自然選択は頭のいい人を選ぶのか-心理学研究とチャルメルソウ研究の出会い-
さっきから私は「知能に大きな個人差があって」と書いているけど,「生物としての人間」を長い時間的スパンで見たときには,そもそも現行人類の知能の個体差は「大きな個体差」というほどのものではないのかもしれない。
2014-09-17 07:49:51循環論になるけれども,適応に影響のない程度の個体差を「大きい」という必要はとくにないだろうから,知能の個体差が適応に影響を与えていないなら,それは無視できる程度の個体差なのかもしれない。
2014-09-17 07:51:02ただ,長いスパンでは無視できる個体差が,短いスパンでは何かの大きな意味を持つということは,人間が作った文化や社会の中ではけっこう頻繁にあるから面倒なのだと思う。
2014-09-17 07:52:00ただ先のことはわからないので,前からキクチ先生と話している「生得的(進化的)な認知バイアスが科学の時代と衝突している」問題でも,科学の時代がこれからまだ何百年も続くなら,認知バイアスが進化的に修正されることはありうる。
2014-09-17 07:54:34「知能や性格が適応に大きな影響を及ぼす社会」が存在して,それがかなり長期にわたって続くなら,それらにも淘汰圧がかかってくる可能性は大きい。
2014-09-17 07:56:16ただそうなると,知能や性格の個体差はいまより徐々に小さくなってくるのではないかと思われる。また「知能や性格で適応が大きく左右される社会」というのはどういう社会か,ということも気になる。
2014-09-17 07:57:50俺はそこからもっと意地悪に考えていくわけだけど,そもそも「相対的に知能の高いほうが適応に有利になる」という状況が「相対的に知能の低い人」の存在を抜きに成立するのか,ということも気になる。
2014-09-17 08:14:40「ある特性を持つことが適応的であるためには,その特性を持たない人々が存在して,その人々と比較したときに相対有利であることが必要になる」というの例は少なくないのではないか。
2014-09-17 08:15:57ほぅほぅ。面白い!だいたい1対1に落ち着いてくのかな?どのくらい少数だったら選択されるんだろう?/[性選択:美しいオスだけではなく珍しいオスもモテる] shinka3.exblog.jp/20916652/
2013-11-07 22:51:31ただ知能にしてもその遺伝を考えるときに「回帰の法則」は忘れてはいけない。ひどく頭のいい両親から生まれても平均的には親より頭が悪くなる場合が多い。
2014-09-17 08:28:17心理学研究とチャルメルソウ研究の出会い
@ynabe39 進化はかなり短い時間スパン(数世代)で起きることがガラパゴスフィンチの研究などで分かっています。知能差がトリビアルな差かどうかは判断が難しいですが、進化生物学では一般に集団内で個体差が長く維持されている場合、頻度依存的な自然選択が働いていることを疑います。
2014-09-17 08:31:17