リレー小説「桜」

思ってもいなかった話の展開に思わず爆笑。そんなはずじゃなかったと後悔しても後の祭り。次の作者の思いのまま。果たしてどんな結末が・・・・ 投稿はご自由にハッシュタグは#relaynovel
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XAVI(ザヴィ) @7xavi

[リレー小説「桜-001」] #relaynovel 私はこの季節になると思い出すことがある。

2010-02-25 21:21:12
さしみず @wind_voice

[リレー小説「桜-002」] #relaynovel そう、あれはちょうど10年前だっただろうか?

2010-02-25 21:28:56
みんと(大山多恵子) @mint_2

リレー小説 #relaynovel 「桜-003」私は新幹線で東京へと向かっていた。大阪から乗って一時間もたつとビールの酔いも手伝って、すっかり眠ってしまった。眠りから目覚めると、私の横には明石家さんまが・・・

2010-02-25 21:39:13
さしみず @wind_voice

リレー小説「桜-004」 #relaynovel 私が寝惚けているだけだろうと思った。隣に明石家さんまがいるなんて考えられない。私は車窓から外を眺め、もう一度明石家さんまであろう人間に目を向けた。

2010-02-25 22:01:53
XAVI(ザヴィ) @7xavi

リレー小説「桜-005」 #relaynovel 「なんでっか~?」聞き覚えのある声で彼は私に微笑みかけた。「ほ、ホンモノのさんまさんですか?」私はとっさにそう聞き返した。

2010-02-25 22:16:52
さしみず @wind_voice

リレー小説「桜-006」 #relaynovel 「偽者に見えるか~?」と彼は言うと、おもむろにジャケットの右ポケットに手を入れた。そして手を抜いたかと思うと、右手には赤い蓋の醤油さしが握られていた。疑い深い私は、もう一度尋ねた。「さんまさん本人だと信じて良いんですね?」

2010-02-25 22:45:13
XAVI(ザヴィ) @7xavi

リレー小説「桜-007」 #relaynovel その時、彼の両脇に座っていた人がすっと立ち上がったかと思うと、その醤油差しを奪い取ると、こう言った。「ええ~い、控えィ控えおろう!この醤油差しが目に入らぬか!」

2010-02-25 23:08:16
さしみず @wind_voice

リレー小説「桜-008」 #relaynovel 私が乗車していた車両の乗客全員が床に膝を着き、頭を下げた。もちろん私も例外ではない。しかし、たった一人だけ立ち続けている人間がいた。明石家さんまだった。そして、彼は大声で叫んだ。「わしに『しょうゆうこと~』と言わせん気かー!」

2010-02-25 23:28:22
XAVI(ザヴィ) @7xavi

リレー小説「桜-009」 #relaynovel あまりの馬鹿馬鹿しさに笑いそうになるのをこらえていたが、肩の震えを止めることはできなかった。その時であった。隣の車輌から馬の蹄の音が近づいてきた。

2010-02-25 23:40:09
さしみず @wind_voice

リレー小説「桜-010」 #relaynovel 馬が走っているのか?そうだとしたら、馬の乗車賃はいくらなんだ?と疑問を抱いたのも束の間、車内に仰々しい音楽が流れ、私の疑問は掻き消された。恐る恐る首を後ろ回す。二人のご老人が団扇でドライアイスを仰いでいる。煙の奥でドアが開いた。

2010-02-26 00:06:27
rime @prhymethyme

リレー小説「桜-011」 #relaynovel ドライアイスのスモークの奥に馬に乗った人影がぼんやり浮かび上がる。「助さん、格さん、ご苦労さん」人影は2人の老人をねぎらった。「弥七もご苦労」その声に気づくと、風車を頭に挿した老人がパイプオルガンでおなじみのテーマ曲を弾いていた。

2010-02-26 00:19:11
さしみず @wind_voice

リレー小説「桜-012」 #relaynovel 唖然。呆然。そして、愕然。本物か?本物か?明石家さんまに続いてこっちも本物か?驚いているのは私だけではなかった。乗客全員が外れそうになる顎を必死に押さえている。その時、乗客の誰かがかの御仁に尋ねた。「黄門様で御座いますか?」

2010-02-26 00:59:03
rime @prhymethyme

リレー小説「桜-013」 #relaynovel 恐る恐る問いかけたのは、さんまさんを名乗る男であった。人影は答えた。「なんだと! ワシを見忘れたか! 誰に断って印籠のギャグを使った? この不埒者めが!」「し、師匠!」「そうじゃ、ワシじゃ。花咲かじじいじゃ!」

