【詩のレシピ2】ツイッター連詩 #pwGT組 始まりました。
まとまる家のその先の 涙が泊まる家族の中で 秋桜の詩を書いている 今日はいつもより辛抱した よく頑張ったね 「空が君を摩るだろう どんなに折れた脚も 間違えた方が良い」 友に聞き灯る 明け方の言葉 (詩のレシピ2)#pwGT組
2014-09-22 20:47:52Sが降るのを眼の前でKは見た。深々とした空間は下に長い。続々と生れ落ち、底へ底へ埋められてゆく・・・垂れ堕ちた夢の一切が四歳の孤児の手のように夥しく芽吹いて、流れてきたオフィーリアの白骨に乳房を彫り上げる。咥えた乳首からアリアドネの糸を吸出そうとして。(詩のレシピ2)#pwGT組
2014-09-22 21:50:57ねむりは幾度も妨げられる。風にひるがえるビニールシート。あやしいサイト。つかめない意図。ひとしきり雨に濡れ、あらゆる色は褪せる。笑いたくて、嗤われたくて。転々として点々とあるシとシと。知らぬ間に踏みしだいた花が足裏を離れない、こんな夜に。 (詩のレシピ2) #pwGT組
2014-09-22 21:58:24少女が 入り江から流した瓶が 遠い国の夜明け近く 屋根裏部屋で 静かな寝息をたてる 少年の夢の 波打ち際を目指す すると、微かに 湿り気を帯びて 風を感じる内窓の皮膜 少女の手は 瓶に蓋をする為にあるのではない きみの言葉が せかいの窓を開ける手だ (詩のレシピ2) #pwGT組
2014-09-22 22:05:44そんな夜に 月が熱を帯びる 焦がれる想いを風に逃し 雲が闇の中で襞に畳む 蒼い塔だ 流れの中ですっくと立ち 寂しさを優しさに 優しさを強さにした アナタハ、蒼い塔だ 何を見送るの こんな夜に (詩のレシピ2) #pwGT組
2014-09-22 23:14:19あなたのシが混ぜられて流されて 虹色の夢をみせる 架空世界 窓から窓へと飛び交うエンターテイメント ヒトそれぞれ流星の乱舞 海は深いから潜ってはだめよ ユメばかりみて目が悪くなるわ 言葉は心から 目的と手段を入れ違えて 0と1の間まで任せないで (詩のレシピ2) #pwGT組
2014-09-22 23:32:48灯りが流れる窓に頬を預け 上下する指が時をスクロールする 衛星放送の番組表を渡り歩くように 無防備な無数の窓を覗き込む ラブロマンス、サスペンス、ヒューマンドラマ みんな他人事 そこに匂いも温度もない そう思っていた あの言葉に合うまでは (詩のレシピ2)#pwGT組
2014-09-22 23:35:45私の眼を覗き込むあなたは。何を見たのだろう。空。雲。風。海。月。夜。闇。夜明け…私の眼はあなたを覗き込む。私の眼を覗くあなた。の眼を覗く。あなたを映す私の眼にあなた。が映り。私の眼が映したあなた。の眼に私が映り。終わらない連鎖。合わせ鏡のいく先は。 (詩のレシピ2) #pwGT組
2014-09-22 23:45:34シ、飛沫。泡沫るるる。目と目が回って青ざめる。ひとつ目になる、つの生える。今度はキミがオニの番だよ、ここまでおいでと呼ぶ声がする。駆ける。早くここまで。駆ける。もうそこまで。駆ける。夢はどこまで?るるる目ざめる。月がある。砂の日記にシを書きつける。(詩のレシピ2) #pwGT組
2014-09-22 23:59:05きゅるん ワタシに貼り付いたアナタの背 ぬるり 舌にさわっていくぬくもり するり 渦に巻かれた恋の泡 (詩のレシピ2)#pwGT組
2014-09-23 00:00:55白日と同義として語られたその流れはやがて枯れるだろう、叩き割る激しさよりもそっと置いて行かれる方が怖い、シは断絶に潜む病かあるいは 秋薔薇が空と背比べしている、震えるのは蟻の群が風を運んでくるからだ、どこへ? その場所へと、誰も知らないあるいは (詩のレシピ2)#pwGT組
2014-09-23 00:54:05南風吹けば、雲は渦を巻き、世界は包囲され、弓は引かれる。窓を開けなさい。机の上に開かれた海図の上で、眠る母は卵を抱えながら夢を見ている。シカクから射られる矢。虹の放物線、は母を貫き、ナナメに刺さる矢。卵にヒビをいれる矢。陽が産まれる。空を割る。ハレル。(詩のレシピ2)#pwGT組
2014-09-23 01:16:43潤かす、渦中へと投げるわたしのすべてを、弓手に掛けられた拘束はえいえんを編む、金環日蝕が授けた子供らの行方を追わない、自由、ひび割れた爪、靴底のない靴での諾足を強いられた 禰宜はいない、祈祷の言葉も消えた、大地を頬にして涙で濯ぐ時、芽吹いてくる、それ (詩のレシピ2)#pwGT組
2014-09-23 02:05:45窓辺においた琉球硝子 天空の僅かな輝きに 青く透きとおる 美しきスフィア 白い壁にこの容器を覆せば 異国の風が溢れ出す もう熟する時を待つ必要はない 今こそ詠え 永遠に刻め (詩のレシピ2) #pwGT組
2014-09-23 02:23:14夜を泳ぎ抜けて 幾つもの夜を 闇のコールタールが絡み付いて ところどころ黒く固まりこびりついている そんな魚に朝日は届かないが 目を射抜かれはっとする 花嫁衣裳の白(詩のレシピ2)#pwGT組
2014-09-22 08:46:22☆「詩のレシピ2」から「つながれました」(カニエ選)はとよよん @to_yo_yo_n さんです!ぱちぱち♪ #pwGT組
2014-09-23 06:57:49*** おまけ ***
ツイッター連詩、「(詩のレシピ2)#pwGT組 」とお尻にあるものはすべて拝読しました。つなげたいと思う、つぎの詩想をおおいに喚起されるものがたくさんあり、一篇しか選べないのが非常に残念なのですが、みなさまの作品がだーっと並んでいる、これも連詩の作品としての一つの形態と思います。
2014-09-23 03:17:47