場所」「地名」という切り口で文学に相対するという読み方を教えてくれる本でもあります。

2010-02-26 15:39:00
森瀬 繚@R・キャンベル作品集近刊 @Molice

小説やゲームシナリオを書かれている方は、作中にちょろっとルリタニア王国だのロンカドール共和国だのの地名を紛れ込ませることで、ペダンチックかつスノッビーな鼻持ちならない(でもそこがいい!)空気を漂わせられること請け合いです。架空の土地を新たに考える際の参考にもなりますね。

2010-02-26 15:44:07
森瀬 繚@R・キャンベル作品集近刊 @Molice

余り知られていないところで、アジザ/オリヴィエリ/スクトリクの『欧米文芸登場人物事典』(大修館書店)。言ってみれば架空人名辞典ということになりますが、ダルタニャンや怪傑ゾロなどについて、初出のみならず他の作家による小説や映画、TVドラマなどを丁寧に拾っているネタの宝庫です。

2010-02-26 15:49:17
森瀬 繚@R・キャンベル作品集近刊 @Molice

この本の面白いところは、架空の人物のみならず、例えばナポレオンのような実在人物についても対象に含めているところです。こういった「偉人」が、文芸作品の中でどのようなキャラクターを獲得していったのか、具体的な作品名を挙げながらわかりやすい筆致で解説されています。

2010-02-26 15:51:17