2010-02-26 01:29:11
XAVI(ザヴィ) @7xavi

リレー小説「桜-014」 #relaynovel そういうと老人は脇に抱えた小箱の蓋を開けた。すると中から煙が登り、見る見る車内は霧に包まれ視界もままならない。その時、耳を劈く雷鳴が轟き、一人の大男が現れこう言った。「何か御用ですか?ご主人様」

2010-02-26 06:06:12
さしみず @wind_voice

リレー小説「桜-015」 #relaynovel 「うむ、あの明石家さんまという輩を懲らしめてあげなさい」命令を聞いた大男はひどく悲しそうな目をした。そして、車窓の外に目を向けた。いったい何を見ているのだろうか?新幹線は新富士-三島間を走行していた。

2010-02-26 11:56:12
rime @prhymethyme

リレー小説「桜-016」 #relaynovel 「ご老公さま、あんまりです! それでは私たちの立場というものが!」助さん格さん弥七と呼ばれた3人の老人が一斉に抗議した。花咲かじじいは鷹揚にうなずく。「よかろう。皆でやっておしまいなさい」さんまを名乗る男はみるみる顔色を失った。

2010-02-26 12:06:26
XAVI(ザヴィ) @7xavi

リレー小説「桜-017」 #relaynovel 「あのおじさんアバターみたい」3歳くらいであろうか花柄ワンピースを着た少女が、彼を指差していた。殺気立った空気は一瞬収まったかのように思えたがさんまの一言がまさかの事態を引き起こすのであった。「アバターちゃうでぇ~、パァでんねん」

2010-02-26 12:20:58
ふぃろ👹つぶやきらー♪👹休憩を応援し隊💕大量片思い中💕 @otspace0715

リレー小説「桜-018」 #relaynovel ぼわんぼわん。突然、あたり一面に霧が発生し、現れたのはブラックデビルだ!そしてどこかのセットみたいなところに・・・何故か自分の衣装がタケチャンマンだ!

2010-02-26 12:40:31
さしみず @wind_voice

リレー小説「桜-019」 #relaynovel 「その世代じゃないから、全然着いていけねー(笑」と天上から声がしたが、私はその声をとりあえず無視することにした。そして、唾を飲み込み、事の顛末を見守ることにした。

2010-02-26 12:45:58
rime @prhymethyme

リレー小説「桜-020」 #relaynovel タケチャンマンとなった自分はしかし、いちおう大男には打診してみた。「ねえ、ブラックデビルだよ! やっつけてよ。きみ大男でしょ?」「知るか。やりたければお前がやれ。俺は隣近所のゴタゴタより、むしろこのセカイを破滅から救いたい」

2010-02-26 12:51:55
ふぃろ👹つぶやきらー♪👹休憩を応援し隊💕大量片思い中💕 @otspace0715

リレー小説「桜-021」 #relaynovel どうしてパーデンネンじゃないんだというツッコミが天上から巻起こっている。セカイを破滅から救う為に大男はパーデンネンの衣装を取りに向かった。えぇ~っとしばしお待ちを。

2010-02-26 13:14:46
さしみず @wind_voice

リレー小説「桜-022」 #relaynovel バシャーン!大男はいきなりお湯を浴びせかけられ、怯み、その場にへたれこんだ。大男の脇から白い湯気が流れ、一人の人間が現れた。誰か足りないと思っていたが、お銀おまえかー!ここでの私の疑問はあえて伏せておく。(湯加減はいかがでした?)

2010-02-26 16:44:26
XAVI(ザヴィ) @7xavi

リレー小説「桜-023」 #relaynovel 私の後ろでは相変わらず奇妙な出来事が起こってはいるが、夢にしてはリアル過ぎる。そういえば車窓の風景は確かに流れてはいるが、走っているにしては、この新幹線の揺れは余りにも静か過ぎる。喧騒の中で一瞬、私は背中に冷たいものを感じた。

2010-02-26 17:00:37
さしみず @wind_voice

リレー小説「桜-024」 #relaynovel 悪寒が全身を襲う。その冷たさは「コンニャクでしたー」という冗談では済まされないほどの気味悪い。汗が一粒頬をつたり、顎の先から床に落ちた。音も無く。すでに掌は濡れていて、体中の汗腺が開いていくのが感じられる。何かいるのか・・・?

2010-02-26 17:09:38
rime @prhymethyme

リレー小説「桜-025」 #relaynovel 「きゃーエッチ!」冷たいのは突然現れた女性にかけられた水だった。よく見るとお銀ではなくしずかちゃんである。「この騒ぎ、あなたが知らんぷりしているからいけないのよ、タケシさん!」「えっ僕?」私は確かにタケチャンマンの格好をしていた。

2010-02-26 17:14:25